ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

『遊星からの物体X』『死霊のはらわた』『キャリー』『ポルターガイスト』など、
往年の名作ホラー映画の続編やリメイクがブームの昨今ですが、
『チャイルド・プレイ』の最新作も作られたようで、先日予告編が公開されました。
『Curse of Chucky』と題された新作は、リメイク的な内容らしく、
『チャイルド・プレイ』のリメイクが発表された時は、ボクもかなり期待しましたが、
どうやら劇場公開は見送られ、ビデオリリースのみとなるらしいです。
別に面白ければビデオなのは構わないのですが、劇場公開を見送るということは、
集客が見込めない作品に仕上がったってことで、ちょっと期待薄です。
でもたしか『チャイルド・プレイ』シリーズは、リメイク企画と同時に、
続編的スピンオフ企画も進行していたはずで、そちらは劇場公開されるのかな?
でもリメイク版がビデオスルーになる有様では、スピンオフ企画自体中止の可能性も…。

ということで、今日は往年の名作ホラー映画の続編の感想です。

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲
Texas Chainsaw 3D

2013年7月13日日本公開。
ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』の続編。

若者たちが人間の皮をかぶった大男に惨殺された事件から1時間後、狂気に満ちた猟奇殺人一家を村人たちが皆殺しにする。20年後、心当たりのない財産を相続することになったヘザー(アレクサンドラ・ダダリオ)は自身の出生の秘密を探るため、友人たちと共にテキサスの田舎町へ向かう。相続する大邸宅にはしゃぐ一行だったが、そこには恐るべき殺人鬼が潜んでいた。(シネマトゥデイより)



『悪魔のいけにえ』といえば、1974年に公開された殺人鬼ホラー映画の傑作です。
その後続編も数本製作され、2003年にはリメイク版『テキサス・チェーンソー』も公開、
リメイクの前日譚的続編『テキサス・チェーンソー ビギニング』も公開されました。
ボクは続編は未鑑賞ですが、リメイク版シリーズは鑑賞しています。
でも本作はリメイク版シリーズの続編ではなく、オリジナル版第一作目の正統続編となり、
過去の続編やリメイク版は無視した内容となっています。
正直、リメイク版シリーズはオリジナルに比べ出来がいいとは思わなかったので、
この原点回帰は嬉しく思います。
やっぱりレザーフェイスといえばヒューイットではなくソーヤーですよね。

本作の物語はオリジナル版『悪魔のいけにえ』の映像から始まります。
昔の映像もちゃんと「飛びだす」ようにポスプロ方式で3D化されています。
レザーフェイスらソーヤー家の魔の手から辛くも逃れたオリジナル版のヒロインは、
警察に通報し、殺人一家ソーヤー家の所業が明るみに出ます。
それを知り怒った村人は決起して、警察の制止を無視してレザーフェイスの家を襲撃。
彼らが立てこもった家を放火し、ソーヤー家を皆殺しにします。
オリジナル版ではレザーフェイスは祖父と兄2人との男4人家族だったはずですが、
どこからともなく親戚が駆けつけて、本作のソーヤー家は結構な人数がいましたね。
興味深いのは祖父役の俳優はオリジナル版でも祖父役を演じていることです。
かれこれ40年越しに同じ役で続投するなんて前代未聞だと思いますが、
オリジナル版で祖父を演じていたのが若者だったというのも驚きました。

集まった親戚の中には女性もいますが、彼女はレザーフェイスの叔母にあたるようで、
未婚の彼女の生まれたばかりの娘だけは村人に殺されずに済み、
子供のいない村人夫婦の養女として引き取られます。
それから20余年あまり経ち、生き残りの女の子ヘザーも大きく成長しました。
彼女は自分の出生のことは養父母から一切聞かされていませんが、
屠殺業を営むソーヤー家の血筋の影響か、彼女もスーパーの精肉コーナーで働き、
人骨アートが趣味のレザーフェイスのように、彼女も鳥の骨でアートを制作しています。
叔父さんそっくりで、ソーヤー家の血は争えませんね。
オリジナルは70年代の作品だから、その20余年後の本作の舞台は90年代かと思いきや、
スマートホンとか出てくるし、現代が舞台のようで少し違和感がありました。

