ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ヘンゼル&グレーテル

今日は参院選の期日前投票に行ってきました。
投票日の日曜日は普通に出勤日だし、帰宅後は映画を観に行く予定だから、
もしかしたら投票に行く時間がないかもしれないので。
期日前投票というものを初めて経験しましたが、意外なほど簡単で、
投票所には来場者もかなりいて、実際の投票日さながらの賑わいでした。
今後の選挙でも期日前投票を利用しようかな?
有権者の大半が早々に期日前投票したら、選挙期間中の街頭演説や選挙カーが減り、
街が静かになっていいかもしれませんね。
まぁ大半と言っても期日前投票どころか投票日にも行かない非国民が4割もいるけど…。

それはそうと、期日前投票の投票所に行ったら、テレビ局の出口調査をしてました。
投票日には何度か見かけたことはあったけど、期日前投票でもしてるんですね。
初経験ついでに、出口調査のアンケートにも初めて応じてみました。
大嫌いなテレビ局なら絶対応じなかったけど、そこそこまともな局だったので。
しかし出口調査って何か意味があるんですかね?
テレビ局同士が選挙特番で当確出すスピードを競い合ってるだけでしょ?
視聴者は「この局は当確出るの早いから」なんて理由で局や番組を評価しないと思うし…。
焦らずとも翌日の朝刊読めば結果はほぼわかるから、今回はボクも選挙特番を見ません。
その時間は映画のDVDでもレンタルしてきて鑑賞する予定です。
というか、今日それ用のDVDも借りてきました。
当日は同じことを考える人も多くて、目ぼしい作品が貸出中になっちゃうので、
投票もレンタルも早め早めに済ましちゃった方がいい気がします。

ということで、今日は選挙特番が退屈な人にオススメの映画DVDの感想です。

ヘンゼル&グレーテル
Hansel Gretel Witch Hunters

2013年7月19日リリース。
ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン主演のダークファンタジー。

両親に捨てられ、森の奥深くの"お菓子の家"に迷い込んだヘンゼルとグレーテル。そこに住む魔女に捕えられたふたりは、すきを見て魔女をかまどに突き落として生還する。15年後、大人になった兄妹は、魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。ある日、子供の誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され、黒魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は彼らの出生の秘密を握っていた…。(公式サイトより)



ハリウッドの童話実写映画化ブームに乗って製作されたと思われる本作ですが、
童話映画ブームとはいえ、中には興行に失敗する作品も多々ありますが、
本作もアメリカ国内ではあまりヒットできませんでした。
一応全米初登場1位でしたが、最終興収は製作費をギリギリ回収できた程度です。
このグリム童話『ヘンゼルとグレーレル』の主人公兄妹が、
大人になって「魔女ハンター」になるなんて、なんともB級臭漂う物語では、
そんな結果も致し方なしですが、ホラーコメディとしてマニアからカルトな人気を博し、
さらにグリム童話発祥の国ドイツでも爆発的に大ヒット、
なぜかブラジルやロシアでも大ヒットを記録し、世界興行は大成功だったようです。
でも日本では劇場公開は見送られ、残念ながらビデオスルーとなってしまいました。
日本はファンタジー映画が好きな国なので、本作も当初は公開される予定で、
日本公開日まで決定していたのですが、全米公開された頃に公開日未定に変更され…。
配給会社が「これ、ファンタジー映画じゃなくね?」って気付いたのかもしれませんね。
まぁダークファンタジーとも言えますが、R指定でエログロもあるし、
どちらかと言えばホラーコメディなカルト映画ですね。
ボクはこのB級感は嫌いじゃないですが、アクション映画としては展開が王道すぎるます。
きっと締め切りギリギリまでPG指定で公開できないか模索してたんだと思いますが、
もうちょっと過激なブラックコメディ演出が増えたら更によかった気がします。
なお、日本はビデオの審査が甘いので、本作もたぶん年齢制限はないと思います。

