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ウルヴァリン:SAMURAI

今週末は日本が舞台のアメコミ超大作『ウルヴァリン:SAMURAI』と、
ハリウッド映画の日本リメイク『許されざる者』が公開になりますが、
さらに大好きなCGIアニメ『怪盗グルーのミニオン危機一発』まで先行上映されます。
どれもかなり楽しみにしていた作品なので、それが一気に公開される今週末は、
もう楽しすぎますが、できるならこれほどの注目作は分散させて公開してほしいです。
どれも大ヒットしてほしいと思うのですが、同時公開されたら客を食い合い、
共倒れになり、またつまらない『風立ちぬ』が9週連続1位なんてことになるかも…。
ボクは全然興味ないので観るつもりはないけど、たぶん強敵になると思われる
『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』も今週末公開ですし…。
世間は3連休なので、映画館全体の集客は増えるんだろうと思われますが、
強敵揃いで客が分散して、作品単位では逆に普段の週末よりも集客できないんじゃ?

ということで、今日は期待の3本の中でも特に期待の強かった作品の感想です。

ウルヴァリン:SAMURAI
The Wolverine

2013年9月13日日本公開。
『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の続編。

カナダで人目を避けるように暮らすウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)は、以前命を救ったことのある日本人実業家・矢志田からの願いで、彼の部下ユキオ(福島リラ)と共に日本へと向かう。不敵なまなざしを向ける矢志田の息子シンゲン(真田広之)に迎えられ、病身の矢志田と再会したローガンは彼から謎めいた言葉を告げられる。ほどなくして亡くなった矢志田の葬儀が執り行われるが、そこをギャングたちが襲撃。ローガンは矢志田の孫娘・マリコ(TAO)を連れ、その混乱から逃げ出すが……。(シネマトゥデイより)



アメコミ映画の大ファンであるボクとしては、
マーベル屈指の人気ヒーローであるウルヴァリンの最新作が、
日本を舞台にした物語というだけで、気が狂いそうなほど嬉しいですが、
それだけにどんな作品に仕上がっているのか不安もありました。
ずっと期待していたし、楽しみだったのは間違いないのですが、
正直、全米公開が近づくにつれ期待を不安が凌駕しはじめ…。
何がそんなに不安だったかといえば、ちゃんと大ヒットするのかどうかです。
『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』然り、『ラストサムライ』然り、
日本を舞台にしたハリウッド映画はあまりヒットしないというジンクスがあります。
大ヒット間違いなしの『X-MEN』シリーズですが、最新作の舞台を日本にしたことで、
ジンクスの通り、もしコケでもしたら本当に申し訳ないですし、
その失敗に懲りて、アメコミ映画どころかハリウッド映画全体が、
日本が舞台の作品の企画を避ける傾向が進む可能性が高いです。
ただでさえ、日本人が邦画ばかり観てハリウッド映画を観なくなったし、
中国の市場規模が日本を上回り、日本はハリウッドから軽視され始めているので…。

それで結局、全米公開の成績がどうだったかと言えば、正直イマイチでした。
日本を舞台にした作品としては、史上最高の興収を上げており、
1億ドル以上稼ぐヒットは記録しましたが、『X-MEN』シリーズの中では最低の成績で、
制作サイドにしてみれば、きっと期待外れな成績だったことでしょう。
ただ世界興収はかなり健闘しており、ちょっとホッとしました。
でも制作サイドが最も興収を期待している外国は、当然日本だと思います。
『ラストサムライ』なんて全米の興収より日本だけの興収の方が高かったですからね。
日本としては、日本を重用してくれた本作にも報いるべきだと思うのですが、
如何せん最近の日本人は洋画離れが酷く、特にアメコミ映画への関心が薄いです。
これだけ日本推しの本作のことも、ほとんど話題になっておらず、
日本公開が近づくにつれ、更に不安感が増していくばかりです。