ある日、ソーヤー家の弁護士からヘザー宛てに、祖母ヴァーナが亡くなったので、
あなたに遺産を相続する権利がある、という内容の手紙が届きます。
祖母ヴァーナは襲撃事件の時はその場にいなかったんでしょうね。
あれ?ヘザーの祖母ってことは、従兄であるレザーフェイスの祖母ですよね。
レザーフェイスの祖母って、オリジナル版でミイラ化してませんでしたっけ?
うーん、ソーヤー家の全容はなかなか複雑でわかりません…。
その手紙で初めて自分が養女だと知ったヘザーは、戸惑いながらも、
相続手続きのため、祖母の屋敷があるテキサス州ニュートに行くことにします。
ついでにハロウィン旅行をしようと、恋人ライアンと友達カップルも同行することに。
その道中、ガソリンスタンドでヒッチハイカーの男ダリルを仲間に加わります。

「ヒッチハイカー」といえば、レザーフェイスの兄で、ソーヤー家次男の通称ですよね。
レザーフェイスに負けないほどの強烈キャラで、印象的な人物だったので、
本作のダリルも展開的にソーヤー家の関係者ではないかと勘繰ってしまいましたが、
これが上手いミスリードで、彼はソーヤー家とは縁もゆかりもありませんでした。
祖母の家であるカーソン邸が予想外の大豪邸で、テンションが上がるヘザーたちですが、
彼女たちが買い出しに出た隙に、ダリルは邸宅内を物色し、金目の物を盗み始めます。
その途中、彼は隠し部屋の地下室を発見し、お宝を求めて降りて行きますが、
奥の鉄扉の前で背後からレザーフェイスらしき男に襲われ惨殺されます。
まさかヒッチハイカーが真っ先に殺されるとは予想外でした。

レザーフェイスも20余年前の襲撃事件の時に死んだはずなので、
このレザーフェイスらしき殺人鬼が何者なのか気になるところですよね。
でも彼は普通にレザーフェイス本人だったようです。
本作のレザーフェイスは本名ジェデダイア・ソーヤー、通称ジェドという名前ですが、
オリジナル版のレザーフェイスの本名は、ババ・ソーヤーが一般的に認知されてますよね?
なんかあんな不気味な殺人鬼なのに、名前が「ジェド」なんてカッコよすぎませんか?
それに本作のレザーフェイスは、部屋にドレスや化粧品などは置いてあるものの、
実際に女装したりしないので、オリジナル版より茶目っ気に欠けるかも…。
彼のトレードマークである人間の顔の皮で作られたマスクですが、
本作で彼が生皮マスクを作成するシーンがあったのは、なかなか面白かったです。
マスクを被っていたと思ったら、顔に直接縫い付けていたのは意外でした。

彼は件の襲撃事件を(方法は不明だけど)逃れ、祖母の邸宅に匿われていたわけですが、
村人もこいつを取り逃がして気付かないなんて、かなりマヌケですね。
知的障害者で情緒面は8歳児並の彼は、祖母に世話されて地下室で生活していましたが、
祖母の死後は敷地内を自由に動き回っているみたいです。
そしてそこを訪れたヘザーたちに襲いかかるのです。
血縁者を襲う殺人鬼という展開は『ハロウィン』シリーズっぽいですね。
でもレザーフェイスは、故意に血縁者を標的にするブギーマンとは違い、
ヘザーが従妹だと知らないから襲ってきただけで、
基本的にはオリジナル版同様、血縁者を襲うようなことはしません。
本作の興味深い展開は、自分の出生の秘密を知ったヘザーが、
本当の母親やソーヤー家を殺した村人に復讐するため、
レザーフェイスと共闘するようになるところです。

