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スプリング・ブレイカーズ

昨日、映画を観に梅田ブルク7に行くと、入場口になにやら長い行列が…。
「そんな大人気の作品なんて、公開されてたかな?」と思って上映スケジュールを見たら、
ちょうど『ポゼッション』の入場開始前だったので、その列なのかなと。
でも、並んでいる人たちは、明らかにいつもの映画館の客層とは違います。
思い切って並んでいる人に何の行列なのか訊いてみたら、
『ラブライブ!』というアニメのライブビューイングだそうです。
全席事前販売のため、どうりで上映スケジュールではわからないはずです。
言われてみれば確かに、若い子が多くて、そんな感じの客層だと思いました。

そもそもいつもの映画館の客層というのは、入場口で並んだりしません。
全席予約なんだから、席は用意されていて絶対座れるんだし、
わざわざ並んで入場時間を待たなくても、空いてから入ればいいんです。
このイベントだって、まさか自由席ではないでしょうに、なぜ並ぶのかわかりませんが、
深夜アニメの劇場版など、あまり映画を観ない人たちが集まる作品は、
こんな無意味な行列が出来てしまうことが多いです。
本人たちが並んで時間を無駄にするのは構いませんが、梅田ブルク7は狭く、
エントランスを横切るように伸びる行列は、他のお客さんに迷惑です。
彼らは映画館に慣れてないので仕方ないかもしれないけど、
映画館スタッフは列を壁際に誘導するなどした方がいいと思います。
それにしてもライブアクション(実写)ですらないアニメのライブビューイングって…?

ということで、今日は梅田ブルク7で並ばずに観た映画の感想です。
客層は意外にも9割が女子でした。

スプリング・ブレイカーズ
Spring Breakers

2013年6月15日日本公開。
ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス共演の青春クライムドラマ。

つまらない大学のルーティンに飽き飽きしている女の子4人組は、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。資金調達のため強盗を計画すると予想外に成功し、訪れた春休みでは存分にハメを外しつつ大いに楽しんでいた。そんな中、自分のことをエイリアンと名乗る外見がいかつい男(ジェームズ・フランコ)と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき……。(シネマトゥデイより)



うーん、鑑賞前に想像していた内容と全然違って、どう評価していいものか悩みます。
春休みに西海岸のビーチに女子大生が、ハメを外しすぎて大変なことになる、
みたいな物語を想像していて、セクシー水着ギャルが大活躍する青春ロマコメかと…。
なんだか目の保養に良さそうな作品だと思っていました。
(だから観客の9割が女子だったのが意外でした。)
ところがいざ観てみると、もっとストイックな作品だったというか、
かなりシリアスな内容で、はっきり言ってしまえば期待ハズレ。
ボクの邪(よこしま)な期待が裏切られました。
しかし、単なるロマコメがヴェネチア国際映画祭で上映されるはずありません。
映画評論家のウケもいい、文芸的でハードコアな内容で、
期待は裏切られたけど、何やら不思議な印象の作品だったとは思います。

でもやっぱり大衆映画が好きなボクとしては、面白かったとは言えないかな。
エロに関して言えば、冒頭からトップレスの水着ギャルがわんさか出てくるし、
レズったりする性的なシーンも多いけど、あんなに恥じらいがないと、
刺激は強いが女の子に魅力を感じません。
序盤は大学生たちが酒や大麻で乱痴気騒ぎをするシーンが多いですが、
映画全体としても、エキセントリックで退廃的な映像が多く、
また、時系列が滅茶苦茶なフラッシュバックが多用されていたり、
同じセリフのシーンが何度もあったりと、かなり倒錯的で情緒不安定な演出で、
なんというか、ガンジャ映画的な印象を受けます。
ブラックライトの中で女の子のビキニの蛍光色だけが鮮やかに映るシーンなど、
斬新で面白い映像だと思うところもあるけど、奇抜すぎて付いていけない印象も…。
そもそもボクは薬物に対する嫌悪感が強いので、登場人物が使用するのはいいけど、
観客にまで体感させようとするようなガンジャ映画的演出は苦手です。
はっきり言って、ドラッグとセックスまみれのヨゴレ映画ですよ。

そんなヨゴレ映画に、セレーナ・ゴメスやヴァネッサ・ハジェンズを起用するなんて…。
2人ともディズニーアイドル出身で、ティーンの憧れの女優です。
ヴァネッサ・ハジェンズは私生活のスキャンダルでセクシー女優に路線変更せざるを得ず、
まだこんなヨゴレ映画に出演するのもわかりますが、
セレーナ・ゴメスは優等生タイプの現役清純派女優です。
本作でも大学生役なのに「15歳くらいかな?」みたいなことを言われていましたが、
高校ものでも通用する童顔で、セクシーギャル役をするようなキャラじゃないはず。
それが急にこんなヨゴレ役にキャスティングされるなんて、
本作がアート系作品として一定の評価を受けているからいいようなものの、
下手すれば今後のキャリアが危ぶまれる事態になりかねませんでした。
女優として一皮むけたとも言えるけど、彼女のファンの子はショックだったかも…。