で、公開日にさっそく観に行ったのですが、公開日だというのに劇場はガラガラ…。
平日(金曜日)の夕方だったし、土日はもう少しマシだと思いますが、
それにしたって心配になってしまうお客さんの数でした。
まぁ本作に日本人が興味を感じにくいのもわかるんですよね。
もちろんアメコミ映画自体の人気云々もあるでしょうが、キャストが弱すぎます。
日本人って映画をキャストで選ぶ人が多いじゃないですか。
ウルヴァリン演じる主演のヒュー・ジャックマンは日本でも人気がありますが、
その他に人気ハリウッドスターの出演は皆無です。
舞台が日本だからハリウッドスターを起用する役どころが少ないのは仕方ないですが、
ヴィランのヴァイパー役を人気女優ジェシカ・ビールに断られたのは痛かったです。
代わりに起用されたのが全く知らないロシアの女優で…。

しかし日本で集客が見込めない原因は、むしろ日本人キャストの微妙さかも。
日本人キャストでは、真田広之が重要な役どころで出演していますが、
ハリウッド映画に真田広之が出演していても「またか」って感じで新鮮味がないです。
更にハリウッド映画初(?)の日本人キャストによるWヒロインな本作ですが、
ヒロインを演じるのは福島リラとTAOという、日本人としても「誰?」って女優で…。
女優というか、何でも2人とも国際的に活躍しているモデルだそうで、
本作が映画デビュー作で、演技経験もほとんどないみたいです。
もう彼女たちが抜擢されたのは「英語ができるから」としか考えられません。
日本人俳優は英語を勉強して、他業種の人に役を取られないように努力するべき。
ましてや日本語も話せない韓国系俳優に重要な日本人役を取られるなんて恥を知れよ。
とにかくせっかく日本人を起用してくれても、知名度の低い人物では意味がないです。
せめてもっと魅力的な女優であれば観に行きたいと思うかもしれませんが、
TAOこと岡本多緒はまだしも、福島リラは日本人の美的感覚からすると…。
何となく菊地凛子系統の顔だけど、外国人からするとその顔が日本人ぽいのかな?
まぁ本作の彼女は、赤毛の変なパッツンカットがよくなかっただけかもしれないけど…。
(原作では短い黒髪ですが、ヒュー・ジャックマンが彼女の赤毛を気に入ったそうで…。)

でも例え全米や日本でヒットできなかったとしても、公開されただけで御の字だったかも。
この企画は2009年の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』の公開直後にスタートしたけど、
東日本大震災の影響で一度中止の憂き目にあっているんですよね…。
日本舞台なのは企画段階で決まっていたが、監督だったダーレン・アロノフスキーが、
「放射能が怖いから日本でロケしたくない」と降板してしまったんですよね。
そんな監督に本作を撮ってほしくないので降板してもらって結構ですが、
その時はもう本作は実現しないものだと諦めてしまいました。
でも製作も務める親日家ヒュー・ジャックマンの意向もあり、
新しい監督を迎えて企画は続行され、放射能を恐れて日本ロケを避けるどころか、
ハリウッド映画史上稀な規模の日本ロケが敢行されたのです。
昨年の8月28日から9月11日までの短い期間でしたが、
「ヒュー・ジャックマンがロケしてる!」とちょっと話題にもなりましたよね。
諦めていたボクも企画が再開されたことが嬉しくて、テンションが上がりまくりました。
震災後の風評被害で、来日を避けるハリウッドスターが続出した中で、
ちゃんとロケまでしたヒュー・ジャックマンや新監督のジェームズ・マンゴールドに対し、
日本人は(興収で)報いるべきだと思いますがどうでしょうか?

ちょっと前置きが長くなりましたが、ここから内容の感想に入ります。
かなりネタバレしてしまっているので、まだ観てない人は要注意です。
全米でヒットはしませんでしたが、評判はかなりよく、面白い作品なのは間違いないので、
まだ観てない人はとにかく観に行ってほしいです。

太平洋戦争の最中、長崎で日本軍の捕虜になっていたウルヴァリンことローガン。
その時の彼の鉤爪は、まだ骨っぽい感じだったので、
『X-MEN ZERO』でストライカー少佐にアダマンチウムを移植される前のようです。
そこに米軍の戦闘機B-29が飛んできて、原子爆弾を投下します。
ローガンは若い日本兵、矢志田(ヤシダ)市朗を身を呈して原爆の爆発から救います。
脅威的な治癒能力「ヒーリング・ファクター」を持つミュータントのウルヴァリンですが、
まさかの原爆でも傷ひとつ付かないんですね。
ノルマンディー上陸作戦に参加していたので、その直後に日本軍に捕まったのかな?
原爆にも耐える怪物のような男を、日本軍はよく捕まえることができましたね。

それから約70年後の現代、ローガンはカナダの山奥で隠遁生活しています。
彼はヒーリング・ファクターの影響で老化が極端に遅い(推定170歳?)のです。
愛していたジーン・グレイを殺してしまったショックで、引き籠っているのですが、
つまり本作は3部作の最終作『ファイナル ディシジョン』より後の物語ですね。
てっきり3部作のプリクエルだった『X-MEN ZERO』の続きかと思ったので意外でした。
『X-MEN ZERO』のラストのオマケシーンには2種類あるのですが、
その片方がローガンが日本のバーにいるシーンだったこともあるし…。
シリーズとしては『X-MEN ZERO』の次に公開された『ファースト・ジェネレーション』も、
3部作のプリクエルだったので、3部作以降の世界が描かれるのは本作が初めて。
プリクエルばかりではなく、続編も望んでいたので予想外でしたが嬉しかったです。
でも『ファイナル ディシジョン』は2006年の作品で、すでに8年も経っているので、
ローガンがジーン・グレイを何故殺したのか、復習シーンがあると親切だったかも。
ボクも曖昧ですが、ジーンがフェニックス化して暴走したため、仕方なく殺したんですよね。
たしかジーンが自分の死を望んだので、それに応じたんでしたっけ?
本作にもジーンはローガンのトラウマが見せる幻影として度々登場しますが、
ちゃんと当時のままファムケ・ヤンセンが演じていたのがよかったです。
でも元恋人みたいに描かれていますが、ジーンはスコットの恋人ですよね。
まぁローガンの幻覚なので、彼がジーンをどう妄想しようが彼の勝手ですけど。

一方、ローガンのお陰で原爆から生き延びた矢志田市朗は、
戦後に矢志田産業を興しアジア最大の企業にしたが、末期癌に侵され余命わずか。
最後にローガンに礼をしたいと、カナダのローガンのもとに使者を送ります。
その使者が福島リラ演じる雪緒(ユキノ)で、武道の達人なのですが、
正直ビジュアルは好みじゃないけど、アクションなどの演技は魅力的だったと思います。
雪緒に説得されて、矢志田に再会するため東京を訪れたローガンですが、
病床の矢志田から「治癒能力を移植させてほしい」と頼まれます。
ヒーリング・ファクターにより不死身のローガンは、無駄に生きることに絶望していたので、
矢志田に不死身を譲ることで、普通の人間になるのも悪くないと考えます。
しかし移植するか結論を待たずに矢志田は他界してしまい…。

矢志田の葬儀を弔問したローガンですが、僧侶たちの様子がおかしいことに気付き…。
なんと僧侶たちは矢志田の孫娘・真理子(マリコ)を拉致しようとするヤクザだったのです。
成り行きで、ヤクザから真理子を救出することになったローガンですが、
ヤクザから拳銃で撃たれた傷が何故かいつものようにすぐに治癒しません。
どうやら前日に矢志田を診る女医Dr.グリーンにキスされた時に、
治癒能力を下げる何かを注入されたみたいです。
ローガンぐらいの超人なら、拳銃の弾ぐらい対処できそうなものですが、
普段からヒーリング・ファクターを過信しているためか防御が甘く、被弾しまくりです。
まぁタフさは健在なので、治癒はできないものの、銃撃程度ではなかなか倒せませんが、
治癒できないだけでミュータントでもない単なるヤクザにこんなに苦労するなんてね。
真理子と一緒に新幹線に乗り逃げるが、追ってきたヤクザと新幹線でバトルになります。
新幹線の屋根の上で戦うシーンは序盤の山場だと思うのですが、なんだか地味で…。
やっぱり時速300キロで走る新幹線の上では、振り落とされないように、
屋根にへばり付くのがやっとで、ロクなバトルになんてなりませんね。
いつものローガンならそれでも戦えたかもしれないけど、能力も弱まっているし…。
それになにより、そんな山場のシーンなのに、戦う相手が単なるヤクザではね…。

