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絶叫学級

今日、兵庫県の県立高校で、女生徒が体調不良を訴え過呼吸を起こし、
それを目の当たりにした他の女生徒も次々と体調不良を訴え、
けいれんを起こしたりもしたため、18人が病院に搬送されるという出来事があったとか。
警察は集団パニックではないかとの見解のようですが、そんなことってあるかな?
なんでも初めに体調不良を訴えた女生徒は、いわゆる「霊感少女」だったようで、
なにかスーパーナチュラルな原因があるのではないかと思ってしまいます。

…なんて、ボクは霊も霊感も全く信じていません。
霊感少女に異変が起きたことで、他の女生徒が霊的な何かの仕業と思い込んだことで、
負のプラセボ効果を受け、自分の体調もおかしいと感じてしまう集団心理です。
信仰心が薄く悪魔の存在を信じていない人は悪魔憑きにならないのと一緒、
催眠術を信じていない人が催眠術にかからないのと一緒でしょう。
まぁ今日の出来事に関しては、本当の原因はわからないので迂闊なことは言えないけど、
あまりオカルト的なことは信じない方がいいのかもしれません。
ホラー映画が大好きなボクが言っても説得力ないですが…。

ということで、今日は集団心理に流される女子高生を描くホラー映画の感想です。

絶叫学級
絶叫学級

2013年6月14日公開。
川口春奈主演でホラー漫画を実写映画化。

12年前に命を落とした少女・黄泉に願いを伝えると、大切なものと引き換えに願いがかなうという都市伝説が伝わる私立女子高に通う加奈(川口春奈)。ささいなことで学校の人気者リオ(広瀬アリス)に目を付けられた加奈は、何とか解決するため黄泉の力を借りることにする。翌日、リオたち花形グループに仲間入りしている加奈だったが、代わりに友人の絵莉花(松岡茉優)がいじめられてしまい……。(シネマトゥデイより)



まず同時上映される「稲川淳二の銀幕夜話~恐怖談~」の感想から。
その名の通り、稲川淳二が怪談をするだけの内容ですが、
一応、本編『絶叫学級』のマクラ的な位置付けになっているようです。
『絶叫学級』は幽霊が登場するホラー映画ですが、人間の業の恐怖が描かれており、
その前に稲川淳二が普通に幽霊の恐怖談を語り、
「本当に怖いものは何でしょう」と締め括り、本編がスタートします。
つまり「幽霊よりも人間の方が怖いよ」と暗に伝えることで、
本編を盛り上げる役割になっているわけです。
ただ、今回の稲川淳二の怪談「三次のもののけ」は、驚くほど怖くないです。
本編が比較的低年齢層向けであるため、ガチで怖い怪談が無理なのはわかるけど、
これまでに聞いた稲川淳二の怪談の中でも、かなり出来が悪い方です。

自身の体験談ということですが、その内容を簡単に説明すると、
怪談の依頼を受けた彼が、ある地方のイベントで大勢のお客さんを前に怪談を披露。
持ち時間が終わったので引っ込もうとしたら、後ろから女性の声で、
「もう少し続けてください」と言われたので、予定時間をオーバーして怪談を続けます。
彼はその女性の声を司会者からの指示だと思っていたのですが、後から聞いてみると、
司会者はそんなことは言ってないようで、あれは一体誰の声だったのか…。
だが怪談中の彼の後ろに女性が現れ、スゥ~と消えていくのを見た観客が多数おり、
なんとも不思議な出来事でした、って内容の怪談です。
本編のマクラとしては幽霊の怖さを語らなければいけないのに、全く無害な幽霊です。
そもそも同時に大勢が幽霊を見たら、もっと大騒ぎになるはずで、すぐバレる作り話です。
これはボクの持論ですが、体験談の怪談はツッコミどころが多すぎるので、
怪談するなら体験談じゃない方が怖いです。

さて、ここから本編の感想です。
ボクは全く知らずに観に行ったのですが、本作の原作は漫画で、
しかも小中学生向け少女漫画雑誌『りぼん』に連載されている少女漫画だそうです。
どうりで全く怖くないわけだと思う反面、『怪談レストラン』なんかとは違い、
かなり過激なイジメ描写があったりと、小中学生向けにしてはシビアな内容です。
なぜか日本映画で大流行しているスクールカースト問題を題材にした物語で、
ホラーとしては物足りないけど、学園スリラーとしては大人でもそこそこ楽しめるかも。
いや、やっぱり大人だとちょっと厳しいかな?
舞台も女子高なので、原作漫画よりターゲット層は高めかもしれません。