本作の物語はグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の後日談となります。
大人になったヘンゼルとグレーテル兄妹を描いていますが、
主人公の成長後を描く手法は同じくグリム童話の実写映画『赤ずきん』でも使われたし、
童話映画ブームの火付け役『アリス・イン・ワンダーランド』も同様でしたね。
子役を主人公に使わなくていいというメリットがあるのだろうと思いますが、
グレーテルを演じるのが若手女優のジェマ・アータートンに対し、
ヘンゼルを演じるのがジェレミー・レナーって、ちょっと年齢離れすぎです。
童話の印象では双子か年子くらいの印象だったのに、成長したら一周りは違いますよ。
もっと若い俳優はいなかったものか、レナーにオファーするのもどうかしてるが、
順風満帆なキャリアだったのにこのオファーを受けるレナー本人もどうかしてます。
でも本作はあくまでホラーコメディなので、そんなツッコミどころも御愛嬌です。

両親から森に捨てられた幼いヘンゼルとグレーテル兄妹は、
森でお菓子の家を発見しますが、そこに棲む怖い魔女に捕まってしまいます。
魔女を竈(かまど)に投げ込み焼死させ、お菓子の家から脱出した兄妹を、
町の人々は「悪い魔女を倒した勇敢な兄妹」として歓迎されます。
ボクの知ってる童話では、兄妹は脱出して自宅に帰ったように記憶してますが、
本作の彼らは家には戻らず、二度と両親にも会わなかったみたいです。
なんだか寂しい話ですが、グリム童話はニーズに合わせてどんどん改変されるので、
ボクの知る結末以外にも無数の結末があるので、新説のひとつだと思えばいいかな。
時代背景は中世のようで、魔女狩りが普通に行われていた時期だと思われます。
その後、兄妹は悪い魔女に攫われた町の少女を救出したり、
各地の有名な魔女を退治したりして、有名な魔女ハンターになります。

大人になった姉妹は魔女狩りの依頼を受けてアウクスブルクを訪れます。
その町では魔女による連続児童誘拐事件が発生しており、
市長は有名な魔女ハンターである彼らを雇ったのです。
彼らは魔女を退治して報酬を得る賞金稼ぎなんですよね…。
なんとなく童話の主人公だから品行方正で正義感に燃える英雄に成長しそうだけど、
賞金稼ぎのために魔女狩りをするなんて、ちょっと幻滅しちゃいますね。
幼い頃に魔女に捕まったことの復讐するため、という動機でもないようです。
特に老け顔のヘンゼルの方は、酒は飲むし女には手が早いし戦い方もダーティで、
ちょっとチビッコには見せられない童話の主人公です。
武器もライフルやら散弾銃やらガトリング砲やら銃火器を使います。
手榴弾やスタンガンも持っており、中世としてはオーバーテクノロジーな武器です。
グレーテルの方は主にボーガンを使って戦います。
連射機能付きで180度可動する凝った代物ですが、これならまだ中世にもありそうかな。
ヘンゼルもボーガンにしなかったのは、『アベンジャーズ』のホークアイとかぶるから?

兄妹は魔女の捜索を続ける中で、主犯格の魔女ミュリエルの恐ろしい陰謀を知ります。
ミュリエルは各月に生まれた12人の子供を攫って、彼らを材料にある薬を作るつもりです。
魔女を殺すには火炙りが最も効果的なのですが、その薬を特殊な月食の日に飲めば、
火では燃えない体になることができ、無敵になれるのです。
うーん、火炙りじゃなくても頭を破壊すれば普通に死ぬんで、無敵とは言えない気も…。
魔女は体が腐っており、魔女というよりもゾンビにちかい風貌をしていますが、
ミュリエルは偉大なる魔女なので、美しい女性の姿にも化けることができます。
ゾンビのような悪い魔女たちを黒い魔女と呼びますが、魔女には白い魔女もいて、
彼女たちはいい魔女で、一般人とは見分けられない普通の人間の姿をしています。
黒い魔女は黒魔術(攻撃魔法)が、白い魔女は白魔術(回復魔法)が得意なようです。

兄妹は黒い魔女を退治しているのですが、単なる子供だった彼らが、
なぜ魔女ハンターになれたかというと、彼らには黒い魔女の魔法が利かないからです。
アンチサイって感じで、黒魔術を無効化できるのです。
だから彼らに対しては魔女も肉弾戦を挑むしかないのですが、
魔女なのに殴ったり投げ飛ばしたりして戦う画がシュールで面白かったです。
魔女とはいえ女性をメリケンサックでぶん殴る男ヘンゼルも…。
なぜ魔法が利かないのか本人たちも理解していませんでしたが、
ミュリエルから彼らの出生の秘密が語られ明らかになります。
(以下、物語の核心に触れるネタバレがあるので注意です。)

