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グランド・イリュージョン

フジテレビの人気バラエティ番組『ほこ×たて』ですが、
先週放送された企画「スナイパー軍団VSラジコン軍団」について、
出演したラジコンチャンピオンが、編集内容にねつ造があると告発したことで、
番組は当面自粛し、打ち切りも検討されることとなりました。
腐敗するフジテレビの中では、唯一まともなバラエティ番組だと思ってたけど、
やはり所詮はフジテレビだったということでしょうか。
今までも数々の興味深い技術対決が繰り広げられていた番組ですが、
きっとねつ造は今回が初めてではなく、たまたま今回は露見しただけでしょう。
考えてみれば、いつも接戦ばかりだったのは絶対におかしく、
今までも編集やヤラセで接戦を演出していたのだと思います。
番組を盛り上げ、対決する技術者双方に華を持たせるための演出なのでしょう。

そう考えると、「スナイパー軍団VSラジコン軍団」の次の企画だった
「絶対にマジックのタネを見破る男VS絶対にタネが見破られないマジシャン」も、
かなりヤラセ臭かったように思えてきます。
タネを見破る側のマジッククリエイターは、マジシャンの絶対見破られないマジックを、
9割以上再現していたのに、最後の最後でミスをしてマジシャンの勝利になりますが、
あまりにも不自然なイージーミスで、わざと負けたように思えてしまいます。
9割以上再現したことでマジッククリエイターの実力は十分証明されたので、
最後にわざと失敗して、相手のマジシャンに華を持たせたのでしょう。
まぁそれは番組によるヤラセか、クリエイターの優しさかはわかりませんが。
とにかく番組が存続したとしても、もうガチの対決だなんて思えないので、
検討するまでもなく、打ち切っておいた方がいいと思います。
今までこんな番組に関わってしまった企業や技術者の方々はご愁傷様でした。
中にはねつ造の片棒を担いでいた人もいたかもしれませんけど。

ということで、今日は絶対にタネが見破られないマジシャンたちと、
絶対にマジックのタネを見破る元マジシャンの対決を描いた映画の感想です。

グランド・イリュージョン
Now You See Me

2013年10月25日日本公開。
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロら共演のケイパースリラー。

マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの……。(シネマトゥデイより)



全米初登場2位ながら、6週間もトップ10内に留まる大ヒットを記録した本作。
秀逸な出来の予告編を観た時から、これは何を置いても観るべき映画だと思いましたが、
その期待を全く裏切らない、とても面白い娯楽大作だったと思います。

4人組のマジシャングループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスのショーで、
観客をテレポートし、パリの銀行から金を奪わせるというマジックを披露します。
実際に銀行の金庫から320万ユールが消えており、
FBIのディランとICPOのアルマは、マジックによる金庫破りを捜査するため、
マジックのタネを暴くことで有名な元マジシャン、サディウスに協力を依頼する。
…というような話なのですが、ラスベガスでショーをしながら、
同時にパリの銀行で金庫破りをするなんて、どう考えても不可能なので、
これはもしかすると、『プレステージ』などのように、マジックに見せかけて、
超能力とか超技術を使っているというオチのSF映画なのではないかと思いました。
ところが彼らは、ちゃんとトリックを使い、時空を超えた犯罪を実行しているのです。
ラスベガスからテレポートも使わずに、どうやってパリの銀行の金庫を襲うのか、
そのネタばらしはココで書いたりはしませんが、とても感心させられたトリックでした。

ただ、現実的に可能かと言えば、かなり難しいと思います。
あんな大掛かりなセットや大量のフラッシュペーパーの偽札を用意できるのかとか、
テレポートさせた観客をどうやって元の場所に帰って来させるのかとかね。
特に無理っぽいのは、トリックに使う催眠術が高度すぎるということです。
超能力と違って、催眠術は現実に存在するとは思いますが、
あんなに人を完全に操れる催眠術の存在は、かなり疑わしく思えます。
そんな催眠術を使うのは、ホースメンの1人であるメンタリストのメリットですが、
彼はメンタリズムを使い読心術も出来ますが、その的中率は超能力そのもので、
いくらなんでもあり得ないだろうと思ってしまいます。
ボクはメンタリズムに対する猜疑心が強いので、特にそう思ってしまうのかも…。
それというのもサクラを使ったインチキ読唇術をメンタリズムと言い張る
自称メンタリストDaiGoのことが大嫌いなので、メンタリズムに悪印象があるんですよね。
そのDaiGoですが、最近はテレビにも出なくなり嬉しく思ってましたが、
なんと本作で日本語字幕の監修を務めています。
別に専門家が必要なほどの用語も使われていないのに監修なんているのかと思ったけど、
逆に専門的じゃないからDaiGo程度のインチキ野郎でも監修できるんでしょうね。
メンタリスト協会からも「あれはメンタリズムじゃない」と否定されている
いんちきメンタリストに監修を依頼するなんて、角川は何を考えているのか…。