12年前に旧校舎の理科室で、イジメっ子を道連れにガス爆発した女子高生が、
下半身がない死体になって発見されたという事件が起きました。
それからというもの満月の夜、閉鎖された理科室に、上半身だけの女子高生の霊が現れ、
彼女に願い事をすると何でも叶えてくれるが、代償に一番大切なものを失うという噂。
うーん、願いを叶えてくれるってのはわかるけど、
一番大切なものを失うという設定がいまいち活かされていなかったように思います。
本作の女子高生の霊は願いを叶えるだけで、別に何かを盗ったりはしないです。
ただ願いが叶うことで環境が変わり、元の生活を失うというだけのことでした。
結局この霊は、完全に善い霊ということなのでしょう。
下半身がないことを強調するためのへそ出しルックが妙にセクシーな霊でした。

主人公の女子高生・加奈は、雑誌『セブンティーン』の読者モデルになったことで、
イジメっ子グループのリーダー・リオに目を付けられます。
リオたちはそれ以前に、同級生の桐谷さんをイジメていたのですが、
それが原因で桐谷さんが引っ越してしまい、次のターゲットを探していたのです。
桐谷さんに対するリオたちのイジメはかなり陰湿ですが、その発想力に驚きます。
特に「口臭がキツイ」と言って彼女の机に消臭剤を接着するのは斬新でした。
余裕で停学もののイジメですが、リオの祖父が理事長と親しいため、
学校は見て見ぬふりをしており、転校してくれたのも厄介払いができたと喜んでいます。
しかし加奈に対しては更に酷く、カラオケでの合コンに誘って、
待っていた男子グループが彼女を引ん剥いて写真を撮るという、完全な犯罪です。
更に彼女を縛って旧校舎に閉じ込めるという、拉致監禁までしています。
警察沙汰になれば、停学どころか鑑別行きかもしれない犯罪です。
ちなみにその鬼畜男子グループのリーダー格を演じているのが、
ネガティブモデルでお馴染みの栗原類で、鬼畜役なのに笑っちゃいました。
面白キャラなのに登場シーンがそこだけだったのは勿体なかったです。

監禁された時に女子高生の霊に助けられ、加奈は願いを叶えてもらうチャンスを得ます。
普通のホラー映画なら「イジメっ子に復讐したい」とかお願いして、
霊がイジメっ子を祟り殺すという展開になりそうなものですが、
加奈の願いは「可愛くなって人気者になりたい」というもので…。
すると次の日から、急にリオが親しげに接してくるようになり、2人は友達になります。
人気者であるリオのグループに入ったことで、加奈も人気者になったということだけど、
実際は人気グループに属しただけで、リオよりも人気者になったわけでもないし、
これで願いが叶ったといえるのかは微妙ですよね。
可愛くなったわけでもないし、…というか、もともと読モできるほど可愛いかったし、
雑誌に載ったことで、願いが叶う前からけっこう人気者だったしね。

加奈がリオのグループに入ったことで、加奈は親友だった絵莉花と距離ができ、
イジメる相手がいなくなったリオは、今度はその絵莉花をターゲットにします。
陰湿なイジメを受けながらも、笑って耐える絵莉花。
ある夜、リオたちは絵莉花を学校から追い出そうと旧校舎に彼女を呼び出し…。
絵莉花との友情を思い出した加奈は、彼女を助けに旧校舎に向かいます。
結局、女子高生の霊がリオを爆殺し、加奈と絵莉花は助かりますが、
加奈は絵莉花と仲直りはするものの、人気グループとは付き合い続けるみたいで、
自分を凌辱したあの鬼畜男子グループとも交流があるみたいです。
前日まで親友の絵莉花をイジメていた女子や、自分の恥ずかしい写真を撮った男子と、
普通に交流し続けるなんて全く理解できません。
しかしそれ以上に理解できず、意味不明だったのは、ラストの絵莉花の行動です。
画家志望の彼女はいつの間にか女子高生の霊に「誰にも負けない画家になりたい」と
お願をしていたようで、なにやら態度がおかしくなっていたのですが、
なぜか最後にリオの霊がいる旧校舎に1人で入っていくんですよね。
このオチの意味が全くわからず、なんか後味が悪かったです。

まぁイジメが題材の映画だから、そりゃ後味も悪くなるよね。
幽霊がイジメっ子全員殺してくれれば、それなりにスッキリもしそうだけど、
結局死んだのは主犯格のリオだけだし…。
イジメグループの他の女子やイジメを放置した教師にも、
死なないまでももうちょっと罰を与える展開があった方がいいです。
最悪でも犯罪者の鬼畜男子はちゃんと裁かれるべきでした。

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POV 呪われたフィルム

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