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華麗なるギャツビー

自称イケメンシェフの川越達也が、あるサイトのインタビューで、
自身の店で出す水が「800円もするなんて高すぎる」と客に指摘を受けたことに対し、
「年収300万円、400万円の人が慣れない高級店に行き批判するな」と発言したそうです。
いい水だから高くて当然と言いたいのはわかりますが、この言い方はどう思いますか?
貧乏人のボクとしては本当にムカつく発言ですが、年収400万なら貧乏人ですらなく、
かなり多くの人の反感を買うアタマの悪い言い方だと思います。
勝手に運ばれてきた水の代金が800円もするなんて、マトモな店とは思えません。
高級店とは値段が高い店のことではなく、程度や品質が高い店のことです。
こんな低脳なオーナーの店は、ボッタクリの低級店ですよ。

もともとボクは、彼の料理人としての実力を疑問視していましたが、
庶民派な料理人としても番組出演していたので、批判するつもりはありませんでした。
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』の企画でも、
「B級仮面」として、B級グルメの伝道師的な役割をしてたしね。
なのに急に庶民をバカにするような発言をするなんて…。
B級仮面を演じながらも、B級グルメを食べる人たちのことを、
高級店に行くべきじゃない卑しい奴らとでも思っていたのでしょう。
まるで映画の敵キャラだったグルメッポーイそのものです。(いや、それより酷いか。)
とりあえず我々庶民や、庶民の味方であるスポンサー企業は、このアホを一切無視し、
800円の水を飲めないくらいに落ちぶれさせるべきです。

ということで、今日は客を選んだりしない大富豪の物語です。
でもその大富豪も、アホの川越だけはお引き取り願うでしょうね。

華麗なるギャツビー
The Great Gatsby

2013年6月14日日本公開。
米作家F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』を映画化。

ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。(シネマトゥデイより)



原作は、アメリカでは知らない人はいないと言われる小説『グレート・ギャツビー』。
日本ではあの村上春樹が翻訳を手掛けたこともあるそうですね。
それくらいに有名な小説ですが、ボクは読んだことはなく…。
アメリカ人じゃないし、ハルキストでもないので、出会う機会がありませんでした。
でもタイトルに聞き覚えがあるのは、今まで何度となく映画化されていたからでしょう。
いずれもそこそこ古い映画なので、ボクは観れていませんが…。
あと、「ギャツビー」は男性化粧品のブランドとしても有名ですね。
それの元ネタはロバート・レッドフォード主演の『華麗なるギャツビー』かな?

そんなよく知らない原作の映画を観に行く気になったのは、
レオナルド・ディカプリオ主演のヒット作(全米初登場2位)ということもあるけど、
最も楽しみだったのは、トビー・マグワイアが出演しているということ。
アメコミ映画ファンのボクとしては、前スパイダーマンの彼は大好きなのですが、
イメージの固定化が原因か、なかなか出演機会に恵まれず、
『ライフ・オブ・パイ』に至っては、彼の出演シーンが全カットになって、
結局2010年日本公開の『マイ・ブラザー』以来の出演作になりました。
「あなたの親愛なる隣人」だった彼ですが、本作は彼の親愛なる隣人が主人公です。

1922年夏、マグワイヤ演じる青年ニックは、成功を夢見てニューヨークにやってきます。
彼はウエストエッグのコテージに住むのですが、その隣には大きな城が建っており、
毎夜のように豪華絢爛なパーティが開かれていました。
その主催者である彼の隣人こそがディカプリオ演じる謎の大富豪ギャツビーです。
ある日、ニックの元に、ギャツビーからパーティの招待状が届きます。
なんとこのパーティは誰でも自由参加なので、招待状を受け取ったのは彼だけです。
パーティ参加者の大半はギャツビーとは面識がないようで、
謎の主催者ギャツビーのことは、ドイツ皇帝の従兄弟だとか、ドイツのスパイだとか、
実は殺人犯ではないかなんて噂まで流れています。
その豪華絢爛なパーティの費用もどこから出ているのか謎です。
バズ・ラーマン監督曰く、本作は「富裕層の無責任な生活を批判するテーマ」らしいけど、
とにかく豪華絢爛で楽しそうなパーティで、批判どころか憧れるばかりです。
でも「来るもの拒まず」なので、ボクみたいな低所得者でも勝手に参加していいし、
タダ酒も飲み放題なんだろうなと思います。(ちなみに当時は禁酒法時代です。)
なのでギャツビーは、少なくとも貧乏人を見下すようなどこぞの成金とは違うはずです。

パーティで初対面したギャツビーとニックは、懇意なご近所付き合いが始まります。
オックスフォード大卒で、戦争の英雄という彼の出来すぎた経歴に、疑念を感じるニック。
警察長官に顔が利くようですが、逆に怪しいペテン師とも親しく…。
そもそもギャツビーの本業が何なのか、さっぱりわかりません。
後にわかるのは、彼は貧乏農家の出身ですが、難破船の大富豪を救ったことがキッカケで、
大富豪としての道を歩み始めたということ。
シカゴのギャングと結託し、市場操作などで儲けているみたいですが、
褒められた商売ではないけど、ウォール街の金持ちなんてだいたいそんなものですよね。
儲けた金をパーティで還元しているだけ、ケチな金持ちよりもマシです。

ギャツビーが単なる隣人のニックのことを目に掛けるのには当然目的があります。
ニックが証券マンだから、インサイダー取引にでも使うつもりなのかなと思ったけど、
そうではないようで、本当は彼の従妹に用があるのです。
ニックの従妹のデイジーは、イーストエッグの屋敷に住む富豪トムの妻。
ギャツビーとデイジーは5年前まで恋人同士だったのですが、
将校だった彼が戦争に行ってから会うことができず、彼女はトムと結婚したのです。
でもギャツビーは彼女のことを想い続けており、どうにか会うチャンスはないものかと、
彼女に伝手があるニックに接近したわけです。
ギャツビーの城は彼女の邸宅から湾を挟んだ近所に建っており、
そこで毎晩千客万来のパーティを催していたのも、彼女が来ないかと期待してです。
そんな遠回しなことしないで、会いに行っちゃえばいいのに、
誰もが羨む大富豪なのに恋には臆病というところが、なんだか親近感を覚えます。
ニックの伝手で彼女とのお茶会をセッティングしてもらい再会しますが、
なんだか気まずい空気を察して、彼が気を利かせて席を立とうとすると、
「彼女と2人きりにしないで」とばかりに彼に追いすがるギャツビーが可愛かったです。
しかし無理やり2人きりにすると、あっという間にラブラブ状態になって、
戻ってきたニックのことも眼中になくなるのが面白いです。

旦那トムと離婚して、自分と一緒になってほしいと言うギャツビー。
旦那と冷え切っているデイジーもそうなることを望んでいます。
ならばさっさと離婚を切り出してしまえばいいと思うのですが、
なぜかギャツビーは彼女が旦那に「あなたとの愛はなかった」と言わせたいようで…。
今だけでなく、一度も愛がなかったことにしなければ満足できないのかな。
旦那も浮気相手がいたので、デイジーに愛はありませんでしたが、
ギャツビーの謎のコダワリが旦那のプライドを傷付け、大変な展開になります。
離婚を切り出す三者会談なんて、もう修羅場ですよ。
そこに同席を求められたニックと、知人の女子ゴルファーが気の毒で…。
そんな悲惨な境遇同士、2人も付き合っちゃえばいいのにと思いました。

トムに出の卑しさを指摘され激昂したギャツビー、離婚会談は物別れに終わります。
トムの方は監督が意図した批判されるべき傲慢な大富豪です。
嫌味なのもそうですが、それ以上にレイシスト発言が目立ち腹が立ちます。
その会談の帰り、ギャツビーの乗った車が人を轢いてしまいます。
被害者はなんとトムの浮気相手…。
現場に駆け付けたトムは、浮気相手の旦那に轢き逃げ犯はギャツビーだと教えます。
しかしその時ギャツビーの車を運転していたのは、妻のデイジーで…。
トムは誰が運転していたかまでは知らないので、誤った犯人を教えたことに非は無いが、
あたかも被害者の浮気相手がギャツビーだと嘘を教えたのは許せませんね。
後日ギャツビーは、被害者の旦那から復讐され、死んでしまいます。
事件は「ギャツビーが邪魔になった浮気相手を殺した」ということで解決し…。

トムも酷いけど、デイジーもかなり酷くないですか?
己の罪をギャツビーに背負わせて、自分はトムとヨリを戻すなんて…。
結局ギャツビーへの愛もその程度だったってことだし、
彼女も自分の保身しか考えないお金持ちのひとりだったんですね。
というか、終盤で急に登場したことで思い出したけど、
彼女にはトムとの間に娘がいるんですよね。(序盤で一度だけ言及されてました。)
トムも同様だが、幼い娘がいるのに不倫するなんて最低です。
トムとデイジー夫妻の腐敗が明らかになったことで、ギャツビーのピュアさが際立ち、
彼は死してより魅力的になったようにも思いましたが…。

この物語は事件から数年後にニックが療養所のカウンセリングで語った話という設定です。
カウンセリングをした医師は、ギャツビーの轢き逃げ事件の真相を知るわけですが、
患者の守秘義務とかで口外はできないのでしょうね。
しかし、ニックがその時まで事件の真相を話さなかったのは不可解かも…。
従妹とはいえ、親友ギャツビーを裏切ったデイジーを彼が庇う必要はないです。
ギャツビーがデイジーが犯人になることを望んでいなかったので、
ニックもギャツビーの気持ちを汲んだというのならわかるけど、
ギャツビーの被害者との不倫疑惑くらいは否定してあげればいいのにね。

豪華絢爛な映像は素晴らしいし、マグワイアを久しぶりに観れたのも嬉しいし、
ディカプリオも久々に彼らしい当たり役だったと思うので、概ね満足な作品でした。

関連作の感想
マイ・ブラザー

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