なんと兄妹の母アドリアーナは偉大なる白い魔女だったのです。
体が燃えない薬を作る材料には、12人の子供の犠牲だけでなく白い魔女の心臓も必要で、
その昔、ミュリエルはアドリアーナの心臓が欲しかったのですが、
アドリアーナが強すぎるので、その娘グレーテルの心臓を手に入れようと考えたのです。
そのため町人にアドリアーナが魔女であると密告し、彼女を火炙りにさせ、
娘を手に入れるつもりが、彼女が森に兄妹を逃がしてしまったので失敗します。
原作童話のように兄妹は口減らしのために捨てられたのではなく、
兄妹を助けるために逃がしたということなわけですね。
なんだか原作童話のどのパターンよりもいい話ですね。(だいたい母親は悪役だし。)
でも薬を飲む時である月食「血の満月」って、一生に一度しかない特別な月食のはず。
また「血の満月」になるからミュリエルはグレーテルを捕まえに来たわけだけど、
前回の「血の満月」からせいぜい20年くらいしか経ってない気が…。

本作のオリジナル要素(?)として、魔女はトロールを使役しています。
本作にもミュリエルの手下のトロール、エドワードが登場しますが、
シュレックをリアルした感じというか、ロン・パールマンをCG化した感じというか、
なんだか愛嬌のある味わい深い顔で面白かったです。
エドワードは魔女に仕えるのが使命なので、グレーテルのことも助けるのですが、
グレーテルって単に白い魔女の子供ではなくて、完全に白い魔女ってことかな?
全然魔法は使えないみたいだけど…。

一時、グレーテルと逸れたヘンゼルは、町の娘ミーナとイチャイチャします。
ミーナは町の保安官に魔女と間違われ処刑されかけていたところをヘンゼルに助けられ、
2人は仲良くなったのですが、実はミーナは白い魔女だったんですよね。
魔女ハンターのヘンゼルでも彼女が魔女とは気付かなかったのに、
その保安官って意外と有能だったのかもしれませんね。
トロールのエドワードに顔面ペチャンコに潰されて死にますが…。
終盤でミーナはミュリエルと戦うのですが、彼女には普通に黒魔術が通じるみたいで…。
グレーテルたちは白い魔女の子供だから黒魔術が通じないはずなのに、
当の白い魔女には黒魔術が有効って…。
しかも腹部にナイフを刺されただけで死ぬなんて、ミーナは本当に魔女なの?

クライマックスは廃墟となったお菓子の家でのバトルです。
鎖でミュリエルを吊し上げ、退治する直前に、ヘンゼルが急に倒れてしまいます。
なんと彼は糖尿病で、定期的にインスリンを注射しないといけないのだけど、
ちょうどミュリエルを追い詰めたタイミングで、注射の時間になっちゃいましたが、
手元に注射器がなく、血糖値が上がってぶっ倒れたわけです。
そんな一度ちょっと射ち遅れただけで急に倒れるなんて完全にギャグですが、
彼が糖尿病になった理由も、子供の頃にお菓子の家でお菓子食べすぎたからという…。
クライマックスでまさかのズッコケでした。
(もしやヘンゼルが老け過ぎなのは糖尿病の影響って設定?)
更にミュリエルの退治の仕方も首を斬り落として殺すんですよね。
そこは展開的に火炙りで殺すと思っていたので意外というか拍子抜けしました。
まぁ死体は竈で焼くんだけどね。

まともにファンタジーやアクション・アドベンチャーとして鑑賞すると、
なんとも微妙な作品ですが、ツッコミどころだらけでコメディとしてはなかなかです。
間違っても、小さい子供と親子で鑑賞なんてことにならなければ、
それなりに楽しめる作品ではないでしょうか。
世界的にヒットしたことで、続編の製作も決まっているようですが、
本作がビデオスルーでは、続編の劇場公開も見込めそうにないですね。
本作の売上次第では、続編のビデオスルーすら危ういかも…。

グリム童話の映画化作品の感想
赤ずきん
スノーホワイト
白雪姫と鏡の女王

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1075-1def27ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad