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ハード・ラッシュ

ロシアと国境を接する中国の内モンゴル自治区の村で、
中華の高級食材「熊の手」を密輸しようとしていたロシア人が捕まったそうですね。
なんでも彼らが乗っていた車のタイヤの中に詰め込まれて密輸していたようで、
犯罪者ながら、よくそんな方法を思い付くものだと感心しました。
逆にそれを発見した中国の税関もなかなかやるものですね。
スペアも含め5本のタイヤの中に詰め込まれていた熊の手の数は、
なんと213本もあったというのだから驚きです。
少なくとも107頭の熊が犠牲になったということですよね。
まぁ日本でも少ないながら熊を食用にしているみたいだし、
他国の食文化をどうこういうつもりはありませんが、
熊が手を取るためだけに殺されてるなら、可哀想というか勿体ないです。
(北京ダックとかフカヒレとか、中華って勿体ない料理が多い気が…。)
そのロシア人は他の部位も使って、熊肉ボルシチとか熊肉ピロシキとか作ってほしいです。
でもロシアでの取引価格は中国の1/10らしいので、熊の需要は低いのかも?
…って、そういう問題ではないですね。
いくら他国で高く売れるからって、密輸してはいけません。

ということで、今日はパナマからヤバいブツを密輸する物語の感想です。
主演は熊のヌイグルミと仲良しな、あの人です。

ハード・ラッシュ
Contraband.jpg

2013年6月15日日本公開。
マーク・ウォールバーグ主演のサスペンスアクション。

世界一の運び屋として裏社会で名をはせたものの、いまでは警報装置の施工業者となって妻ケイト(ケイト・ベッキンセイル)と2人の息子に囲まれた幸せな日々を送るクリス(マーク・ウォールバーグ)。しかし、義弟アンディ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が麻薬の密輸に関わっていた上に、その失敗が原因で命を狙われてしまいクリス一家にも危険が及んでしまう。クリスは運び屋へと戻り、忍び寄る危険から家族を守り抜くために、パナマでのニセ札密輸計画を進めることに。だが、その前に現地のマフィアや警察が立ちはだかる。(シネマトゥデイより)



本作は全米初登場1位のヒット作ですが、それほど期待はしてませんでした。
代表的なものでは『トランスポーター』などがありますが、
ハリウッド映画ではよくあるジャンルの運び屋ものアクションサスペンスだから、
どうせ運び屋が犯罪組織の陰謀に巻き込まれる、いつものパターンだろうと思ったので。
邦題もおそらく運び屋アクション映画『プレミアム・ラッシュ』からのパクリだしね。
でも全米第1位の作品をスルーすることは出来ず、期待せずに観に行きました。

…ところが、期待しなかったのが功を奏したのか、意外にもかなり楽しめました。
たしかに運び屋ものではあるのですが、『トランスポーター』のような車の運び屋や、
『プレミアム・ラッシュ』のような自転車の運び屋(メッセンジャー)ではなく、
コンテナ船で外国からヤバいブツを密輸する、国際的な運び屋が主人公の物語で、
ドライバーかメッセンジャーが大半な運び屋ものとしては、ちょっと珍しい気がします。
ちなみに原題は『コントラバンド』で、その名の通り密輸という意味でしたが、
ボクは原題を理解しておらず、単純に運び屋ものとしか考えてなかったので、
余計に意外性があって楽しめたのかもしれません。

なんでも本作は、アイスランドの映画のハリウッド・リメイクなんだそうです。
オリジナルは『レイキャビク・ロッテルダム(原題)』という作品だそうですが、
たぶん日本ではビデオリリースもされてないでしょうね。
ボクもアイスランドの映画なんて、今まで一本も観たことがないと思いますが、
こうしてハリウッド・リメイクされることで、世界の隠れた佳作が発掘されるのは、
日本の映画ファンにとっても有難いことだと思います。
まぁどの程度忠実に再現されているのかは比べようもないですけど…。

元密輸業者のクリスは、同業の父親が逮捕されたのをキッカケに足を洗い、
警備システム会社を起業し、妻と2人の息子と幸せに暮らしています。
ところが密輸業を続けていた義弟(妻の弟)アンディが、
4.5kgものコカインの密輸に失敗し、マフィアに70万ドルの借金を背負うことに…。
アンディは国外逃亡を謀るも、彼が逃げればマフィアは親族に追い込みをかけるので、
クリスの家族に危険が及ぶため、彼は返済のために今一度密輸業に復帰し、
友人ダニーと義弟アンディと一緒に、パナマからニセ札を密輸する計画を立てます。
ニセ札は「スーパーノート」という種類ですが、それって北朝鮮製のニセ札ですよね。
なんでパナマから密輸するのかも謎ですが、その額も謎です。
額面で1500万ドルものニセ札なので、その取引額も相当なはずだから、
その仕入代金で70万ドル程度の借金なら返済できそうな気が…。
でもそれだけニセ札の取引額は低いようで、未裁断の状態で5000枚にもなるそうで、
密輸するのも困難なかなりの大荷物になるみたいです。
しかし1500万ドル分の偽札をアメリカで裁けば、300万ドルにもなります。
70万ドルの返済と諸経費が稼げればいいわけだし、荷物は少ない方がいいはずなので、
額面1500万ドルものニセ札は必要なかったのではないかと…。
それにコカインでも密輸する方が荷物が少なく簡単なはずですが、
クリスは頑なに「ヤクの密輸はダメ。ゼッタイ。」と言い張ります。
その理由が「義弟がヤク密輸に失敗したから」としか思い当たらないので、
どのみち犯罪なんだから、そこまで頑なに拒むのは少し不自然かな。

クリスが密輸を頑張っている間、返済期限もまだなのに、
マフィアが彼の家に来て、妻や子供たちを脅します。
そのため彼女たちはクリスの友人セバスチャンの家に身を寄せますが、
実はセバスチャンはマフィアと繋がっていて…。
彼の本業は建設業経営のようですが、資金繰りのために多額の借金があり、
家族を人質にクリスにニセ札ではなくヤクの密輸をさせようと画策しています。
やっぱりニセ札よりもヤクの方が儲けがデカいってことなんでしょうね。
でもこの計画は、アンディの密輸失敗に便乗したものなので、偶然の要素が強く、
もしアンディが失敗しなければ、セバスチャンの借金はどうなっていたのか…?
ちょっとご都合主義だった気もします。

一方クリスは、コンテナ船のキャンプ船長に怪しまれながらも、
掃除夫として船に乗り、パナマ運河の港に到着します。
コンテナ船の寄港時間は荷揚げ作業のわずかな間だけ。
その1~2時間の間に、ニセ札の取引をしなければなりませんが、
ニセ札業者の用意していたニセ札は、紙質の悪い粗悪品で…。
仕方なく彼は、良質なニセ札を持っているパナマの犯罪組織のボスと取引することに。
しかし取引成立直前、義弟アンディが購入資金を持ったまま姿を消します。
アンディはマフィアからヤクを密輸しろと脅され、ニセ札の代金でヤクを買ったのです。
まったく、ホントにコイツはトラブルメーカーですね。

金がないクリスは、犯罪組織の計画する装甲車襲撃を手伝う代わりに、
ニセ札をタダで譲ってもらう取引をします。
で、彼らは装甲車を襲撃するのですが、現金輸送車でも襲うのかと思いきや、
装甲車の中から奪ったのは1枚の絵で、美術品の輸送車だったみたいです。
なんだか絵具を適当に跳ね付けたような抽象画で、全然価値が無さそうですが、
なんとジャクソン・ポロックの名画「Autumn Rhythm」だったみたいで、
その評価額はなんと1億4000万ドル(闇市場でも2000万ドル)とのこと…。
装甲車を襲った後に、駆けつけた警察と銃撃戦になるのですが、
そんな名画を抱えて逃げる犯人相手に、警察もよく発砲できますね。
もし銃弾で穴でも開こうものなら…。
その銃撃戦で犯罪組織は全滅するので、クリスは取引関係なくニセ札を手にします。

荷揚げ作業の短い停泊時間で、よくも装甲車襲ったりできたものだと思いますが、
なんとかコンテナ船にニセ札を積んで出港することができました。
しかしクリスは、先に戻っていたアンディが、ヤクを買ってきていたことに大激怒し、
ヤクを海に捨ててしまおうと決めます。
しかしヤクがどうしても必要なセバスチャンは、キャンプ船長を買収し、
クリスからヤクを取り上げさせようとしますが、当然クリスは拒否。
怒った船長は税関国境警備に通報し船内を捜索しますが、ヤクもニセ札も発見できず…。
帰国したクリスは、妻を人質にしたマフィアからヤクの在りかを吐くように迫られますが、
ウルトラCな作戦でマフィアどころかキャンプ船長までギャフンと言わせます。
うーん、まさか彼の本業がこんな伏線になっていたとは、感心しました。

