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クローズZERO II

最近はヤンキー漫画を映像化したドラマや映画がやたら多い気がします。
原作ファンをターゲットに製作されているというよりは、
イケメン若手俳優を多数起用し、若い女性をターゲットにしている感じです。
ブームの先駆けとなった『ごくせん』は元々少女漫画だからいいけど、
『ROOKIES』とか『クローズ』とか、原作に女性読者はいたんでしょうか…。
"とにかくイケメン起用しとけば"みたいな姿勢は感心できませんが、
やっぱり根底は少年漫画なので、男も楽しめるようになっているという意味では、
『ごくせん』よりかは面白いかな。

クローズZERO II

2009年4月11日公開。
人気不良漫画『クローズ』を原作とする実写映画の第二弾。

不良学生たちの巣窟・鈴蘭男子高校制覇を狙いリンダマン(深水元基)との頂上決戦に敗れた源治(小栗旬)は、まだ全校を統一できずにいた。そんなとき、かつてし烈な抗争を繰り返していた鳳仙学園との停戦協定が破られてしまう。鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園の猛者たちが攻勢をかけてくる中、鈴蘭高校はかつてない危機を迎える…。(シネマトゥデイより)

前作よりはマシ。でもやっぱり面白くない。

色々理由はあるけど、一番の理由は主人公・源治(小栗旬)に共感を感じないこと。
ヤクザの組長の息子で、組を継ぐ試練として鈴蘭制覇を目指している。
堅気としてはヤクザになりたいって奴を応援できないでしょ。
性格も暗愚で気分屋で、リーダーとして尊敬できるところが全くない。
なによりコイツのケンカには義がないよ。
本作では鈴蘭と停戦協定していた鳳仙学園と戦争になるのですが、
その発端となったのもこのアホが理由も知らずに鳳仙の生徒を殴ったのが原因。
結果的にその行為が自分の父親が死にかける原因にもなってるし、
もう救いようのないアホです。
(まぁ親父はヤクザの組長なのでボク的には死んでほしかったけど…)
で、最後はみんなに泣きついて助けを乞う…。
こんなやつに誰がついていくんだ、と。

片や鳳仙は過去の抗争で番長を鈴蘭に刺し殺されたという立派な義がある。
ケンカ両成敗とはいえ、どちらがより正義かは明白です。
生徒の質にしてもバカ面ばかりの鈴蘭に比べ、
鳳仙にはどこかインテリジェンスを感じるスマートさがあるし、
生徒の統率も取れてるし、なにより校舎がきれいです。
鈴蘭の校舎なんて掃き溜めみたいなのに…。
気分は"鳳仙頑張れ!"です。

その鳳仙ですが、RIZEの金子ノブアキ演じる番長の鳴海も貫禄があってよかったけど、
なんといっても漆原凌(綾野剛)が最高!
普段は傘さしてボーッとしてるのに、ケンカが始まると加減を知らない超危険人物に。
その細身の長身から繰り出される打撃はスタイリッシュで痺れます!
たぶんあれは鳴海よりも強いな…。いやいやリンダマンよりも…。

リンダマンといえば、この映画は漫画『クローズ』の1年前的な内容なので、
メインキャラのほとんどはオリジナルキャラ。
ストーリーも全くオリジナルなので、漫画版で活躍するようなキャラも
下級生として顔見世程度には出ますが本編(漫画版)に影響するので活躍しません。
だから学校同士の抗争のはずが、鈴蘭も鳳仙も3年生しかケンカに参加しません。
なんか最後は"鈴蘭がついに結束した"みたいな感じだけど、
実際は源治と芹沢が手を組んだだけで、リンダマンも海老塚中トリオもいないし…。
まぁ源治のカリスマ性ではあの程度が妥当ともいえますが…。
そういえば、隣に座っていた女の子グループが下級生が顔見せ程度の登場しないのを
次回作の伏線だとか、続編があるはずだとか話してましたが、
残念ながらそれは伏線じゃなくて原作ファンへのファンサービス、
次回作はたぶんないはずです。

品川が監督した映画『ドロップ』がまさかの大ヒットを記録する中、
その映画の元ネタともいえる本作が公開されたわけですが、
パロディ(?)の方があれだけヒットしちゃうと、
本家としてはけっこうプレッシャーでしょうね。
この土日の興行成績では『ドロップ』にギリギリ勝ってるけど、
向こうは公開から1ヶ月経ってますから、最終成績は負けそうかも。
とにかく本作はギャグが寒すぎますからね。
明らかに笑かしにかかってるのに静まり返る劇場…。
その点『ドロップ』は面白おかしく出来ていたと思います。

ギャグが滑ってる以上に気になるのが、BGMに唄入りの邦楽を使っていること。
ただでさえ管巻いて聞き取りにくいセリフが唄のせいでより聞き取りにくい…。
一部はセリフが全く聞こえなくて字幕になっちゃってるし…。
そこまでして唄を聴かせたいなんて、なんかのプロモーション?
ストーリーに全く関係ないライブシーンも入れすぎです。
劇中曲では唯一kj作曲のUZI-ONEのラウドロックは良かったかな。
あんまり邪魔になってなかったし。他は全部邪魔でした。

なんとも三池崇史監督らしいというか、前作も含めて、
B級ヤクザVシネを大スクリーンでやってみました的な印象でした。
鳳仙の漆原凌以外全く観るべきところのない映画でしたが、
原作漫画『クローズ』も、頑張って2巻までは読んだけどイマイチだったし、
面白くなくて当然だったかも…。

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