はじめは主人公が殺人鬼に理不尽に狙われる被害者として進行しますが、
中盤から主人公が殺人鬼サイドに付くという展開が面白いです。
敵だった時には凶悪だったレザーフェイスですが、味方になると頼もしい存在になる、
…と思いきや、けっこう弱っちくて、村人に簡単に殺されかけたりします。
レザーフェイスは『13日の金曜日』のジェイソンのような怪物とは違い、
生身の人間なので、不死身じゃないから刺されたり撃たれたら死んじゃいます。
特に丸腰だと単なる知的障害者で、武装した人間には勝てません。
(ただチェーンソーを手にすると、鬼に金棒状態になります。)
なので中盤以降で恐ろしいのは、殺人鬼なんかではなく村人の方です。
特に襲撃を扇動し、今や町長になっているバートのソーヤー家に対する執念は半端なく、
何の罪もないヘザーに対しても「生きてるのが罪だ」と言い放ちます。
普通の人間による暴力のエスカレート、人間の業の恐ろしさが描かれているのですね。

レザーフェイスと協力して町長をぶっ殺したヘザーは、
祖母の意思を引き継いで邸宅で彼の世話をしながら暮らすことにします。
彼女の養父も襲撃に参加した村人の一員だったので、最後にぶち殺すのですが、
うーん、仮にも20余年本当の両親だと思っていた育ての親を、
記憶にもない本当の母親の仇だからって、そんなにアッサリ殺せるものですかね?
まぁレザーフェイスが勝手に殺しちゃっただけかもしれないけど…。
そういえば、町長の息子の警官フーパーは最後の戦いにも参加せず生き残りましたね。
彼のフェードアウトは次回作への伏線のような気がします。
きっと父親を殺されたフーパーが、レザーフェイスとヘザーに仇討ちしようとするような、
復讐の連鎖を想定した展開だったのでしょう。
ただ本作は、全米初登場1位のヒットは記録したものの、
全世界で一億ドル以上稼いだリメイク版の大ヒットに比べると物足りない結果だし、
作品の評価もあまり芳しくないので、続編の製作はちょっと難しいかもしれません。
やっぱり約40年前の作品の続編なんて企画に無理があったのかも…。

名作ホラー映画の続編・リメイク作品の感想
13日の金曜日
エルム街の悪夢
スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション
フライトナイト 恐怖の夜
遊星からの物体X ファーストコンタクト
死霊のはらわた

コメント

物足りない…

今回の悪魔のいけにえ

オリジナル版の続編としては、かなり無理がありますよね

2と3の出来事はなかったことにしてるみたいだし、続編というよりは、リメイクに近い印象を受けました
※死霊のはらわた2みたいな感じ

アルマジロの死骸とか、ヒッチハイクのくだりとか、オリジナル版を彷彿とさせるシーンはあったけど、レザーフェイスの扱いが悪いというか、全然引き立ってなかったのが残念でした。

リメイク版のように、スプラッターに振るか、ロブゾンビ版ハロウィンみたいに、キャラクターを掘り下げて描いてくれたらよかったのになぁ

結局、一番印象に残ったのは、ヘザー可愛い~になってしまいました

  • 2013/07/19(金) 08:58:26 |
  • URL |
  • 通りすがりのホラーマニア #-
  • [ 編集 ]

Re: 物足りない…

ボクは特にオリジナル版に思い入れがある方でもないので、
続編としては長すぎるブランク以外に無理は感じませんでした。

オリジナルも、レザーフェイスよりもヒッチハイカーのインパクトが強いし、
後にレザーフェイスをモチーフにしたであろうジェイソンやブギーマンなど、
同タイプの殺人鬼が沢山登場したので、レザーフェイスの個性は希釈され、
復活してもあまりインパクトが残らなかったのではないかと思います。
ヒッチハイカー的なポジションのサイコキラーが本作にももう一人いれば、
もっと印象的な作品になったのかもしれません。
ボクはこれでもそれなりに満足出来ちゃいましたが…。

たしかにヘザーはちょっとパンクな感じで魅力的な女の子でした。
ヘザー演じるアレクサンドラ・ダダリオは初めて観る女優だと思ったけど、
『パーシー・ジャクソンとオピンポスの神々』シリーズのヒロインだったんですね。

  • 2013/07/19(金) 22:00:47 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1072-e7325524
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad