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ハングオーバー!!! 最後の反省会

昨日発売されたゲーム『インジャスティス:神々の激突』を買いました。
バットマン、スーパーマン、グリーンランタンなど、
アメコミ映画でもお馴染みのDCコミックのキャラが一同に会する格闘ゲームです。
DCコミックの映画化作品同様に、ワーナー・ブラザーズが製作していますが、
DCコミックはワーナーの子会社なので、DCコミックが直々に製作したようなもので、
アメコミ映画ファンとしては信頼感のあるゲームです。
でも、ボクにとってワーナーのゲームはコレが初めてだったので、
「映画屋にまともなゲームが作れるのか?」なんて懸念もありました。

で、小一時間ほどやってみたのですが、うーん、なんだか大味かも…。
洋ゲーらしいとも言えるけど、格闘ゲームとしては荒削り過ぎる気が…。
マーベルコミックのアメコミキャラを使ったカプコンの格闘ゲームに比べると、
やはり格闘ゲームに対する年季の入り方が違う気がします。
まだCPU相手に何戦かしただけなので、もう少しやりこめば面白さもわかるかな?
今はDCコミックのキャラを動かしているだけでも楽しいですけど、
とりあえずもっと遊んでみて、半月後くらいにまた感想を書きたいと思います。

ということで、今日はワーナー・ブラザーズの本業(?)の作品の感想です。

ハングオーバー!!! 最後の反省会
The Hangover Part III

2013年6月28日日本公開。
大ヒットコメディ映画『ハングオーバー』シリーズの完結編。

何かとトラブルを引き起こしてばかりのアラン(ザック・ガリフィナーキス)。そんな彼の父親が心労を募らせて急死したのを機に、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、ダグ(ジャスティン・バーサ)はアランの施設収容を決行することに。だが、施設へと向かう途中でギャングに4人が誘拐されてしまう。困惑するフィルたちに、ギャングのボスはアランがメル友として親交のあるアジア系ギャングのチャウ(ケン・チョン)が盗んだ金塊を取り戻すよう命じる。(シネマトゥデイより)



『ハングオーバー』シリーズの3作目にして完結編である本作。
シリーズ第1作目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』は、
無名キャストばかりだったにも関わらず、その奇想天外なストーリーが話題を呼び、
R指定コメディとして史上最高の興収記録を樹立しました。(その記録は未だ破られず。)
当時は無名だったキャストも本作をキッカケに大ブレイクし、
特に数年でオスカー候補にまでなったブラッドリー・クーパーの躍進には目を見張ります。
ちょっと大ブレイクしすぎて、本作では他のキャストとの間に距離を感じるほどです。
シリーズ第2作目『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』も、
前作の超絶ヒットを受けて記録的な初動を叩き出したものの、
内容は前作の劣化コピーで、あまり芳しい評価は受けることができず、
最終的な興収も前作には及びませんでしたが、それでも大ヒット作には変わりないです。
そんな空前のドル箱シリーズを、完結させてしまうなんて勿体ないとも思いましたが、
シリーズを重ねても、2作目のように舞台を変えて劣化コピーするだけでは意味がないし、
まだ人気があるうちに完結させてしまうのも潔いかもしれませんね。

…と思っていたら、引き際はすでに遅きに逸していたようで、3作目である本作は、
全米初登場一位を逃しただけでなく、興収も2作目の半分にも満たない結果に…。
それでも1億ドル以上稼いだのでヒット作には違いないけど、
こう急激な右肩下がりでは、有終の美を飾れたとは言えませんね。
やはり前作の評判の悪さのせいで、客から見放されたのかもしれません。
しかし本作の評判は前作に輪を掛けて酷く、この成績でも出来すぎです。
ボクもクーパー含むウルフパックの3人(或いは4人)が再び揃ったことは嬉しいけど、
物語自体はやはりイマイチだと思ってしまいました。
コメディとして笑いどころが更に減った残念ですが、物語としての出来自体が悪く、
ウェルメイドな傑作コメディだった1作目の末路がこれとは、本当に悔やまれます。

そもそも本作は、ハングオーバー(二日酔い)してないですからね。
ラストの後日談で、バチェラーパーティがありハングオーバーしますが、
1作目のセルフオマージュとして取って付けたようなオマケシーンなので、
今回はメインプロットでのハングオーバーはありません。
それによって劣化コピーと揶揄された前作の同じ轍は踏まずにすんでいますが、
シリーズのお約束パターンを捨てたことで、普通のコメディに成り下がっています。
ボクはこれを「逃げ」だと思うし、パターンを貫いて酷評されるなら仕方ないが、
無難な方に逃げた挙句に酷評されるのはかっこわるすぎます。

普通のコメディになったとしても、別にそれが面白ければ文句はないけど、
本作は笑いの面においても、著しくパワーダウンしています。
いや、本当ならもっと笑えてもいいネタもいっぱいあるのですが、
ある設定がその笑いを妨害していると思うのです。
それは本作の名物キャラ、ザック・ガリフィナーキス演じるアランの設定です。
アランはアラサー(本作では42歳)のニートで、すぐに問題を起こすトラブルメーカー。
困ったやつですが、子供が体だけ大人になったような感じで、愛すべきキャラでした。
本作の冒頭、彼は高速道路で大事故を起こしてしまい、それを知った父親が、
あまりに怒りすぎて心臓発作を起こし死んでしまいます。
それをキッカケで、義兄ダグはアランをリハビリ施設に入院させることにして、
アランが嫌がらないように、親友のフィルとスチュに施設まで同行してもらうのです。

