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ガッチャマン

今日、ウチの地域(兵庫県南部)は大雨洪水警報が出ました。
ビックリするくらいの豪雨でしたが、関東でも同じくらい降ってほしかったです。
というのも、今日はチャリティ番組『24時間テレビ』があったので、
警報でも出れば森山中大島の24時間マラソンが中止になるんじゃないかと思って。
過保護な状況下で、たった88km歩くだけで、ギャラ1000万円…。
100mあたり1万円以上、時給40万円以上支払われてるのにチャリティね。
今年は視聴者から4億3000万円くらいの募金を集めたらしいが、
CMなどの広告収入で22億円も稼いでおいてチャリティね。
日テレさん、及び出演者の皆さまのチャリティ精神には感服しますね。

ということで、今日は日テレさん製作の愛で地球を救う映画の感想です。

ガッチャマン
ガッチャマン

2013年8月24日公開。
1972年にタツノコプロのSFアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』を実写化。

21世紀初頭。謎の侵略者によって、たったの17日間で地球の半分が壊滅的な被害を受ける。侵略者から地球を守るため、“石”という特殊な結晶体の力を引き出せる適合者が集められる。適合者は800万人に1人。施設に集められた適合者は特殊エージェントとしての訓練を受け、石を操る忍者、ガッチャマンとして侵略者と戦うべく立ち上がる。(シネマトゥデイより)



どうやら原作ファンから顰蹙(ひんしゅく)を買いまくってるらしい本作。
ボクは原作アニメを見たことはありませんが、この映画は酷いと思います。
タツノコのアニメの実写化と言えば、世紀の大駄作『CASSHERN』が有名ですが、
『ヤッターマン』は(多少下品過ぎたが)それなりによかったので、
『ヤッターマン』と同じ時に製作発表された本作も、それなりの作品になると期待したが、
『CASSHERN』とは別の意味で大駄作だったと思います。
ハリウッド映画『スピード・レーサー(マッハGoGoGo)』、『CASSHERN』、そして本作。
タツノコのアニメの実写映画化作品の地雷率の高さは尋常ではありません。
今後はもう二度とタツノコの実写化作品観ないことにしますが、
こんなものを平然と世に送り出せるタツノコ自体にも呆れるので、
アニメも含めてタツノコ作品は可能な限り避けることにします。

ボクは原作アニメに全く興味ないので、本来なら本作も観に行かないところですが、
とにかく今週はロクな映画が公開されず、消去法で残ったマシそうな作品が本作でした。
(『スタートレック』は先週末に先行上映で観ちゃったので…。)
結果その判断は大間違いだったわけですが、上記のように『ヤッターマン』のこともあり、
観るからにはそれなりに期待して劇場に行きました。
しかし上映開始3分で早くも後悔しはじめました。
本編上映前に短編アニメ『劇場版 おはよう忍者隊ガッチャマン』が上映されますが、
ギャグFLASHアニメなのですが、これがスベりまくりで…。
なんでも日テレの朝の情報番組『ZIP!』の1コーナーの劇場版のようですが、
どうやらここ関西(読売テレビ)では流されていないみたいです。
全国上映の映画に内輪ノリのローカルネタなんて同時上映されても、
意味がわからないから全然楽しめないし、とにかくスベってます。
しかし本編を観ると、むしろそのアニメパートが最もマシだったなと思ってしまいました。

2015年、謎の組織ギャラクターが、わずか17日で地球の半分を占領します。
ギャラクターの戦闘員はウィルスXという謎の病原体に感染した人間で、
特殊なシールドを張る能力を持っており、銃火器などの通常兵器は全く通用しません。
唯一ギャラクターに対抗できるのは古代遺跡から発掘された「イシ」と呼ばれる石だけ。
その石から発せられるG粒子はギャラクターのシールドを無効化できます。
しかしその石を使いこなせるのは800人に1人しかいない「適合者」のみで、
ISO(国際科学技術庁)は適合者を捜し、ギャラクターと戦うISOエージェント、
通称「ガッチャマン」に育成するのです。

以上の設定は、原作アニメとは異なり、ほとんど本作オリジナルのものらしいですが、
なんなのこのファンタジーな設定は?
「科学忍者隊」なんて言うから、もっと科学的なハイテク武器で戦ったりすると思いきや、
G粒子とかいう謎のパワーで戦うなんて、ほとんど魔法じゃないですか。
しかもガッチャマンは特異体質だから仕方なく戦いに参加させられている感じで、
地球を救いたいとか、ヒーローとしての正義感が微塵も感じられません。
ヒーローとしての自覚がないから、仲間内で三角関係になったり、片思いしたりと、
すぐ色恋沙汰に走り、使命を見失うんですね。
原作アニメでは恋愛要素もないらしく、この展開は原作ファンには大不評みたいです。
いや、原作ファンでなくても、こんな展開は望んでませんでしたけど。

