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アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会

新作封切り日の金曜日がファーストデイになったことと、
土曜日から月曜日までが三連休となる日程のため、今週末は映画の公開ラッシュです。
ボクも観たい映画が今日8本、明日2本の計10本も公開になり、
時間の許す限り映画館に足を運ぶつもりですが、
どれから観に行こうか、何本観れるのかと、悩んでしまうほどです。
できれば安く観られるファーストデイに沢山観たかったのですが、
今日は映画一本分しか時間的余裕がなく、一本だけ観に行きました。

ということで、今日はその一本の感想です。
今週末観たい映画10本の中では、3番目に楽しみにしていた作品です。

アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会
American Reunion

2013年11月1日日本公開。
オリジナルキャストが再集結した青春コメディ映画シリーズの最新作。

童貞喪失を目指して大騒ぎした、イースト・グレート・フォール高校の1999年卒業生たち。その同窓会が行われることを親友ケヴィン(トーマス・イアン・ニコラス)から知らされ、ジム(ジェイソン・ビッグス)と同級生だった妻ミシェル(アリソン・ハニガン)は幼い息子を連れて帰ってくる。クリス(クリス・クライン)やフィンチ(エディ・ケイ・トーマス)ら、昔の仲間と再会してハメを外すジム。その翌朝、彼はキッチンの床で下半身をさらけ出したままで目を覚ますが、前夜の記憶がまったくないことにがくぜんとする。(シネマトゥデイより)



1999年に公開され、全米で大ヒットを記録したR指定コメディ映画
『アメリカン・パイ』の劇場版シリーズ第4弾となる本作。
舞台は1作目から13年後で、前作からも9年の間隔が開いての最新作です。
なぜそんなにブランクが開いたかと言えば、単純に前作が不調だったからでしょうね。
1作目が誰も予想しなかった1億ドルのヒットを記録し、
その勢いで2作目は1億5000万ドルちかくの大ヒットを記録しましたが、
3作目はなんとか1億ドルに乗せる程度の成績しか上げられませんでした。
まぁそれでもR指定コメディとしては相当健闘している成績ですが、
このままシリーズを重ねても右肩下がりになるのは目に見えているので、
続編の製作を断念したのでしょう。
以降はテレビ映画に舞台を移し、4本のスピンオフを製作しています。
3作目で主人公ジムは結婚したし、三部作として綺麗に完結しているので、
そのまま劇場版シリーズ終了でもよかったのですが、
近年『ハングオーバー!』シリーズなどR指定コメディのブームが到来したため、
それに便乗し元祖R指定コメディシリーズとも言える本シリーズを復活させたのでしょう。

ところが、待望のシリーズ最新作になるはずが、あまり待っていた人はおらず、
全米初登場2位ながらも、当時の興収の半分程度の成績になってしまいました。
当時本シリーズに熱狂していた若者たちもいい大人になり、
当時本シリーズに眉をひそめていた彼らの親御さんたちの立場になってますからね。
まぁ当然の結果だったと言えるでしょう。
でも不思議なことに全世界興収では、なぜか前作を上回る成績を残しています。
(日本人であるボクも楽しみにしていたわけですけど…。)
結局2億3000万ドル以上の世界的ヒットとなり、すでに続編の製作が発表されています。
邦題でも本作がシリーズ「完結編」だと明示されてますが、単なる終わる終わる詐欺です。
ただ本作も小規模公開だし、次回作が日本で劇場公開される保証はありません。
配給元のテアトルが、次回作は配給しないと宣言しているのかも?
それにしても『アメリカン・パイパイパイ!』って邦題だと、
劇場4作目なのに、なんだか3作目みたいな印象を受けますね。

そもそも1作目は、卒業までに童貞を捨てるため奮闘する高校生たちの姿を描き、
好評を博したわけですから、1作目の最後で主人公たちは童貞を捨てているので、
2作目以降では好評だった童貞ネタは使えず、ストーリーが弱くなるのは当たり前。
2作目以降は1作目の人気にあやかって作られた、単なる後日談ですからね。
本作ももちろん1作目の後日談でしかないわけですが、
1作目から2年後と4年後が描かれた2作目と3作目とは違い、
1作目から13年という長い年月が経っているというところがポイントです。
それだけ期間があると、登場人物たちも社会人になり、中年になり、
生活もかなり変わるので、後日談として語り甲斐のあるものになります。
客としても、あのおバカな高校生がどんな大学生になるのかは想像できたけど、
どんな中年になるのかは想像できないので、とても興味深いです。
なので3本の後日談の中では、本作が最も面白かったように思います。

ただし後日談なので、本作を楽しむには少なくとも1作目を観ていることが前提です。
ただ単にR指定コメデ映画ィブームに乗って観に行けば、時間を無駄にします。
本作は、完全にファン向けに製作されており、一見さんは度外視されてます。
おそらく本作の最大の売りは、ストーリーでも、エロシーンでもなく、
1作目の登場人物を再集結させたことだと思います。
フル出演のジム&ミシェル、ケビン&ヴィッキー、フィンチ、スティフラーはもちろん、
シリーズの主要キャラながらも3作目には登場しなかったオズとヘザーも再登場。
さらにはジェシカ(ヴィッキーの親友)やナディア(ジムの初体験未遂相手)、
更にシャーマン(akaシャーミネーター)までカメオ出演するという、
本当に1作目の登場人物が総登場となる、ファン垂涎のお祭り映画です。
他にもMILFの2人など、ボクも忘れていたキャラも再登場するので、
ファンも、できれば1作目だけでも復習して挑むと、より堪能できるかも。

