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アフター・アース

ダウンタウンの浜田雅功の長男でベーシストのハマ・オカモトが、
アメリカのフェンダー・ミュージカル・スンストゥルメンツ・コーポレーションと
エンドースメント契約を結んだことが明らかになりました。
その会社名も、エンドースメント契約というのも、聞き馴染みがありませんが、
なんでも音楽シーンをリードする世界的な楽器屋さんらしく、
楽器あげるから同社以外の楽器は使わないでくださいという契約なんだそうです。
これは日本発の快挙だそうで、いやー立派なものです。
芸能界で石を投げたら当たるような二世タレントとはわけが違います。

佐藤浩市とか香川照之とか、二世タレントの中にも好きなタレントはいるけど、
親の七光りを利用する二世タレントは大嫌いです。
というか、親の七光りを容認する、或いは積極的に支援する二世の親の方が大嫌いです。
ボクは以前、明石家さんまが芸能界で最も好きで、尊敬に近い感情もありましたが、
さんまの娘IMARUがデビューしたことで、彼自身の評価も大きく落ちてしまいました。
それでも彼の場合は積極的に娘の芸能生活を応援しているわけではなく、
周りが勝手にIMARUを大切に扱っているだけなのでまだマシ。
関根勉のように、娘を自分の事務所に所属させるような輩が許せません。
関根は父の日前に行われた「理想の父親ランキング」で見事一位になりましたが、
たしかにちゃんとレールを敷いてくれるので、自分の親としては理想かも。
しかし傍から見れば過保護なバカ親だし、やっぱり不公平な競争だと思います。
…でも本音は、ロクなハリウッド映画の知識もない関根麻里が、
英語ができるだけでハリウッド映画のコーナーしているのが気に入らないだけですが…。

ということで、今日はハリウッド一のバカ親と七光り二世の共演作の感想です。

アフター・アース
After Earth

2013年6月21日日本公開。
ウィル・スミスとジェイデン・スミス共演のSFサバイバルサスペンス。

人類が地球を捨て去り、ほかの惑星へと移住して1,000年が経過した未来。ある宇宙遠征任務からの帰路につく兵士サイファ(ウィル・スミス)と息子のキタイ(ジェイデン・スミス)を乗せた宇宙船にトラブルが発生して機体が破損、緊急シグナルを搭載した尾翼部が地球へと落下する。それを追って地球に宇宙船が不時着するが、ほかのクルーたちは死亡してしまい、サイファも重傷を負ってしまう。帰還に必要な緊急シグナルを捜そうと大自然に足を踏み入れるキタイは、地球の生態系が人類を消し去るために進化していることを知り……。(シネマトゥデイより)



ウィル・スミスが息子のジェイデンをフックアップしようという意図が見え見え。
彼は自身が製作した『ベスト・キッド』でも息子を主演にキャスティングしましたが、
いくらなんでも主演というのは露骨すぎますよ。
『ベスト・キッド』は大ヒットしたにも関わらず、息子に他のオファーが来ないから、
今度は自分と共演させて、注目を集めようという腹積もりなのでしょう。
ジェイデンをスターに押し上げ、自分は隠居でも決め込むつもりなのかは知りませんが、
お宅の息子さん、あまり魅力を感じませんよ?
母親似なのか、どこか情けない顔で父親のかっこよさとは程遠いですし。
それどころか、一昔前はハリウッドで最も人気のある俳優とまで言われたウィルですが、
息子にウツツを抜かし出してから人気ガタ落ちじゃないですか。
この5年で、本作を含め2本しか出演してないって、俳優としてどうなの?
ボクはこの親子が『ベスト・キッド』でジャパンパッシングしたことも根に持っており、
出演しなかったウィルはまだしも、ジェイデンを見るたびにムカムカします。
はっきり言って、ジェイデンには俳優として成功してほしくないです。
本作が超大作なのに全米初登場3位だったことや、各所からかなり酷評されているのは、
ちょっと留飲が下がりますが、これでまたウィルが必死に息子のゴリ押し始めるかな?