原作アニメは70年代の作品で、そのファンは40代以上の中年男性がほとんどでしょう。
そんな原作ファンを動員するだけでは興行的に厳しいので、
ロマンスにすれば、若者が喰いつくと考えたのかもしれませんが、
ロマンスとして致命的なのは、ヒロインの魅力の無さです。
ガッチャマンのリーダーであるケンに片思いしている紅一点ジュンを演じるのは、
事務所の力だけでブレイクしたと専らの評判の若手女優、剛力彩芽。
ボクは世間から嫌われているほど彼女を嫌いではありませんでしたが、
本作を観て、なるほど確かに全く魅力を感じない女優だと認識しました。
うーん、特にブスでもないし、演技も大根ってほどでもないように思いますが、
そこはかとない安っぽさを感じてしまいます。
事務所にゴリ推しされすぎて、テレビなどに露出しすぎたため、
彼女に対して有難味が全く感じられなくなったのかもしれません。
その点では、主役のケン演じる戦隊ヒーロー出身の松坂桃李、
及び、準主演のジョー演じる仮面ライダー出身の綾野剛も同様です。
最近ブレイク中の若手俳優ですが、別に特段イケメンでもなければ、
特に演技が上手いわけでもないのに、なぜか引っ張りダコの彼ら…。
剛力彩芽含め主演作は全くヒットせず、露出と人気の不均衡を感じる3人ですが、
(特に綾野剛は橋本愛との交際が報じられ淫行疑惑でも人気急落中だし、)
本作を観て、やはり彼らは過大評価されていると再認識しました。
もし本当に人気があるなら、ブレイク中の3人が共演ってだけで本作はヒットするはず。
でも上映劇場には閑古鳥が鳴いており、彼らの人気はやはり実態がなさそうです。
まさに実態もなく忍び寄る影って感じですね。

他のガッチャマンのメンバーも微妙です。
甚平役は子役の濱田龍臣ですが、急成長して人気子役時代の魅力が損なわれ気味…。
リュウ役は『HK/変態仮面』で変態仮面を演じた鈴木亮平ですが、
マッチョで、原作のリュウのイメージとは全然違い、ミスキャストとの評判です。
ミスキャストと言えば、ISOのカークランド博士が、そんな名前なのにアジア人で…。
ISOもギャラクターも国際組織なのに、主要人物がアジア人ばかりなのは変でしょ。
外国人キャスティングできないなら、国際的な設定を取り下げればいいのに。

実は剛力彩芽演じるジュンは準ヒロインで、
本作の真のヒロインは初音映莉子演じるナオミです。
ナオミは適合者で、5年前までケンとジョーと一緒にガッチャマンの訓練を受けており、
この3人の三角関係が本作のロマンスのメインとなっています。
ナオミはジョーとの婚約直後、ギャラクターに襲われ死んだはずでしたが、
実は生きており、ウィルスXに感染し、ギャラクターの総帥ベルク・カッツェになります。
『終戦のエンペラー』でも好演していた初音映莉子は、ヒロイン級の女優ですが、
本作のヒロインとしては全く相応しくありません。
ベルク・カッツェはキャットウーマンぽいボンテージのコスチュームですが、
このコスチュームはスレンダーで清楚系女優の彼女には全く似合っていません。
『ヤッターマン』でドロンジョを演じた深田恭子のように肉感的な身体じゃないと、
こういうセクシーなコスチュームは似合いませんし、彼女自身の魅力も損なわれます。
意外性はありましたが、ボスキャラとしての威厳も魅力も全くないです。
ガッチャマンのスーツも全員似合ってませんでしたけどね。
ジュンが「あんな醜いスーツ」と言った時は、自覚していたのかと笑ってしまいました。

話は戻りますが、そもそもボスキャラを女性にすること自体どうかと思います。
ケンとジョーは2人がかりでベルク・カッツェに挑むのですが、
いい青年が、敵とはいえ女性1人を2人がかりで攻撃するなんてカッコ悪すぎます。
ギャラクターのロリータコスの女性幹部も、リュウとジュンが2人がかりで倒すし、
女性ひとりに対して数人がかりで攻撃するなんて、ガッチャマンはそれでもヒーローかと。
それにラストのベルク・カッツェ戦は、ケンとジョー以外お留守番でしたが、
劇中にガッチャマン5人が協力するシーンが全くないのも盛り上がりません。
できればベルク・カッツェはあんな薄幸な女性ではなく、凶悪で屈強な男性にして、
確執を抱えた5人だが一致団結したことで最強の敵に勝てた、という展開にするべきです。
ベルク・カッツェ役は中村獅童のままでよかったんじゃないかな?

5人で戦うといっても、甚平って戦闘では足を引っ張るばかりで全然役に立ってません。
こんなやつに世界に28個しかない「イシ」のひとつを持たせるのは無駄です。
それにカークランド博士が作った人工衛星「モスコーン」は、
G粒子ビームを発射できますが、ギャラクターはガッチャマンしか倒せない理由は、
G粒子を発する「イシ」が適合者しか使えないからなのに、
モスコーンみたいにG粒子を発射する武器は誰にでも使えるのは変ですよね。
オリジナル設定を作るのはいいけど、作った設定くらい筋を通すべきです。

原作アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』は海外でもそこそこ人気があるみたいですが、
こんな恥ずかしい実写化作品は日本国内に閉じ込めておいてほしいです。
来週末はアメコミヒーロー映画『マン・オブ・スティール』が公開になるけど、
アメコミヒーローに比べて日本のヒーロー映画のレベルはあまりに低すぎます。

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