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小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!

8週連続1位だった『風立ちぬ』でしたが、先週末に漸く2位に転落しました。
『風立ちぬ』の9連勝を阻止したのはテレビドラマの劇場版『ATARU』です。
世紀の駄作『風立ちぬ』が沈んだことは嬉しいけど、
ボクは『ウルヴァリン:SAMURAI』が阻止してくれることを望んでいたので、ちょっと複雑。
結局日本人は宮崎アニメかテレビの劇場版しか映画を観ないのかと…。

そんな状況だから昨今の邦画はテレビドラマかテレビアニメの劇場版ばかりで、
テレビをあまり見ないボクは、邦画を観る機会もかなり減ってしまいました。
それを食い止めるため、改編期毎に新しく始まるドラマやアニメを見ようと考え、
何本か見始めるのですが、だいたい1話か2話で視聴を打ち切ってしまいます。
特に面白くないと思ったわけでもないんですが、その習慣がないため、
3カ月も見続けることを考えると、ちょっとやそっとの面白さでは見続けられません。
それでも今クールは頑張って、7月に深夜アニメを7本も見始めたんですが、
今でも見続けているのは『Free!』1本だけです。
でも『Free!』って女子向けのアニメで、そんなに面白いわけじゃないのに、
なぜ見続けられたのか不思議ですが、京アニへの信頼感のお陰かもしれません。
(話題の『進撃の巨人』は放送終了後に見ようと思って録画しています。)
次のクールは、とりあえず原作漫画のファンなので『はじめの一歩』は見ますが、
他にも6~7本見れたらいいなと思っています。

ということで、今日は京アニのテレビアニメの劇場版の感想です。
京アニは次のクールも『境界の彼方』ってテレビアニメを放送するそうですね。
劇場版になりそうなら見ておきたいですが、どうなんだろ?

小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!
小鳥遊六花・改

2013年9月14日公開。
ライトノベルを京都アニメーションが映像化したテレビアニメの劇場版。

諸事情によりストーリーを記載しておりません。(シネマトゥデイより)



例によって、ボクは本作のレギュラー放送を見ていませんでしたが、
今年公開され、なかなか面白かったアニメ映画『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』と同様、
中二病を題材にした学園ロマンスらしいので、興味がわきました。
『AURA』の時は、中二病というものに全く馴染みがなかったため少々戸惑いましたが、
中二病が題材の実写映画『中学生円山』なども経て、ちょっとわかってきたし。
ボクの学生時代には中二病の人なんていなかったので理解に苦しかったんですが、
当時はその言葉自体がなかった(或いは普及していなかった)から当たり前で、
当時の言葉で言うところの「電波系」だと考えれば理解しやすいです。
まぁ一般的な意味の中二病と電波系はイコールではないけど、
『AURA』や本作などサブカルで使われる邪気眼系中二病は電波系とほぼ一緒ですよね。

『AURA』も中二病を卒業した男子高校生と、中二病患い中の女子高校生のロマンスなので、
本作のレギュラー放送は昨年だったため、世間では『AURA』は二番煎じ扱いされたりも…。
どちらもライトノベルが原作ですが、出版順では『AURA』の方が早かったみたいで、
ちょっと気の毒な話だと思いますが、ボクは本作に触れるのはこれが初なので、
逆にコチラが二番煎じ的な印象を受けました。
ただ作品の出来は圧倒的に『AURA』の方がよく、比べるのも失礼に思えるほどです。
いや、こうして劇場版化されるほどの人気作品だったのだから、
レギュラー放送時はそれほど悪いテレビアニメではなかったのだろうと思いますが、
劇場版化された本作は最低の出来、というか映画としての体裁すら成していません。
内容は度外視しても、ちゃんと映画として成立していた『AURA』とは、
比べるベくもないクソアニメです。

何が問題だったかを簡単に言えば、本作は来年にも放送が始まる、
テレビアニメ第二期の宣伝みたいなものです。
(本作のラストにはちゃっかり第二期の告知が入ります。)
昨年放送された第一期の総集編を、新作カットで挟んで流しているだけで、
言わば第一期の復習のために存在しているようなものです。
そんな宣伝映像を金を取って劇場で流すなんて、映画を愚弄しています。
ボクは基本的には映画とテレビは別物であるのが理想だと思っています。
最近は劇場版ありきのテレビドラマなんかも多くて、それも問題だと思ってましたが、
劇場版がテレビドラマよりも上位になるので、それはまだ許せますが、
本作の場合はテレビアニメ第二期ありきでの劇場版であり、
劇場版がテレビアニメよりも下位に扱われているので、映画ファンとして許せません。
同じくテレビアニメの総集編的な内容の劇場版だった『魔法少女まどか☆マギカ』なども、
その続きはテレビではなく新作の劇場版になるので許せますが…。

宣伝と言いましたが、本作は新規視聴者を開拓するためのものでもありません。
レギュラー放送の後日談的な新作カットではじまり、
ヒロインである小鳥遊六花が、友達に促され、恋人の富樫勇太との出会いを語るもので、
彼女の回想シーンとして、レギュラー放送の総集編が流されるのです。
回想による総集編は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でも使われた
テレビアニメの劇場版の常套手段なので、それ自体は問題ないのですが、
この総集編部分がとにかく酷く、レギュラー放送を知らないボクでも、
放送で使われた映像をツギハギしただけとわかる粗い編集です。
ブツギリのシーンをただ時系列通りに並べているだけですが、
主に使用されているシーンは、六花の妄想により派手な戦闘シーンとか、
海やプールなどで女の子が水着になるシーンなど、ファン受けしそうなところが中心で、
物語の進行上重要なはずのシーンが疎かになっている気がします。
たぶんレギュラー放送を見ていた人は、端折られた重要シーンも補完できると思いますが、
ボクには物語の流れや登場人物の心境の変化などが、いまいち伝わってきませんでしたから。
なにしろ本作で最も重要だと思われる、高校生の六花がなぜ中二病を患っているのかさえ、
ほとんど描かれていませんからね。

六花の姉の言動から、彼女は家庭の事情で現実逃避し、
邪気眼系中二病を患っているのは察することができましたが、
どんな事情かまでは描かれていないため、終盤に勇太が六花を親戚の家から連れ出し、
海に浮かぶ明かりを見た彼女が「さよなら、パパ」と言うシーンも、
おそらく感動的なシーンなのでしょうが、事情を知らないボクはキョトンとしました。
六花の背景すら疎かにしているのに、よくも「六花の視点で構成」なんて言えるものです。
総集編は長い物語を要約して伝えることに存在意義があるのに、
初見の人に何も伝えられない総集編なんて、何の意味があるのか。
こんな中身の無い総集編にしたということは、第二期は六花の家庭の事情など、
第一期の内容をほとんど踏襲していないということなのかな?
信頼と実績の京都アニメーション制作の劇場版なので、
たぶん飛び込みで鑑賞しても楽しめる出来になっているだろうと思い観に行きましたが、
その信頼は無残にも裏切られてしまいました…。
まさか京アニがこんな不誠実なことをするとは…。

なので初見の人は全く見る価値の無い作品ですが、
レギュラー放送のファンにとっても出来の悪い総集編でしかないのでは?
ラストの新作カットと思われるシーンでは、第二期への繋ぎの展開が描かれるから、
もし第二期も見るつもりなら、その部分はある程度価値があるかもしれません。
ひとり暮らしを始めることになる六花ですが、部屋を引き払ってしまっていたため、
勇太の家に転がり込むことになりますが、なんと勇太の家族は海外に引越してしまい、
男女二人きりの同棲生活になるという、まるでベタなエロゲみたいな展開です。
そのドキドキの同棲生活を見たければ、第二期を見てねってことですね。
でも、そもそも第二期なんてあること自体がおかしいと思うんですよ。
六花は本作(第一期)で、勇太のお陰で家庭の事情を克服したはずなので、
それが原因で患っていた中二病からも抜け出せていないとおかしいでしょ。
なので六花が中二病のまま第二期になるのは納得できません。
まぁタイトルがタイトルなので、中二病じゃなくなったら成立しませんけどね。
どのみちボクは見るつもりはないのでどうでもいいですけど。
京アニが来月から放送開始する『境界の彼方』に対する関心も少し薄まりました。

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