驚くべきなのは1作目から13年も経ってるのに、
誰一人降板することなく、主要キャストが揃うことです。
例えば今年完結したR指定コメディ映画『ハングオーバー!』シリーズですが、
もし10年後に復活させようと目論んでも、きっと主要キャストは揃いませんよ。
ブラッドリー・クーパーが大ブレイクしていまったので難しいです。
つまり本作がキャスト全員揃えることができたのは、誰一人ブレイクしてないからです。
本シリーズのような大ヒットシリーズに出演しておきながら、
全員が13年間も本シリーズが代表作のまま今に至るのは、かなり珍しいかと。
しかもロマコメの端役などをしながら、全員が役者を続けていたんだからね。
各人のギャラもそれほど高くないから、製作サイドも全員集めることができたのでしょう。
いろいろな要素がシリーズ復活に有利に作用した、奇跡的な状況だったと思います。
まぁもちろん、みんな主演級の大スターに出世してから再集結した方が価値があるけど、
逆に言えばこのシリーズでしか(意識して)見ることができないキャストなので、
3作目からの空白の9年間にリアリティを感じます。

以下、ネタバレ注意です。

高校時代の童貞喪失騒動から13年。
ジムは初体験の相手ミシェルと結婚し子供も授かるも、夫婦の性生活は倦怠期に…。
そんな折、同級生のケビンから高校の同窓会のお誘いが舞い込みます。
オズやフィンチも出席し、当時の童貞仲間4人が再会することに。
更にガキ大将だったトラブルメーカーのスティフラーも現れて、
5人は高校時代のような楽しいバカ騒ぎをもう一度しようと話します。
劇中に高校時代の写真が出てきたり、エンドロールにも当時の写真が使われますが、
みんなさすがに老けたなと思ったけど、なんというか、いい雰囲気になりましたね。
男の味が出るのはやっぱり三十路超えてからだなと思いました。
一方のミシェルたち女性陣は、うーん、やっぱり若い頃の方が魅力的だったかも…。

彼らの近況ですが、ケビンは高校時代の恋人ヴィッキーとは続かなかったようですが、
エリーという女性と結婚し、在宅ワークしながら主夫をしているようです。
ヴィッキーはといえば、当時はあれだけ貞操観念が強かったのに、ビッチになってます。
オズはNFLニュースキャスターになり、モデルの恋人がいるセレブになってます。
どうもリアリティ番組に出演し有名人になったみたいですが、
高校当時の彼のイメージからすると、ちょっと意外な状況だったかも。
彼も同級生で恋人だったヘザーとは別れたみたいで、
心臓外科医になったヘザーは、同僚の嫌味な医師ロンと交際中です。
変人フィンチは、世界中を放浪していると言ってますが、
実は自分をワイルドに見せるための嘘で、事務用品店の副店長として働いています。
そういえば彼は、1作目でも嘘で自分を誇張してましたね。
ガキ大将スティフラーは、相変わらずオチャラケた性格ですが、
投資会社で非正規社員として働いているのは意外でした。
よくホームパーティとか開いていたから、金持ちのボンボンかと思ってたけど…。
しかも上司が嫌な男で、あのスティフマイスターがよく我慢してるなと…。
高校時代は輝いているが、社会に出てからパッとしない典型的なタイプで、
今の彼を見ていると、なんだか寂しい気持ちになります。

同窓会に出席するため、妻ミシェルと実家に帰ってきたジムは、
昔ベビーシッターで世話をしていた隣の女の子カーラと再会します。
子供だったカーラもセクシーな女子高生になっており、ジムも思わずドギマギ。
同窓会前夜のスティフラーのパーティで、ジムは泥酔したカーラに迫られ、
彼は拒否したのですが、ミシェルに誤解されてしまい…。
一方、ケビンも元恋人ヴィッキーと、オズも元恋人ヘザーと再会し、
フィンチもミシェルの友達セレナといい感じになりますが、各々痴情の縺れが勃発。
更にジムたちは無神経なスティフラーに愛想を尽かし、
せっかくの同窓会を前に、みんなバラバラになってしまうのです。
結局は同窓会でみんな和解し、収まるところに収まるのですが、
同時多発的に問題が起こったので、ちょっと煩雑になっていたというか、
ひとつひとつのエピソードが軽く感じられたのは残念です。
スティフラーが嫌味な上司に倍返しするシーンとか、
1作目のプロムを彷彿とさせるジムとミシェルのシーンとか、
もっとじっくり描けば、もっと痛快さや感動が描けたような気がします。
せっかく再集結させたキャスト全員に華を持たせてあげようと、
エピソードを詰め込みすぎたのかもしれませんね。

それにしても意外だったのは、ケビンとヴィッキーがヨリを戻さなかったこと。
オズとヘザーはヨリを戻したし、てっきり全員童貞喪失相手と結ばれるかと思ったので。
まぁフィンチの童貞喪失相手はスティフラーのママだからあり得ないけど…。
意外といえば、そのフティフラーのママの今回のお相手が、
まさかジムのパパになるとは、思わず笑っちゃいました。
ジムのママは3年前に他界したし、スティフラーのママもシングルなので、
全く問題はありませんが、まさかのカップリングですね。
もし結婚すれば、ジムとスティフラーは義理の兄弟になるんですね。
スティフラーの相手にも、思わず笑わされました。
なんと相手はフィンチのママで、図らずもフィンチとの遺恨を返した形ですね。
でもスティフラーは前作で、ミシェルの妹と交際していたはず。
まぁどちらでも、ジムの義理の兄弟になることに変わりはないか。

シリーズの中では下品さも控えめなのもよかったし、
ファンであれば楽しめる内容だと思います。
もうちょっと話をまとめて、ファン以外でも楽しめるようにすれば尚いいですね。
いつまででもファン頼みでは集客は右肩下がりになる一方なので、
続編を作るつもりなら、いつまでも解雇主義に頼った後日談ではダメですね。

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