おっと話が逸れましたが、そこまで高度な催眠術や読心術が使えるメリットなら、
何でも思い通りにできそうなのに、何故か彼はホースメンに入る前、
その能力を使って強請りをして小銭を稼いでるんですよね…。
他のメンバーも、イリュージョニストとして活躍する紅一点ヘンリーはともかく、
ダニエルはマジックでナンパしたり、ジャックはマジックでスリをしたりと、
本当はすごい技術があるのに、何故かしがない路上マジシャンだったんですよね…。
そんな4人がある人物に呼び出されてホースメンを結成することになるのですが、
なぜそれほど活躍してない彼らに白羽の矢が立ったのかは不思議です。
それにしても、冒頭でダニエルが披露したカードマジックには度肝を抜かれました。
客にトランプの中からカード1枚思い浮かべさせて、彼がそのカードを当てるのですが、
ボクが思い浮かべたカード(ハートの7)も見事に的中していて…。
ただの偶然かもしれませんが、もし意図的なら、どんなトリックで刷り込まれたのかな?
その演出で一気に心を鷲掴みにされましたが、まさかサブリミナル?

FBIのディランとICPOのアルマは、すぐにホースメンを拘束しますが、
彼らにはトリックが見破れず、立件することはできないので、釈放します。
その後、元マジシャンのサディウスに、そのトリックを見破ってもらいます。
でも結局、何の証拠もないのでホースメンを逮捕は出来ません。
ホースメンはラスベガスに続き、ニューオリンズでもショーを開催。
悪徳保険会社の経営者トレスラーの口座から1億4000万ドル以上を盗み出し、
(たぶんカトリーナの)被災者たちの口座に送金するというマジックを披露します。
マジックというか、銀行への不正アクセスによる単なる不正送金な気もしますが、
なんとも義賊的な行為で、とても痛快でした。
ラスベガスのショーでも、銀行から盗んだ金は客席にバラ巻いてるし、
一体ホースメンの目的は何なのかが、本作のポイントですね。

ディランたちFBIが必死にホースメンを追う中、
ICPOのアルマは何故か『ホルスの守護者』なんて古文書を読みはじめます。
そこには義賊的な魔術師の秘密結社「アイ」について書かれてあり、
ホースメンが「アイ」と関係しているのではないかと考えたのです。
その発想は突飛すぎるだろうと思いましたが、実はその通りでした。
ホースメンの背後にはアイに属する人物、5人目のホースメンがいたのです。
それが誰なのかは伏せておきますが、まさかの人物でした。
予想外な大どんでん返しで面白かったですが、一緒に観に行った人は、
あまりにも根底から覆る大どんでん返しすぎたため、ちょっと醒めたみたいです。
うーん、その真相を知った上で思い返してみれば、
確かにその人物の行動には矛盾点も多いし、醒める気持ちもわからなくはないけど、
本作はマジックを題材にした作品なので、その人物の矛盾した行動も
観客を騙すための云わばミスディレクションです。
マジックを見て「騙された」なんて不快感を覚える人はいないように、
本作も矛盾点探しをするよりも、単純に騙されたことを楽しめばいいと思います。

それに本作の最重要ポイントは、誰が5人目のホースメンかではなく、
マジックで義賊的活動をするホースメンの真の目的の方です。
それは単にアイによる義賊活動ではなく、5人目のホースメンの私怨が絡んでいます。
ホースメンは3度目のショーで警備会社をターゲットにしますが、
パリの銀行、保険会社、そして警備会社を狙ったのもちゃんと理由があります。
途中でだいたい想像はできると思いますが、警備会社を狙った理由は意外でした。
元マジシャンのサディウスも、まさかあんな顛末を辿ろうとはね…。

日本語字幕の監修に不愉快さを感じたこと以外は、とても面白かった本作ですが、
この大ヒットを受けてか、すでに続編の製作も決まっています。
大どんでん返しのあるサスペンスは、オチのインパクトがピークなので、
あまり続編なんて作られないものですが、どんな内容にするつもりなのかな?
どうやらダニエル演じるジェシー・アイゼンバーグの続投は決まっているようなので、
正式にアイに所属したホースメンによる義賊活動を描くケイパー映画になるのかな?
今度はどんなあり得ないマジックを披露してくれるのか楽しみです。

今回はネタバレ控えめで書いたつもりですが、どうかな?

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