とはいえ、やはりキャラを完全に崩すことに抵抗があったのか、
彼女は本作の4人のヒロインの中では、最も優等生なキャラを演じています。
大麻を吸うシーンはあるが、性的なシーンは皆無で、
トップレスもないし、ビキニの布地も多めかも。
女子大生4人は春休みにフロリダ旅行を計画しますが、費用が貯まらず、
ダイナーに強盗に入るのですが、そこにも彼女だけ参加しません。
フロリダに行った後も、ハードな展開になる前に彼女だけ帰宅します。
メインヒロイン扱いなのに真っ先に離脱して、そのまま再登場もないとは驚きでした。
はっきり言って、何のために彼女をキャスティングしたのか疑問です。

まぁそれだけに、彼女は他のキャラとは毛色が違うことで、
最も出番は少なかったにも限らず、最も目立つ存在ではありました。
というか、他の3人のキャラ分けがほとんどされてないため、
優等生1人とビッチ3人という印象の女子グループになってました。
むしろ、セレーナ・ゴメス演じる黒髪で地味目の女子大生フェイスが、
なぜこんな派手なビッチグループに混ざっているのか不思議なほどです。
彼女の名前からしてフェイス(信仰)ですが、彼女も家族も敬虔なクリスチャンで、
彼女は育ちもかなりよさそうで、他の3人とはまず友達になるタイプではないです。
しかし、類は友を呼ぶとは言え、他の3人はキャラが被りすぎで、
ボンヤリしてると見分けがつかなくなってしまうほどです。
(その上、目だし帽まで被られた日には…。)
フロリダに集まる他の女子大生たちも彼女らと同タイプなので、
乱痴気騒ぎで混ざると、もう誰が誰やら…。
なのでひとりひとりに思い入れなんて持てないし、フェイス離脱後は…。

盗んだ金でスロシダ春休みを楽しむフェイス、キャンディ、ブリット、コティだが、
ホテルで乱痴気騒ぎに参加していると、警察に踏み込まれ拘束されます。
ダイナー強盗がバレたのかなと思いましたが、どうも違うみたいで、
乱痴気騒ぎでコカインを使用しているのを警察が嗅ぎつけたみたいです。
留置所に拘留され、保釈金も払えないし、このまま春休みも終わるのかと思った矢先、
見ず知らずの地元の白人ラッパー、アルa.k.a.エイリアンが保釈金を出してくれます。
エイリアン演じるのはジェームズ・フランコですが、彼も幅の広い俳優ですね。
エイリアンはギャングスターで金持ちで、彼女たちは彼の仕事を手伝うことになります。
しかし、優等生のフェイスはそれが我慢できず、帰りたいと泣き出し、
エイリアンも彼女を解放し、彼女は1人で家に帰ることになります。
てっきり、エイリアンは彼女たちを囲うつもりで保釈金払ったと思ったけど、
これでは金の出し損なのに、意外と物わかりのいいギャングですね。
でも仮釈放中だから裁判所の召喚状待ちなのに、勝手に帰って大丈夫なのかな?

エイリアンは残った3人に強盗の手伝いをさせます。
しかしそれに怒ったのが、この辺のストリートを仕切る黒人ギャング、ビッグアーチ。
ビッグアーチは警告のため、エイリアンの車に発砲するが、
その流れ弾が同乗していたコティに被弾し、彼女も帰宅することに…。
エイリアンと残った2人は、ビックアーチに復讐するため、彼の大邸宅を襲撃します。
邸宅に到着する前に、敵の見張りの初弾でエイリアンが死んじゃうんですが、
あまりに呆気ない最期にビックリしました。
それには目もくれず、キャンディとブリットはそのまま邸宅に突撃。
武装した手下をバッタバッタと撃ち殺し、ついにはビッグアーチも射殺します。
しかしあれだけ発砲されてるのに、なぜ2人には弾が当たらないのか…。
旅行資金稼ぎのダイナー強盗も、実行犯はこの2人ですが、
それも水鉄砲と金槌だけで成功させるツワモノです。
なにか神懸かった無敵の女子大生パワーが働いているとしか思えません。
コティはそのパワーが弱かったから流れ弾に被弾したんでしょうね。

セレーナ・ゴメスとヴァネッサ・ハジェンズの水着が撮りたかっただけとしか思えないが、
国際映画祭にも出品され、批評家の評価は高いので、
観る人が観れば興味深い何かがあるのかもしれませんね。
まぁ批評家なんてのは権威に弱いから、国際映画祭に絡めば高評価する奴らですけどね。
本作の日本でのお客さんは、なぜか若い(その上綺麗目な)女性が多いので、
批評家の評価なんて全く通じないでしょうが、スタイリッシュな映像なので、
彼女たちは内容や主題の意味はともかく、お洒落な作品だと思うのかも?

関連作の感想
恋するモンテカルロ
ハイスクール・ミュージカル THE MOVIE

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