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レッドクリフ Part II

去年までは何ともなかったのに、今年4月から急に花粉症の症状が出始めました。
苦しくて何も手につかないし、ブログを更新する気力も失ってたんですが、
試しに市販の風邪薬飲んだら、ちょっとマシになりました。
もしかしたらただの風邪だったのかも?
まだ全快にはほど遠いですが、ブログの更新くらいは出来そうです。

最近は花粉舞い散る外に出たくないので、家で映画のDVDばかり見てます。
で、昨日ようやく『ぐるりのこと。』を見ました。
『おくりびと』さえなければ去年の国内の映画賞を総なめにしていたくらいに
観客や批評家からの評価が高い作品ですが、すごく退屈な映画でした。
目の肥えてる人には面白いのかな??

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-

2009年4月10日日本公開。
三国志の赤壁の戦いを映画化し、大ヒットを記録した『レッドクリフ』の続編。

西暦208年、魏呉蜀が争う中国・三国時代。孔明(金城武)の奇策で曹操軍を撤退させた孫権・劉備連合軍だったが、食料不足と疫病のために戦意も尽きようとしていた。そこに曹操軍の2000隻の戦艦と80万の兵士が逆襲。司令官の周瑜(トニー・レオン)と孔明が作戦を仕掛けようとする中、周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)がある行動に出る。(シネマトゥデイより)

大作のシリーズものの場合、次回作までの期間が長いことが多いので、
観に行く前にDVDで復習するのが慣例になっていたのですが、
本作は前作から5ヶ月ちょっとという短いスパンで公開されたため、
わざわざ復習必要ありませんでした。
それに本作だけでも十分に理解できる内容です。

前作は三国志でいうところの長坂の戦いから赤壁の戦い前夜までが描かれ、
本作でようやくタイトル通り、赤壁(レッドクリフ)の戦いに突入します。
赤壁の戦いは三国志を代表するかなり有名な史実の戦争ですが、
本作で描かれている赤壁の戦いはボクの知ってる話とはかなり違ったかも。
まぁ三国志自体読んだことがないし、一般的に広く知られている赤壁の戦い自体も
歴史小説『三国志演義』のかなり創作された赤壁の戦いだから、
"全然史実と違うじゃないか"みたいなことは思いませんが…。
でも創作するなら創作するで、ちゃんと筋の通る創作をするべき。
本作はそのへんがちょっと甘いと思います。

本作の前半の見せ場であり、本作で孔明が唯一知恵を使うところでもある
10万本の矢を調達するシークエンスですが、なんか納得できません。
そもそも矢が不足する事態に陥った理由は劉備軍が同盟離脱時に持ち去ったから。
でも劉備軍の撤退自体、周瑜と劉備間の謀によるもの。
矢が不足してしまうのも当然計算のうちのはずが、
その責任を取って孔明が矢の調達しなければならないのは妙です。
しかもその調達方法に便乗して周瑜は曹操軍の水軍の将たちを謀殺。
孔明の天才的策略すら織り込んだ謀なんて、周瑜は頭よすぎるでしょ。
それ以前に劉備軍が撤退する口実となった疫病は曹操の画策によるものだし、
それすらを織り込むっていうのは無理があります。
実際本作は、周瑜偏重で孔明を軽んじているところがあります。
最後だって、天下三分の計を説く孔明が曹操を逃がすならわかるけど、
周瑜の立場だったら曹操を逃がしてしまう意味がわからない。
とにかく周瑜に花を持たせようという意図が強すぎます。
まぁ前作では孔明を始め、劉備軍の活躍の方が目立ってましたから、
2作通してのバランスはこれでいいのかもしれませんが…。

本作の孔明は軍師というよりも気象予報士。
霧の発生を予想したり、風向きが変わるのを予想したりするだけ。
『三国志演義』みたいに祈祷で風を起こす魔術師的な感じじゃないので
リアリティがあるともいえますが、天候が都合よく孔明に味方するのは逆に不自然。
劉備、孫権、周瑜も前線で戦うのに孔明はいつもお留守番。
知略では常に周瑜に上をいかれ、はっきりいって影が薄いです。

赤壁の戦いって、多勢に無勢の中、知略を尽くして曹操軍を退ける話だけど、
たしかに曹操の水軍は知略と運で打ち負かしたとは思いますが、
陸に上がってからの攻城戦がお粗末すぎませんか?
一応前作の八卦の陣みたいな戦略は使いまわしてはいるものの、
ほとんど肉弾戦で、孫権軍の被害も甚大すぎるでしょ。
なんか全然勝ってる気がしなかったし、そこもちゃんと策を弄してほしかったです。
それがダメなら水上戦の勝利で終わってもよかったんじゃないかな。
そうすれば中村獅童演じる甘興も死なずに済んだのに…。
このエピソードがあるから甘寧じゃなくて架空の人物・甘興だったんですね…

本作は敵である曹操軍のエピソードが半分を占めます。
謀殺された蒋幹、蔡瑁、張允をはじめ、
あまり活躍はしませんが楽進、張遼、許猪など人気武将も多数出演。
中でも一般兵・叔材と孫権の妹・尚香とのロミジュリ的友情(?)エピソードは
曹操軍がただの残虐非道なだけの悪者ではないという側面が垣間見れます。
曹操にしてもエロ親父なだけでなく、負傷兵を慈しむなど人間的な部分が描かれます。
けっこういい役なのに、役者として孔明や周瑜ほど華がないのが勿体無い…。
当初曹操候補だった渡辺謙ならもっと良かったんじゃないかな。
チャン・フォンイーも悪くはないけど、笑い飯西田に見える…。

前作はアジア映画では歴代最高の大ヒットを記録しましたが、本作はどうでしょうか。
ボクは蜀贔屓なので前作の方が若干良かったけど、出来に遜色はないと思います。
そういえば、本作上映前に、同じく武侠映画『ウォーロード 男たちの誓い』の
予告編が流れたのですが、煽り文句が"レッドクリフを越えて"とか何とか…。
今からレッドクリフ観ようって観客に"もっと面白いのがあるよ"的な予告流すなんて、
ちょっと笑いました。

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