それに本当の親子が親子役で共演するのは、フィクションとしてリアリティに欠けます。
ウィル演じる父親サイファーが、ジェイデン演じる息子キタイを突き放す展開で、
少し冷血な父親ですが、「本当はハリウッド随一の親バカなのに」なんて思ってしまうし、
父子は本物なのに、母親役だけ違うのは、なんだか違和感があります。
キャストが他人だったなら、もっとフラットに楽しめたはずなのに、
本当の親子であることが、作品の本物志向どころか足枷になっています。

しかし本作の製作で最も疑問なのは、監督にM・ナイト・シャマランを起用したこと。
ストーリー原案はウィルが作ったものですが、この物語はシャマラン向きとは思えません。
シャマランと言えば、『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』など、
オカルト映画で世間に名を知らしめた、オカルト映画の巨匠です。
その彼が前作『エアベンダー』で初めてハリウッド超大作に手を出したのですが、
これが誰もが認める超駄作で、完結しないまま続編の製作も有耶無耶になりました。
そんな彼に、なぜまたしてもハリウッド超大作のオファーをするのか…。
シャマランは、オリジナルのストーリーを書いてナンボの監督なのに、
他人の持ち込んだストーリーを脚色させただけでは、彼の能力は活かせないのに…。
しかも、こんな王道のSFサバイバルアクションだなんて…。
シャマランは『エアベンダー』での大失態を本作で挽回するつもりだったかもしれないが、
この出来ではそれも叶わないでしょうね。
まぁ本作の『エアベンダー』よりも何倍もマシだし、3Dにしなかったのも賢明です。
(『エアベンダー』は内容もさることながら、3D映像が悲惨だったので。)

とはいえ、宇宙船墜落時に父親サイファーが後方にすっ跳ぶシーンや、
息子キタイの目の前で彼の姉が凶暴なクリーチャーに殺されるシーン、
死んだ姉が夢枕に現れた時の恐ろしい顔など、シャマランらしいシーンもありました。
いや、全体的にもシャマランらしい落ちついた雰囲気で統一されています。
しかしアクション映画としては落ちつきすぎで盛り上がりに欠けるのも事実です。
SFアクション映画撮るなら、適任の監督なんて沢山いるのに…。

環境が激変し地球に住めなくなった人類は、惑星ノヴァ・プライムに移住します。
しかしその惑星にはエイリアンがおり、彼らは地球人を排除するため、
獰猛な大型肉食モンスター「アーサ」を嗾けてきます。
アーサは人間が恐怖を感じた時に出すフェロモンを感知し襲ってくるのです。
しかし地球のレンジャー部隊の隊員サイファーは、
恐怖心を制御する能力「ゴースティング(幽霊化)」を身に付け、
アーサに感知されることなく退治することができるようになり、
彼は最強の戦士として、レンジャー部隊の総司令官になるのです。
劇中にアーサは出てくるのですが、なぜかエイリアンは姿を見せません。
エイリアンといっても、ノヴァ・プライムの先住民だろうから、
むしろ地球人の方がエイリアンですけどね。
それどころか勝手に住みついちゃうんだからインベーダーかな。
先住民にとっては迷惑千万で、これは地球人に非があり、殺されても当然か…。

サイファーの息子キタイもレンジャー候補生です。
しかし数年前にアーサに姉(娘)を殺されたことで、父子関係はギクシャクしています。
サイファーは恐怖を感じない代わりに、人間性も欠落したようで、少し冷血かも…。
そんな関係改善のため、サイファーは息子をヘフィトス訓練基地に連れていくことに。
しかし彼らを乗せた宇宙船は、小惑星嵐に巻き込まれ、船体を損傷、
焦ってワープで離脱しますが、ワームホールを抜けた先はなんと地球で…。
人類が去って1000年経った地球は、人間の活動には適さない危険な惑星ですが、
これ以上航行は不可能なため、不時着することに…。
しかし、船は大気圏突入時に前後真っ二つに折れ墜落し、
2人のいる宇宙船前部の備え付けの緊急ビーコンで救難信号を発信しようとするも、
どうやら壊れているらしく、100km先に墜落した後部のビーコンを使うことにしますが、
墜落時にサイファーは両足を骨折し、大動脈バイパス手術が必要な重体なため、
息子キタイにひとりでビーコンを取りに行かせることにします。
しかし、1000年放置され密林と化した地球には猛獣が跋扈し、
更に宇宙船後部には訓練のために捕まえてあったアーサも乗っており…。

アーサは手足が6本あり頭デッカチの禍々しいクリーチャーです。
めちゃめちゃ獰猛で強いんだけど、ちょっと幅を利かしすぎな気がします。
せっかく地球でのサバイバルになるんだから、そんな別の惑星の猛獣ではなく、
もっと地球の進化した猛獣との戦いを見たかったです。
ヒヒやワシ、ネコ科の猛獣などが登場しますが、進化といってもデカくなっただけで…。
アフターマンとまではいかなくても、もうちょっと奇抜な進化がほしかったです。
まぁたかが1000年程度の進化ではこんなものかもしれませんが、
地球の猛獣はアーサの足元にも及ばないので、同じ地球の仲間としては少し残念です。
地球の猛獣が脅威だったアーサをフルボッコして、
地球がどんなに危険な場所になったかを知らしめる展開を期待しましたが、
結局ボスキャラがアーサならば、舞台はノヴァ・プライムでも同じだった気が…。