なんとかヤクザを振り切ったローガンと真理子は、新幹線を下車し休憩することに。
ローガンが休憩場所に選んだのは、なんとラブホテルで…。
でもやましい気持ちがあるわけではなく、ラブホテルというものを知らないのです。
ラブホテルってどうやら日本独特の施設みたいですね。
言われてみればハリウッド映画では女の子を連れ込む宿泊施設はモーテルが多いし、
アメリカにはラブホテルというものは、ほとんどないのかもしれません。
ローガンが知らなくて当然ですが「火星探索」の部屋をチョイスするなんてお茶目です。
東京の秋葉原での逃走シーンでは、わざわざパチンコ屋を通過したりしましたが、
ラブホテルもパチンコ屋も日本独特のものなのでアメリカ人には面白いのかも。
でもどちらもあまり海外に自慢したくない恥ずかしい日本の施設ですよね…。

暫らくの間、長崎の漁港にある真理子の別荘で身を隠すことにした2人。
日本が舞台の外国映画だと、日本建築とか秋葉原なんかが舞台に選ばれがちだけど、
何気にこんな漁村のような田舎こそが、日本の本当に素晴らしいところだったりしますね。
まぁ実はここは長崎ではなく、広島でロケしたのですが、原爆繋がりでロケハンしたとか?
やっぱり長崎や広島って、アメリカ人には大阪とかより有名なのかも?
親しくなった2人は、ある夜その別荘で結ばれることになるのですが、
着物の着付けを手伝っている途中にいいムードになる展開って、
『ラストサムライ』でも同じようなシーンがあったような気がします。
外国人にとっては興奮するシチュエーションなのかな?

でもそんな穏やかな生活は長く続かず、ヤクザに居場所がばれ真理子は拉致されます。
ローガンはヤクザが真理子の婚約者である森信朗法務大臣ではないかと考え、
駆けつけた雪緒と共に、東京にいる森を襲撃します。
ローガンが森を締めあげると、ヤクザの背後に矢志田信玄がいると白状します。
信玄は矢志田市朗の息子で、真理子の父親に当たります。
矢志田市朗が矢志田産業の後継者に孫娘の真理子を指名したので、
息子である信玄は自分が後継者になるために娘の真理子の暗殺を企てたのです。
原作では「ロード・シンゲン」という名前でお馴染みのヴィランです。
ですが彼は本作のメイン・ヴィランではありません。
真理子奪還のために矢志田邸に突入したローガンと雪緒ですが、
信玄の手下のヤクザは全滅しており、真理子も別の組織に再び拉致されていました。

矢志田邸で治癒能力低下は体内に埋め込まれた抑制装置のせいだと気付いた
ローガンは、命懸けのセルフ手術で心臓にへばり付いていた装置を除去します。
装置はやはりDr.グリーンにキスされた時に注入されたのですが、
Dr.グリーンはヴァイパー(毒蛇)というヴィランで、毒を操るミュータントなので、
彼女の毒で能力低下していたと思ったのに、まさかそんな機械的な装置だったとは…。
セルフ手術の最中に信玄の襲撃を受けます。
雪緒は無防備なローガンを必死に守りますが、剣の達人である信玄には敵いません。
しかし彼女が時間を稼いでいる間に手術成功し、不死身に戻ったローガンが復活。
信玄も頑張るが、治癒能力の戻ったローガンは日本刀で斬られても傷ひとつ付かず…。
この時、信玄は二刀流で戦うのですが、これは信玄演じる真田広之のアイディアです。
ローガンも両手に鉤爪があるから、敵も二刀流の方が面白いと考えたそうです。
たしかにそれはそうなんだけど、矢志田が「日本刀は両手で持つもの」って言ってるので、
同じ劇中で片手で日本刀を持つ二刀流を使うのは、ちょっとどうかと思いますね。
まぁ信玄はサムライとして邪道だという意味かもしれませんが…。

