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フロスト×ニクソン

先日、千葉県知事選挙で元俳優の森田健作さんが当選しましたね。
でも当選後の東京都知事や大物司会者との対談でのはしゃぎっぷりを見ていると、
"この人で大丈夫なんだろうか"という思いが込み上げてきます。
あの選挙は対立候補を推薦していた民主党が墓穴掘ってしまったのもありますが、
それにしてもメディアから与えられた力、知名度ってのはスゴイと思います。
宮崎県知事もそうだし、ボクの近隣都市では大阪府知事や大阪市長も
メディアに作られ、メディアをうまく利用した行政の長だと思います。
逆に民主党代表なんかはメディア向きじゃなく、嫌われる理由も今回の疑惑以前に、
見た目、しゃべり方で国民によるところが大きいんじゃないかと思います。

アメリカにもメディアに泣かされた大統領がいます。
大統領選のテレビ討論でテレビ映りが悪いために、華のある対立候補に負けた大統領。
今日はその大統領が最後に泣かされた対談番組を映画化した作品の感想です。
アカデミー賞主要部門ノミネート作を自分の目で確かめよう企画第2弾。

フロスト×ニクソン

2009年3月28日日本公開。
1977年に放送された司会者フロストによるニクソン元大統領の対談番組を描いた作品。
第81回アカデミー賞5部門ノミネート。

1974年8月9日、第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソン(フランク・ランジェラ)が、ウォーターゲート事件の汚名にまみれて辞職。その光景をテレビで見ていたトーク番組の人気司会者デビッド・フロスト(マイケル・シーン)は、ニクソンに対する単独インタビューを企画。ニクソンの代理人にコンタクトを取る。(シネマトゥデイより)

先月観た映画『ダウト~あるカトリック学校で~』からスタートした、
アカデミー賞主要部門ノミネート作を興味がなくても観てみて、
本当にアカデミー賞の選考が正しいのか確認する自己満足的企画の2回目。
普段ならこんな政治がらみの小難しそうな映画は絶対観ないんですが、
さすがに作品賞のノミネート作を観ないで、企画も何もあったもんじゃないだろうと、
とりあえず上映中に寝るのも覚悟の上で観に行きました。

映画『ウォッチメン』の感想記事でも書きましたが、ボクはアメリカ史に疎く、
恥ずかしいことにニクソン大統領が失脚する原因となったウォーターゲート事件も、
ベトナム戦争、カンボジア侵攻などなど、当時のことはあんまり詳しく知りません。
知っていることといえば、経済学を選考してたのでニクソン・ショックくらいかな?
あとは人気が全然なく、任期途中で辞任した唯一の大統領ということくらいです。
先達て観た『ウォッチメン』では、ウォーターゲート事件をヒーローにもみ消させ、
ベトナム戦争にも勝利し、任期も4期目に入ったカリスマ大統領でしたが…。
奇しくも同日公開された本作と『ウォッチメン』は時代背景が近く、
アメリカ史に疎いボクには相乗的に理解を深めることに役に立ちましたが、
出来れば本作を先に観た方が、より『ウォッチメン』を楽しめたかもと思います。

確かに当時の事件の顛末を知ってた方がより面白いんだとは思いますが、
別に後世に伝えるための資料としての再現映像を製作しているわけではないでしょう。
ちゃんと娯楽映画として楽しめるように作ってあります。
本作はどのようにしてニクソン大統領に罪を認めさせたかが主題じゃなくて、
老獪な疑惑の大統領を対談で打ち負かし、返り咲こうと奮闘する
落ち目司会者フロストの一世一代の大博打の顛末を描くサクセスストーリー。
メインの対談シーンは演技対決としては見ものだけど、話される内容は面白くない。
てっきり言葉巧みな司会者が話術で大統領の口を滑らすように仕向けるような、
そんなトークバトルが展開されるもんだと思ったら、
結局ウォーターゲート事件の新証拠を突きつけて自白に追い込んだだけ…。
その証拠さへ持っていれば、司会者がフロストでなくてもよかったみたいな…。
対談の内容よりも結果さへわかれば充分ついていけます。
なのでこの映画も特に知識がなくてもちゃんと楽しめる映画です。

本作は実際に行われた対談番組の顛末を演劇化した舞台作の映画化ですが、
舞台版と主要キャストは代えずに映画化したようです。
それもあってか俳優は役が板についています。
アカデミー賞にノミネートされたのはニクソン役のフランク・ランジェラだけですが、
フロスト役のマイケル・シーンも負けてませんでした。
まぁ2人とも実在の人物を演じているわけですけども、
実在の人物の顔すら知らないボクにはどれほどの再現度かはわかりませんけど。
小沢代表並みにイメージが悪いと思っていたニクソン大統領ですが、
本作の彼は対談では確かにそのふてぶてしさを見せてくれるものの、
普段は意外と好々爺な感じで、どこか哀愁の漂う老人といった印象。
だから再限度が低いと思ったわけじゃなくて、逆に人間らしくて、
実際にそうゆう人だったのかもしれないなぁ…と思わせてくれます。

それにしても意外というか、アメリカ人って政治への関心が強いんですね。
こんな対談番組が高視聴率を取って、その司会者が一躍スターになるんですから。
日本にはスキャンダルで失脚した首相はゴロゴロいるけど、
その人との対談番組なんて誰も見ませんよ。
そもそもフロストみたいな全てを賭けれる記者・司会者がいるかどうか…。
大衆迎合で無難な発言しかしないタレント司会者ばっかりです…。

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