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ゴースト・エージェント R.I.P.D.

今年はテレビドラマの当たり年らしいけど、ボクもテレビドラマに夢中です。
といっても、日本のドラマではなく、海外ドラマをDVDで見ているだけですが、
もう面白すぎて、大量に借りてきては、連日夜更かししちゃってます。
昔はボクもよく海外ドラマを見ていたのですが、ハリウッド映画に嵌ってからは、
正直「テレビドラマなんて二流」と思うようになっていましたが、
アメコミが大好きで、アメコミ原作のドラマ『ARROW/アロー』がどうしても気になり、
それを見始めたのが再びドラマに嵌ったキッカケです。
やはり映画に比べたら多少劣るけど、その落差は思ったほどではないです。
SFやアクション系ドラマが中心ですが、日本の映画よりはクオリティが高いし面白いです。

現在アメリカではアメコミドラマ『Agents of S.H.I.E.L.D.』が放送中で、
これは大ヒットしたアメコミ映画『アベンジャーズ』のスピンオフなのですが、
ボクもかなり楽しみにしていて、日本でのリリースが待ち切れません。
なんでも映画の『アベンジャーズ』シリーズとも相互リンクするそうなので、
日本でもそれらの公開に間に合うように、オンタイムは無理でも、
なるべく早くDVDリリース(またはテレビ放送)してほしいです。
早く見るためなら有料チャンネルへの加入も辞さない覚悟です。

ということで、今日はアメコミ原作映画の感想です。

ゴースト・エージェント R.I.P.D.
RIPD.jpg

2013年10月18日日本公開。
ライアン・レイノルズ、ジェフ・ブリッジス共演のアクション・コメディ。

潜入捜査中に亡くなった刑事ニック(ライアン・レイノルズ)。だが、生前の刑事としての活躍や経歴を見込まれて、成仏できずに現世に紛れ込んでいる悪霊たちを逮捕しては霊界に送還する組織R.I.P.D.のエージェントにスカウトされる。1800年代からエージェントを務めている大ベテランのロイ(ジェフ・ブリッジス)とコンビを組み、次々と悪霊を捕まえていくニック。その後、二人は霊界へと通じているトンネルから悪霊たちを現世に逆流させるという陰謀が進められていることを逮捕者から聞き出す。(シネマトゥデイより)



本作は『ヘルボーイ』や『300』などでもお馴染みの
ダークホースコミックの漫画『Rest in Peace Department』の実写映画化です。
原作は知らないけどアメコミ映画が大好きなボクは、本作も期待していたのですが、
正直かなり微妙な作品だと思ってしまいました…。
批評家からは扱き下ろされ、全米初登場はまさかの7位、
製作費約1億3000万ドルの大作なのに興収約3300万ドルで大コケでしたが、
この出来ではその成績や評価も納得するしかないです。

ゴースト警察「R.I.P.D.」のベテラン捜査官と新人捜査官が、
人間に化けて街に蔓延る悪霊たちを取り締まるという内容のバディムービーで、
題材をエイリアンからゴーストに変更した『メン・イン・ブラック』といった趣きで、
パクリじゃないかと思うくらい共通点が多い設定の本作ですが、
悪霊版『MIB』ならば、ボクも『MIB』シリーズは好きだし、楽しめそうだと思えました。
しかし、本家(?)『MIB』に比べて劣化が酷すぎます。
いろんなタイプの異形のエイリアンが登場して面白かった『MIB』ですが、
本作にも異形のゴーストはたくさん登場するものの、
ヒューマノイド系ばかりなので、あまり魅力を感じられません。
まぁエイリアンと違いゴーストは元人間だから、ヒューマノイドになるのは仕方ないけど、
雑魚キャラの中には、頭が2つあるゴーストとか、ちょっと面白い奴もいました。
そんな奇抜なデザインのゴーストを、もっと活躍させてほしいです。

ゴーストの魅力の無さもさることながら、2人の主人公のキャラクター、
及び主演2人の魅力の無さは、バディムビーとして致命的です。
お喋りで軽薄なベテランと寡黙で堅物な新人という凸凹コンビで、
『MIB』とは真逆なキャラ設定になっているのはいいですが、
本作は何故かどちらもあまり共感が持てるキャラではないんですよね。
行動があまりに理性的でないためか、感情移入ができないからかも…。
キャストも『MIB』は嵌り役すぎたので、それと比べるのは酷ですが、
本作のライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスはあまり合ってない気がします。
どちらも普段はいい俳優だと思いますが、本作のキャラには合いません。
ライアン・レイノルズはアメコミ映画『グリーン・ランタン』でも主演ですが、
そちらも超大作のわりにヒットできませんでしたが、
レイノルズは地味な風貌なので、アメコミ映画には向かないのかもしれません。
ブリッジスは個性派なので地味ではないけど、個性が強すぎて役を選ぶんですよね。
本作は19世紀の西部の保安官役なので、なんとなく彼にピッタリな気もしますが、
当初この役に起用される予定だったのは、ザック・ガリフィアナキスでした。
原作は知らないけど、ガリフィアナキスが起用される役の代役を、
ブリッジスがやるなんてタイプが違いすぎます。(強いて言えばヒゲ繋がりくらい。)
本作でもキャラをブリッジスに寄せようという努力は汲めますが、
それでもガリフィアナキス向きのキャラなような気がしました。