信玄を殺したローガンと雪緒は、真理子を拉致した別組織のアジトに向かいます。
別組織は「ブラック・クラン」という忍者部隊で、700年間も矢志田家に仕えた隠密です。
ヤクザ、サムライ、そして忍者…、ベタな日本のカルチャー大集合ですね。
ヴァイパーもある目的で「ブラック・クラン」に雇われているそうですが、
この組織の首領的存在は原田剣一郎(ハラダケンイチロウ)という弓の名手です。
原作ではケンイチロウは「シルバーサムライ」であり、ミュータントですが、
本作ではシルバーサムライでもなければ、ミュータントでもありません。
というか、(カメオを除き)本作に登場するミュータントはローガンとジーン、
ヴィランのヴァイパーだけで、もしかしたら日本人にはミュータントはいないのかも。
まぁ人の死を予知できる雪緒はミュータントとも言えなくもないけど…。
少なくとも、日本にはミュータント差別はなさそうですね。
そういう意味ではミュータントを通してマイノリティ問題を扱っていた
今までの『X-MEN』シリーズとは一線を画す内容だったかもしれません。
原田剣一郎は雪緒と結婚の約束をしたこともあるみたいですが、
原作のケンイチロウは信玄の息子で、真理子の異母兄妹です。
別に原作の設定のままでよかった気がしますが、ローガンの恋敵がほしかったのかな?

かなり設定が改変された原田剣一郎ですが、シルバーサムライも本作には登場します。
なんとアダマンチウムで作られた甲冑のようなデザインの人型ロボットで、
そのシルバーサムライロボが本作のメイン・ヴィランです。
原田剣一郎がシルバーサムライじゃなかったのは意外でしたが、
たしかに人型ロボっていうのもベタな日本カルチャーのひとつですよね。
タキオン・フィールドを発生させることは出来ませんが、
アダマンチウム製の巨大な日本刀に熱を加えることで、
ローガンのアダマンチウム製の鉤爪でも叩き斬ることもできる恐るべき相手です。
自律型のロボットだと思っていたら、なんと中に人が乗っており、
実はアイアンマン的なパワードスーツだったみたいです。
でも中に乗っているのは原田剣一郎ではなく、なんと死んだはずの矢志田市朗でした。
実は生きていたから、雪緒は矢志田が死んだ時に彼の死を予知できなかったんですね。
矢志田の狙いは、以前にも言っていたようにローガンの治癒能力を自分に移植すること。
どうすればそんなことができるのかはイマイチわかりませんでしたが、
ヴァイパーが設計したシルバーサムライロボにはその機能が付いているみたいです。
その機能でローガンからヒーリング・ファクターを奪って若返った矢志田ですが、
真理子からアダマンチウムの破片を頭に刺され、ローガンに身体を貫かれて死にます。
ヒーリング・ファクターがあるなら刺されても死なないはずですが…?
それに矢志田が死ぬと、ヒールング・ファクターもローガンに戻ってるんですよね。
その上何故かローガンの折れたアダマンチウムの爪も元に戻ります。
ぶっちゃけ、このクライマックスの戦いは、納得できないことが多かったです。

ただ本作で最も納得がいかないのは、前述したように、
原田剣一郎という需要な日本人役を韓国系俳優が演じたことです。
不甲斐ないことにアクションも英語もできる日本人俳優がいないので、
外国人に日本人役を奪われるのは仕方ないことかもしれないが、
その弊害として我慢ならないのは、彼の日本語が拙すぎて聴き取り難かったことです。
ロクに聴き取れないけど、一応日本語台詞なので日本語字幕は付きません。
仕方がないので英語字幕で何を喋っているのか読み取るしかない状態です。
日本語が不自由なら、無理して日本語の台詞を使ってくれなくていいです。
日本人同士の会話でも英語を使っているシーンもあるんだし、
キモいカタコトの日本語を聴かされるくらいなら、日本舞台でも全て英語で構いません。
または似非日本人の台詞だけ、日本人声優に吹き替えてもらえばいいです。
原田剣一郎役を韓国系にやらすなら、ちゃんとシルバーサムライをやらせてほしいです。
なぜなら原作のシルバーサムライの甲冑のデザインは、韓国人の嫌いな旭日旗なので。
ちなみに森信朗法相役も韓国系俳優ブライアン・ティーです。
まぁどちらもあまりイメージのいいキャラではないので、日本人が演じても嬉しくないけど。

…というか、本作の男性日本人キャラって、悪者ばかりじゃないですか?
ヤクザのボスの侍、悪徳政治家、悪の忍者軍団、最後は矢志田も悪者と判明したし、
本作には日本が誇る武士道精神なんて全く描かれていません。
まぁ歴史的な背景から、アメコミにおける日本人は敵な場合が多いので仕方ないし、
ハリウッド映画が日本を題材にしてくれただけで嬉しく思っていますが、
この内容で邦題に「SAMURAI」を付けるのはちょっと違うと思います。
せめてローガンが矢志田から貰った日本刀「断斬」で戦うシーンでもあればね。

矢志田の陰謀詛を阻止し、真理子を救い出したローガンは、
真理子と恋人関係になって、ジーンのトラウマからも解放されます。
このハッピーエンドも予想外でした。
なぜなら原作では真理子はジーンと同様にローガンの手で殺されるからです。
原作では毒に侵され苦しむ真理子から殺してくれと懇願されたローガンは、
彼女がこれ以上苦しまないように殺してあげるのですが、
本作はそのラストをミスリードさせるように作られていたと思います。
ジーンの件もそうですが、序盤の毒矢で撃たれた熊を殺してあげる展開もそうですよね。
わざわざヴァイパーなんて毒使いをヴィランに据えたのも、その伏線かと思いましたし。
ある意味、原作ファンサービス的な憎い演出だと思います。

ファンサービスと言えば、プロローグ的なオマケシーンもそうですね。
オマケシーンというか、来年公開予定の続編に繋がる重要なシーンで、
アメリカに帰国したローガンを、思いがけない人物が出迎えるのです。
なんとそれは、マグニートーとプロフェッサーX。
マグニートーはまだしも、ジーンに殺されたはずのプロフェッサーXが何故!?
どうやら続編『X-Men: Days of Future Past(原題)』は、
そのタイトル通り過去と未来が交差する時空を超えた内容になるらしく、
3部作や、そのプリクエルだった『ファースト・ジェネレーション』のキャラが一同に介す、
シリーズの集大成的な続編になりそうな感じです。
本作のプロローグから察するに、対ミュータント兵器センチネルが出てきそうなので、
3部作で対立していたミュータント同士が協力し、人間と戦う物語になるのかも?
もしそうならかなり盛り上がりそうな予感ですが、いつも通りのミュータント・ネタだと、
雪緒とか真理子とか、本作のキャラに出番はなさそうです。
まぁ3部作の続き的な内容だろうから、ローガンが中心なわけでもないし、別にいいけど。

でも『X-MEN』シリーズとして懸念を感じていることがひとつ…。
それは『アベンジャーズ2』にクイックシルバーとスカーレットウィッチが登場することです。
その2人はマグニートーの子供なので、『X-MEN』シリーズで囲うべきキャラです。
それに『アベンジャーズ』シリーズにミュータントは似合わないです。
まぁいずれは両シリーズの一大クロスオーバーも期待していますが…。
あと『X-MEN ZERO』からのスピンオフ『デッドプール』はどうなったのかな?

コメント

ヒーリング・ファクターは完全に奪われてなかったでしょ。
奪っている過程で折れた爪を頭とかに刺されたから中断されたんだろ。
だから刺されても再生できなくて死んだんだろう。
あと最後はアダマンチウムじゃなくて骨の爪が再生してたよ。

  • 2013/12/15(日) 23:11:05 |
  • URL |
  • 無記名 #-
  • [ 編集 ]

なるほど。
物は考えようですね。

  • 2013/12/16(月) 02:42:06 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

物は考えようじゃなくて本当に爪は骨だし、能力も完全に奪われてないから、見てわからんのか?

  • 2014/01/13(月) 21:42:42 |
  • URL |
  • 無記名 #-
  • [ 編集 ]

「見てわからんのか?」と言われたら、その通りです。
ボクはDVDで見たわけじゃないので、あの暗い劇場では、
かなり注意してみないと爪の質感まではわかりません。
「物は考えよう」と書いたのは、ヒーリングファクターの件で、
矢志田はあんなに若返っているのに、それでもまだ奪っている途中だなんて、
ちょっと考えにくいけど、別にそう考える人がいてもいいかなってこと。
曖昧に返信してしまって申し訳なかったです。

  • 2014/01/14(火) 12:10:53 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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