そもそも舞台が地球というのなら、もっと地球らしさを出してほしいです。
例えば『猿の惑星』のように自由の女神が残っているとか、
『オブリビオン』のようにエンパイアステートビルが残っているとか…。
本作に残っていた人類の痕跡は、現代から更に何千年も前の壁画だけです。
てっきり「実は地球ではなかった」というどんでん返しでもあるのかと思いましたよ。
(シャマランといえば、どんでん返しだしね。)
あと、空気の設定も疑問です。
1000年後の地球は酸素が薄く、酸素を取り込み易くする呼吸薬の服用が必須で、
それが尽きることによるピンチが本作の重要な展開になるのですが、
現代よりも植物だらけなのに酸素が薄いってどういうこと?
人類による環境破壊で放射能が多いとかならわかるけど、酸素は充分あるでしょ。
或いは酸素がありすぎて人体に悪いならわかるけど、薄いってことはないんじゃない?
また、日没が近づくと、気温が10分に5度ずつ下がるという設定なので、
夕方には密林を霜が覆う銀世界となるのですが、そんな環境の激変はありえないでしょう。
砂漠なら昼と夜の気温差が激しいのはある程度わかるけど、ここは密林ですよ。
本当にこの惑星が地球なのかは疑わしく、続編でその真相を明かすつもりだったのかも。
もともとウィルは三部作を予定していたということだし…。

また、地球はノヴァ・プライムに比べて重力が強く、キタイは体が重く感じますが、
それも初めだけで、クライマックスでのアーサ戦の身のこなしの軽やかさたるや…。
といった感じで、設定の作り込みがかなり甘い気がしますが、
設定の意味不明さで笑ってしまったのが、キタイの武器「C-40」です。
これは筒状の棒で、22通りの武器に変化するという触れ込みなのですが、
選べる種類はダブルセイバーのみで、刃先の形が若干変わるだけという…。
セパレートできて双剣にはなるけど、近接武器だけで飛び道具はないんですね。
レンジャーの宇宙船なのに、銃火器のひとつも用意されてないなんてね。
あと、キタイの着ているライフスーツの性能も微妙すぎて笑えます。
知能繊維というもので編まれていて、猛獣が接近すると黒く変色する索敵機能付きですが、
黒く変色したって敵から見えなくなるわけでもないのに、何の意味があるのか…。
どうせ変色するなら、光学迷彩とまでは言わないが、普通の迷彩にすればいいのに。
あと寒くなったら白く変色しますが、寒い中で猛獣が接近した時は白いままでした。
その白く変色する機能は全く不要ですね。

宇宙船後部に到着したキタイはビーコンを手にしますが、
そこの上空にあるイオン層が救難信号を妨害します。
そこで彼はイオン層の上に出るため、高い火山の頂上まで行くのですが、
その道のりって、前部から後部までの100kmより険しい気がするのに、
彼は(日没を待たず)あっさり山頂に到着してしまいます。
山頂でアーサの襲撃を受けるも、彼は急にゴースティングできるようになり返り討ちに。
その後、救難信号を発信して、仲間のレンジャーに救出してもらうのです。
ズッコケたのは、救出後のキタイのセリフです。
彼は再会した父親サイファーに「僕は母さんと働くよ」と言いますが、
せっかくゴースティングを身に付けてレンジャーとして活躍できそうなのに、
「レンジャーにならない」なんて、この冒険での成長が全て無意味になる発言です。
母親はターバイン局というところで働いているみたいですが、
まさかレンジャーよりハードな職場とか?

やたら『白鯨』の話が出てくる本作だけど、
地球を去るラストシーンで海をクジラの群れが泳いでいますが、
あれって人間がいなくなって、捕鯨されなくなったから、
絶滅寸前だったクジラの個数が回復したって意味の演出ですよね。
なんかウィル・スミスに捕鯨を非難されているみたいで、ムカつきました。

話題作なので観には行ったものの、ジェイデンの七光りとかシャマランの起用とか、
ネガティブな印象を持っていたので、端から批判めいた目で観てしまい、
あまり楽しめなかったというのが正直なところです。
そんな先入観なく観れば、普通に楽しめる普通のSF映画だと思います。

関連作の感想
ベスト・キッド
エアベンダー

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