以下、ネタバレ注意です。

ボストン市警の刑事ニック(ライアン・レイノルズ)は、
相棒の刑事ボビー(ケビン・ベーコン)と共に、違法薬物の押収に踏み込むが、
そこで何かのカケラのような金塊を発見し、2人でこっそり横領してしまう。
しかし良心が咎めたニックは、金塊を証拠品として提出しようと決断するが、
それに反対するボビーは、ニックを殉職に見せかけ殺害してしまう。
死んだニックはあの世で、汚職警官として地獄に落とされそうになるが、
有能な刑事だった経歴を考慮され、ゴースト警察「R.I.P.D.」にスカウトされ、
19世紀から働くベテラン捜査官ロイの相棒として、100年間働くことになります。

「R.I.P.D.」は「Rest in Peace Department」の略で、
審判を逃れ、現世に脱走した悪霊たちを取り締まる組織です。
捜査のために現世で活動しますが、生前の姿で現世に戻るのはマズイので、
証人保護プログラムによりアバターが与えられます。
ニックに与えられたアバターは中国人ジジイの姿で、
一方のロイのアバターはブロンドのセクシー美女です。
この本来の姿とアバターの姿のギャップが笑えますが、
本作の笑いどころは、本当にこのネタしかありません。
制作サイドもこのネタによほど自信があるのか、何度も何度も天丼しますが、
こんなギャップネタは出オチなので、そう何度も笑えるものではなく、すぐに飽きます。
飽きてしまえばコメディとして全く面白くなくなります。
そうなると、今度はこのアバターの設定に不可解さを感じ始めます。
そもそも現世への潜入捜査するのに、アメリカではマイノリティの中国人や、
悪目立ちするブロンド美女なんてアバターを使うのは不自然です。
まぁそれはギャップを狙ったネタということで目を瞑りましょう。
でも捜査官同士は現世でも本来の姿で目視できているのに、
同じゴーストである悪霊からは、アバターの姿しか見えないのは都合が良すぎます。
臨死状態になったニックの妻(恋人?)には、ニックの本来の姿が見えたので、
捜査官でなくてもゴーストであれば本来の姿を視認できるはずなのに…。

ニックは自分のアバターが中国人ジジイなのに、ロイのアバターが美女なことに対し、
「ズルイぞ」と怒りますが、アバターが美女でも別に羨ましくはないような…。
男なんだから、男からチヤホヤされても全然嬉しくないはずなので、
むしろモテモテのイケメン男性がアバターの方が羨ましいですよね。
美女アバターを使うロイ自身も、それを羨ましがるニックも、
ゲームでアバターを女の子キャラにするネカマみたいで、あまり男らしくないかも。
ただニックの場合は、性別は関係なく、中国人だったのが不満なのかもね。
ボクも中国人のアバターを与えられるくらいなら、地獄行きの方がマシだと思います。
ニックも事件解決後に新しいアバターを貰いますが、
それは歯列矯正中のガールスカウトの女の子のアバターです。
子供のアバターなんて、更に潜入捜査には不向きだと思いますが、
彼は「こっちの方がまだマシか」と納得するのです。
よほど中国人ジジイのアバターは気に入らなかったのでしょうね。
ニックが自分のアバターが中国人ジジイだと初めて聞かされるシーンのBGMに、
Robynの「Konichiwa Bitches」が使用されていますが、
未だに中国と日本の区別もできない制作サイドにはガッカリです。

出オチなアバターネタ押しでコメディとしてはかなり微妙な本作ですが、
アクション映画としてもイマイチ盛り上がりに欠けると思うのは、
捜査官や悪霊たちゴーストの設定のせいです。
ゴーストたちはすでに死人であるためか、高い所から落ちても車に惹かれても平気で、
彼らを唯一殺せるのは成仏弾という銃弾だけです。(しかも頭に被弾した場合のみ。)
なのでどんな危機的な状況でも、成仏弾以外は平気なので、全く緊張感がありません。
死なないにしても、大ダメージを受けたら一度あの世に戻るくらいの設定の方がいいです。
それに、成仏弾しか効かないため、バトルも必然的に銃撃戦になりますが、
せっかくゴーストなんだから、もっと人間らしからぬ奇抜な戦いを見たかったです。
何故かデブの悪霊だけ、壁を走れる能力がありましたが…。

中盤、ニックを殺したボビーの正体が人間に化けた悪霊だったことがわかります。
例の金塊は、死者を現世に蘇らせるトンネルを作る道具「ジェリコの塔」のパーツで、
ボビー率いる悪霊軍団が、現世を悪霊だらけにしようと金塊を集めていたのです。
悪霊たちは香辛料クミンが苦手で、その匂いで元の姿に戻ってしまいます。
それは正体がバレるため弱点でもあるけど、元の姿の方が強いので、
わざとクミンを使って、元の姿に戻る悪霊もいます。
ボビーもそのひとりで、クミンを自ら被り、元の姿に戻るのですが、
その姿が頭にちょっとヒビが入った程度の変化しかなく、拍子抜けしました。
頭が割れた時は、どんな化物に変わるのかと期待しただけに…。
というか、つまりボビーは生前の姿に化けていたことになりますよね。
悪霊は現世に潜伏するという設定であれば、別人に化けないとおかしいはずなのに…。
悪霊には聞こえない周波数というものがあるらしく、
それを聞いたゴーストは一時的に動けなくなってしまうそうで、
ボビーはそれを利用してR.I.P.D.に収監されている仲間の悪霊たちを脱走させます。
R.I.P.D.の捜査官との戦いではかなり効果的な武器なのに、
クライマックスのバトルでは、なぜかその周波数を使わないんですよね。
悪霊軍団のリーダーが、普段は警察官として普通に働いているのも不可解だし、
本作はどうにも都合のいい展開ばかりな気がします。

続編も作られそうな終わり方でしたが、この成績やこの評価ではまず無理でしょう。
もっとちゃんと練り込めば、『MIB』のように面白くなりそうなのに、勿体ないです。

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