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タイピスト!

ボクは、パソコンはデスクトップ派ですが、壊れたので今はノートを使っています。
デスクトップに買い替えるまでの繋ぎですが、ノートは使いづらいです。
スペック的には壊れたデスクトプよりも高いのですが、
それなのに何が使いづらいかといえば、キーボードがよくないです。
コンパクトで持ち運べるのはいいけど、キーボードの横幅が狭く、
エンターキーのすぐ横にテンキーが並んでいるので、
ブラインドタッチで改行しようとエンターキーを押すと、
何度かに一回テンキーの「7」を押してしまい、微妙にストレスを感じます。
あと本体とキーボードが一体化しているから、盤面が生温かくて嫌。特に夏…。
なので長時間パソコンを使う時なんかは、USBのキーボードを差して使うことも。
デスクトップでも使っていた、使い慣れたキーボードなので、とても打ち易く、
タイピングスピードも1.5倍くらいになっていると思います。
でもこれからはタッチパネルの時代だし、文字入力もフリック入力が主流になるのかな?

ということで、今日はタイピングスピードを競う大会が題材の映画の感想です。

タイピスト!
Populaire.jpg

2013年8月17日日本公開。
タイプライターの早打ち大会を題材にしたフレンチ・ロマコメ。

女性にとって大人気の職業が秘書で、さらにタイプライター早打ち大会に勝つことが最高のステータスだった1950年代のフランス。田舎出身のローズ(デボラ・フランソワ)は保険会社の秘書に採用されるが、ぶきっちょで失敗してばかり。そんな彼女の唯一の才能であるタイプ早打ちに目を付けた上司ルイ(ロマン・デュリス)は、二人で協力し、タイプ早打ち世界大会に出ないかと提案する。(シネマトゥデイより)



先々週末に日本公開が始まった本作ですが、ちょっと気になってはいたものの、
先々週末はハリウッド映画の公開が多く、ハリウッド映画ファンなのでそちらを優先し、
結局フランス映画の本作はスルーすることになってしまいました。
しかし本作の評判がすこぶる良く、ちょうど先週末はロクな映画が公開されなかったので、
やっぱり本作を観に行くことにしました。
評判通りとても面白い作品で大満足、観に行ってホントによかったです。
ボクはハリウッド贔屓だけど、昨今のフランス映画は佳作ぞろいで、
特にコメディではハリウッド映画にも引けをとっていないと思います。
それどころか、すぐ下ネタに走るハリウッド・コメディと違い、
フレンチ・コメディはお洒落、それでいてちゃんと笑えるので素晴らしいです。
『アーティスト』や『最強のふたり』のヒットのお陰で、
日本もフランス映画を上映しやすい環境になったのは嬉しいですね。
まぁボクはハリウッド映画を優先しちゃいますけど…。

本作の面白さは、タイプ早打ち大会という独創的な題材もさることながら、
やっぱり主演女優デボラ・フランソワのキュートな魅力によるところが大きいです。
フランス国内で活躍する女優で、ボクは今まで彼女の出演作を観たことがありませんが、
「現代のオードリー・ヘップバーン」なんて評価も大袈裟に感じないほど印象的。
西島秀俊や阿部寛が出演し、今年2月に日本公開されたフランス映画
『メモリーズ・コーナー』でも主演していたみたいですね。
たしかこの辺だと元町映画館で上映してましたが、あまりにも公開規模が小さかったので、
観に行くことを断念した作品だったけど、彼女のような魅力的な女優の主演作なら、
多少無理してでも観に行くべきだったかなと後悔します。
もうDVDリリースされているはずなので、今度見てみたいと思いますが、
本作だから彼女の魅力が発揮できたような気もするので、もし見たらショック受けるかも。
というのも、1958年のフランスが舞台の本作ですが、その当時のファッションや髪型が、
彼女のキュートさを何倍にも引き立てているように思えたからです。
とにかく本作のヒロインは魅力的でした。
以下、ネタバレ注意のストーリーの感想です。

1958年、フランスのノルマンディー地方の町で、保険会社の秘書募集があり、
そこに応募してきたのが本作のヒロインのローズです。
当時は女性の憧れの職業No.1が秘書だったそうで、
面接には如何にも秘書っぽい身なりをした女性が沢山集まっています。
でも父親が決めた縁談が嫌で家を飛び出してきた田舎娘のローズは完全に場違い。
ところが彼女の唯一の特技であるタイプの早打ちを経営者ルイが気に入り、
一週間の試験雇用してもらえることになります。
秘書がタイプライターを使えるのは最低条件みたいなものなので、
実際は彼女よりも速くタイピングできる人もその場にいたでしょうね。
彼女が面接で披露した早打ち程度ならボクでも出来そうな気がしましたが、
彼女のタイプの面白いところは、両手の人差し指だけで早打ちするところです。
そのスタイルであれだけの早打ち出来る人はまずいないでしょうね。
それに人差し指だけで一生懸命タイピングする動作は何とも可愛いです。
正直ルイもタイプの速さよりも、彼女の可愛さに思わず採用しちゃったんでしょう。
タイピング頑張りすぎて衣服が乱れ、チラッと見えたブラヒモに男心を奪われたのかも。

タイプの早打ちはローズの唯一の特技ですが、本当に唯一の特技で、
他のことはまるでダメな、ドジで不器用で天然な女の子です。
それくらいの方が男は魅力的に感じるものですが、秘書としては…。
一週間の試験雇用が終わり、彼女はルイから「秘書に向いてない」と宣告されるも、
雇用を継続する条件として「タイプ大会で優勝」を言い渡されます。
タイプがいくら上手くても、秘書として失格なのは変わりないのに、
結局彼もお気に入りのローズを解雇する気なんてなかったのでしょうね。

ところがタイプ大会の地方予選で、ローズはまさかの敗退…。
というか、1分間360字という最低合格ラインにも届かず失格になります。
うーん、1秒間に6文字くらいなら簡単に出来そうな気もしますが、
タイプライターなので、1文字でも打ち間違えると修正できないのが難しいかも…。
自分で改行もしなくちゃいけないし、紙も差し替える必要があるので、
単純に1分間に6文字打てるだけでは無理そうですね。
不合格を受け、ルイは10本の指でタイプすれば絶対合格できたのにと嘆き、
その日から彼女を自宅に住まわせ、鬼のコーチングを始めます。
10本指で打つための基礎的なホームポジションの練習から始めますが、
ボクも十何年前にこんな練習したなぁと懐かしくなりました。
でも今は小指を使わずに8本指でタイプする癖が付いちゃってます。
ローズも10本指打法をマスターして、早く打てるようになったのでしょうが、
あの可愛い人差し指打法が見れなくなったのはちょっと残念です…。

さらに持久力を付けるためにジョギングを始めたり、
指の動きをよくするためにピアノの稽古まで始めます。
秘書の仕事が終わってからも猛特訓させるなんて、ルイは鬼コーチですが、
訓練中に優しくマッサージしてくれたり、料理作ってくれたりと優しい面もあり、
ローズもすっかり彼のことが好きになってしまいます。
ルイも彼女が好きなのは明白ですが、彼は親友の妻になった元カノに未練があり…。
それに気付いたローズはヤキモチを焼いてしまうのです。
ひとつ屋根の下で若い男女が一緒に生活をすれば間違いも起きそうなものですが、
ルイは「コーチは選手と寝ない」という信念があり、
お互い好き同士のはずですが、プラトニックな関係が続きます。
鬼コーチと女性選手のスポ根ロマンスって感じで、なんだか甘酸っぱくていいですね。

猛特訓の末、再び地方大会に挑んだローズは、1分間に491字で優勝し、
バス=ノルマンディー代表として全仏大会に進出することになります。
前回は360字にも届かなかったのに、短期間で500字弱まで記録を伸ばすとは、
彼女自身の才能もさることながら、ルイのコーチング技術もすごいんでしょうね。
ただの保険会社の経営者のはずなのに…。
タイプの早打ちは秘書の鑑として女性の憧れで、ローズは地元で大人気になります。
しかし彼女の父は、彼女に修理工場の息子との縁談を受けてほしかったので、
勝手に家を出て行った彼女のことを全く認めようとはせず…。
本作はロマンスだけでなく、この父と娘の物語も見どころのひとつです。

全仏大会に向けて、ルイはローズにブラインドタッチ練習用の目隠しを贈りますが、
彼女は誕生日プレゼントがそんな練習グッツだったことに腹を立てますが、
まぁそれはいいとして、ブラインドタッチも使わずに地方大会優勝したことに驚きです。
ボクもブラインドタッチは苦手なので、ブラインドタッチしない方が早く打てるけど、
用意された見本の文章を丸写しする競技なので、視線がキーボードと見本を往復してたら、
絶対に不利だと思うんだけど、それでよく地方大会を優勝できたものですね。
ブラインドタッチをマスターし、全仏大会の行われるパリにやってきた2人は、
大会の前の夜に初めて結ばれるのですが、試合前日のセックス禁止はアスリートの鉄則。
タイピングはスポーツではないけど、スポーツ並にハードな競技なので感心できません。
それにこのタイミングでプラトニックな関係が崩れたのも、ちょっと残念かな。