一方、クリスの妻を実際に人質にしているセバスチャンですが、
酒のせいで勢い余って彼女を殺してしまいます。
焦った彼は、建設中の工事現場で彼女の死体をセメントで埋めてしまおうと考えます。
結局、彼女は気を失っていただけで死んではおらず、クリスに救出されますが、
セバスチャンは親友の妻に対してとんでもないことをする野郎ですね。
でもかなり罪悪感はあるみたいだし、本当はそんなに悪い奴でもないはずです。
むしろ最後の最後に「悪いやっちゃな」と思ったのは、主人公のクリスの方です。
なんと彼は、ちゃっかりポロックの名画まで密輸していたのです。
あの船出港まで時間の無い中で、しかも家族の命が掛っている非常時に、
たまたま手に入れてしまった名画を密輸する計画まで立ててるんだから図太いです。
どうりでせっかくオマケで手に入れたヤクを、簡単に捨てちゃうわけですよ。
彼は「仕方なく」とは言いながらも、初めからこの密輸を楽しんでましたしね。
その名画密輸方法もなかなか興味深いもので、悪い奴ですが、痛快な男です。
その伏線でもある、彼が序盤で語った「フェラーリをホンダよりも安く買う方法」も
なかなか興味深い話で、それにより一気に物語に引き込まれました。

なぜニセ札の密輸なんて方法をとったのかはイマイチ納得できませんが、
その密輸方法や、税関との攻防は面白かったので、なかなか楽しめる作品でした。
主演のマーク・ウォールバーグの安定感も抜群ですね。

関連作の感想
トランスポーター3 アンリミテッド
プレミアム・ラッシュ
テッド

コメント

引っ越したんですね。
RSSリーダーが更新されなくなって、どうしたんだろうと思っていました。

旧ブログのトップ記事に、引っ越し先を書いた方が良いんじゃないですか? と勝手なことを言います。

あまのさいぞお(一日UU100人の弱小ブログ運営者)

  • 2013/06/20(木) 23:54:19 |
  • URL |
  • あまの #mQop/nM.
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

はい、先月引っ越しました。
一応、旧ブログのトップ記事に、ここのURLは載せておいたのですが、
ちょっとわかり難かったみたいなので、少し改善しておきました。
ついでに旧ブログの課金を停止し、無料版に移行したので、
来月には旧ブログは広告だらけでかなり見辛くなるはずです。

1日のユニークユーザー100人なんて羨ましいです。
ウチも旧ブログの時は300人くらい来てくれたんですが、
新ブログに引っ越したら30人くらいに減ってしまいました…。
でもほとんどは旧ブログ経由で来て下さったリピーター様だと思うので、
1/10に減ったとはいえ、とても有難いと思っています。

  • 2013/06/21(金) 22:42:43 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

こんにちは。

>一応、旧ブログのトップ記事に、ここのURLは載せておいたのですが、
ちょっとわかり難かったみたいなので、少し改善しておきました。

RSSリーダーでは、一番上は「図書館戦争」なんです。
貴ブログは更新頻度が高く、RSSリーダーを使って新着記事を読んでいたのですが、RSSリーダーがまったく更新されなくなって??? ってなんったんです。

RSSリーダーの一番上に「引っ越し先」が表示されるようにした方が、昔の読者が戻ってくるような気がします。

余計なお世話者あまのさいぞお

  • 2013/06/22(土) 09:03:47 |
  • URL |
  • あまの #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

なるほどです。
RSSリーダーという機能を全く理解していませんでした。
つまり最新記事を引っ越し案内にしてみてはどうか、ということですよね?
勉強になりました。ありがとうございます。

旧ブログは検索エンジン頼みで一見さんばかりだったので、
あまり効果は見込めない気がしますが、さっそくやってみたいと思います。

  • 2013/06/22(土) 18:47:54 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

毎度毎度コメントして申し訳ないです。

>つまり最新記事を引っ越し案内にしてみてはどうか、ということですよね?

そうです、そうです!

>旧ブログは検索エンジン頼みで一見さんばかりだったので、

そうなんですか?
私は貴ブログを見つけてから、映画館で観るべき映画の参考にするため、欠かさず(RSSリーダーを使って)チェックしていましたよ。

貴ブログは、一見さんより常連さんの方が多いブログのような気がするのですが。

余計なお世話者あまのさいぞお

  • 2013/06/22(土) 19:42:04 |
  • URL |
  • あまの #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

アドバイスの効果なのか、昨日はいつもより2割ほどアクセスが増えた気がします。
なぜか検索エンジンにも見つけてもらいやすくなったような気もします。
世の中にはRSSリーダーなんて便利なものがあったんですね。
ボクはブログ歴6年のわりに、ブログやネットのシステムを理解していので、
親切に教えていただき、とても勉強になりました。
本当にありがとうございました。

  • 2013/06/24(月) 19:22:26 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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