つまりアランは単なるダメ男や変わり者ではなく、障害者だったわけです。
性格にはADHD(注意欠陥・多動性障害)ということのようで、
アランは子供っぽいのではなく、発達障害を患っていたということになります。
たしかに冒頭の首なしキリン事故は、これまでの彼の行動の中でも常軌を逸しており、
病気だと言われてしまえば納得するしかありません。
このシリーズはアランが巻き起こすトラブルが笑えるところでしたが、
変わり者の奇行なら笑えるけど、障害者の奇行ということになれば笑いにくいでしょ。
そんな可哀想な男と知っていれば、大笑いした1作目すら笑えなかったでしょう。
唯一の救いは、アランが単なる知的障害者ではなく、サバン症候群かもしれないこと。
本作ではプロのオペラ歌手並の歌声を披露しているしね。

脚本を書く上でもアランの重すぎる設定がネックになっているのか、
本作のアランは冒頭の大事故以外、それほど重大な問題は起こしません。
低俗なR指定コメディとはいえ、障害者で遊ぶのは倫理的に気が引けたのでしょうね。
代わりに次々と問題を起こすトラブルメーカーに選ばれたのが、
1作目から続投しているケン・チョン演じる中国人犯罪者チャウです。
(ケン・チョンが韓国系だからチャウも韓国人だと思ってたけど中国人だったんですね。)
シリーズを重ねるごとに重要度が増すチャウですが、ボクはあまり好きじゃないし、
前作の評価の低さも、彼に起因するところも大きかったと思うので、
なぜその役を更に膨らませるような暴挙に出たのか疑問です。

アランを車でアリゾナのリハビリ施設に送り届けるフィルとスチュとダグだが、
その道中、ギャングに襲われ拉致されてしまいます。
ギャングは強盗で手に入れた4200万ドル相当の金塊の半分をチャウに横取りされ、
それを奪い返すため、チャウの知り合いである彼らを襲ったのです。
ギャングの人質になったダグを助けるため、フィルとスチュとアランの3人は、
3日以内にチャウを探し出し、2100万円相当の金塊を取り返さなくてはいけなくなります。
チャウとは文通友達のアランが、メキシコのティアワナで会う約束を取り付け、
3人はチャウと再会しますが、彼曰く、横取りした金塊を別荘に隠したが、
その別荘は差し押さえられ競売で人手に渡ってしまったとのこと…。
そこで3人はチャウと協力して、その別荘からこっそり金塊を回収することになります。

フィルとスチュとアランのウルフパック3人で十分なのに、
そこにあまり好きじゃないチャウが加わる展開には不満です。
まぁチャウはすぐに裏切り、別荘から回収した金塊を持ち逃げするので、
また3人で行動することになるですけど…。
チャウとアランの妙な友情というか絆みたいなものも、ちょっと違和感があります。
アランって自分と正反対のフィルに対して、ブロマンス的な感情を持っていますが、
クライマックスなどではフィルよりもチャウとの友情を優先したりして、
「この2人ってそんな関係だったか?」って思ってしまいました。
また、アランはベガスで質屋の女性店員と恋に落ちるのですが、
てっきりフィルに対して友情以上、恋愛に近い感情を持っているものだと思っていたので、
ちょっと意外な展開だと思いました。
フィルに「俺の胸に飛び込め」って言われた時は、乙女みたいなリアクションだったし、
チャウがフィルに銃口を向けた時は「撃つなら俺を先に撃て」と身を呈して守ったのに…。
結局チャウとは絶交し、フィルを選んだと思いきや、普通に女性と恋に落ちるなんてね。

やっぱりチャウとの関係や障害者であることなど、
アランの設定の違和感が本作最大の問題点だったように思います。
1作目が本当に面白かっただけに、こんな幕引きになるのは本当に悔やまれ、
これ以上続いて欲しいとは思わないものの、これで終わりというのも切ないです。
監督もキャストの続投なので、やっぱり1作目は脚本が秀逸だったのでしょう。
2作目から脚本家を変えてしまったのがシリーズ没落の原因ですね。
ちなみに1作目の脚本家コンビは、先週末公開の『21オーバー 最初の二日酔い』で、
初監督をしたそうで、もちろん脚本も手掛けています。
学生版『ハングオーバー』なんて言われ方もする作品で、今の本家よりも、
きっと面白い作品だろうと思うのですが、ここ関西では劇場公開しておらず…。
というか、ヒューマントラストシネマ渋谷のみでの単館上映のようです。
単館なのに公式サイトで「ロードショー」と謳ってるから、拡大公開するなのかな?
でも8月にはDVDリリースするみたいなので、もう拡大公開の時間はないよね。
ただ単に「ロードショー」の意味も理解せず使ってるだけかも?

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