ローズたち地方代表選手を迎え撃つは、全仏大会二連覇中の王者アニー。
タイプライターのメーカーであるジャピー社が彼女のスポンサーで、
彼女用に特注のタイプライターまで用意されています。
キャリッジ(紙を挟むシリンダー)が軽く、改行が楽に出来るように工夫され、
さらに文字の配列も普通のタイプライターとは違うんだそうです。
なんでも我々のパソコンだと左上からQWERTYと配列されているところが、
フランスのタイプライターはAZERTYと配列されているんだそうです。
その方がフランス語を打つのに便利だからだそうです。
圧倒的な力を見せる王者アニーと、ローズは決勝戦で一騎打ちになります。
しかし1分間の早打ち対決は双方498文字で同点に…。
うーん、紙の差し替えでちょっと手こずったとはいえ、ブラインドタッチ覚えたのに、
一桁しか記録が伸びないのはちょっと不思議な気がしますね。
しかし延長戦の5分間の早打ちで、見事にローズが勝利します。
延長戦前にルイがわざとローズを怒らせるようなことを言ったことで、
闘争心を振るい起させたのが勝因でしょうか。
ローズは全仏大会優勝でニューヨークで行われる世界大会への出場権を得ますが、
ルイは彼女を怒らせて闘争心を奮い立たせる作戦が切り札だったので、
「これ以上何もしてあげられない」と考え、彼女のもとを去ってしまうのです。
でも延長戦で王者に勝てた本当の勝因は、ジョギングなどで持久力を付けたからですよね。

ルイに去られたローズは前王者アニーの代わりにジャピー社のサポートを受けます。
タイプ早打ちフランス一の彼女は、フランス中の女性の憧れで、すっかりセレブです。
あの頑固な父ですら、彼女の頑張りを認めはじめました。
ジャピー社はローズ仕様のピンクのタイプライター「ポピュレール」を開発し、
彼女を広告塔にして大々的に売り出し、大ヒット商品となります。
彼女も世界大会ではそれを使うのですが、高性能だけどコンパクト設計のためか、
彼女にはちょっとキーボードが狭いみたいです。
ボクもノートパソコンを買う時は、キーボードの打ち易さを最重視しますが、
彼女ほどの打ち手になると、ちょっと狭いだけでもかなり影響があるでしょうね。
(ちなみにボクが今使っているノートPCは通販で購入したので…。)
でもスポンサーの商品で試合をしないと、損害賠償を払わされることもあり…。

ルイがいない失意の中、「ポピュレール」で世界大会に挑んだローズ。
準決勝はアメリカ、ドイツ、韓国、そしてフランス代表のローズが残ります。
タイプライターの早打ちなんて絶対アルファベット圏の方が有利だと思うけど、
なぜ韓国ごときがベスト4まで残るのか…。
結局決勝は王者のアメリカ代表スーザンと、フランス代表ローズの一騎打ちになります。
5分間の早打ちの3本勝負で、1本目はローズが510字/分で先取します。
しかし2本目、スーザンの「フランス人は料理しか能がない」発言でローズは動揺し、
心理作戦勝ちでスーザンが勝利し、同点に並びます。
まぁそんな姑息な作戦をせずとも、スーザンは世界記録タイの518字/分を出してますが。
追い詰められたローズは一度ステージ裏に引っ込み、そこで駆けつけたルイに会うのです。
ルイに愛の告白をされ、元気を取り戻したローズは、「ポピュレール」を使わず、
父から贈られた実家にあった古いタイプライターを持ち出し、3本目の勝負に挑みます。
ローズは使いなれたタイプライターで、脅威的な早打ちをするも、
タッチがあまりにも早すぎて、指がハンマーの早さを上回っていたため、
ハンマーが絡まる不具合が起こり、それを外すのに時間をロスしてしまいます。
やっぱり古いタイプライターは性能が悪いのかなと思いましたが、
どうやらハンマー式の構造的な限界だったみたいで、「ポピュレール」でも同じかも。
ルイはそれを克服する、自分で考案した印字ヘッドがボール式のタイプライターの案を
アメリカの企業に売りこみますが、たかが保険会社の経営者なのにどこでそんな技術を…。
勝負はそんな不具合を物ともせず、ローズが515字/分で勝利し世界一になりました。

とても熱いスポ根的な痛快サクセスストーリーな上に、お洒落で笑えるロマコメで、
更にヒロインが超魅力的な最高の娯楽映画だと思いました。
フランス映画の打率はスゴイですね。本作ももっと拡大公開するべきです。

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