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フッテージ

ちょうど1カ月前に日本公開になったホラー映画『ザ・チャイルド』が、
やっと地元関西でも今週末から公開になるので、是非観に行こうと思っていたのですが、
昨日TSUTAYAにCDを借りに行った時に、ふとDVDコーナーを見てビックリ。
なんともうDVDレンタルされているじゃないですか。
日本公開からまだ3週間でレンタル開始というのも驚きですが、
関西で劇場公開すらまだなのにレンタル開始されたのは、驚きよりも憤りを感じます。
DVD化よりも公開が遅いなんて、関西の映画ファンを舐めてるとしか思えません。
もうね、そんなふざけた作品なんて劇場でも観ないしDVDも借りませんよ。

ということで、今日は『ザ・チャイルド』と同日公開でしたが、
関西では3週間遅れで公開された映画の感想です。
その地方差別にもムカつきますが、まだDVD化されてないだけマシか。

フッテージ
Sinister.jpg

2013年5月11日日本公開。
イーサン・ホーク主演のホラー映画。

作家のエリソン(イーサン・ホーク)は、妻と子どもの一家4人で郊外の家に転居してくる。そこは一家が首をつるという残酷な事件の現場となった家で、エリソンは事件に関する新作を書くために越してきたのだった。その夜、エリソンは屋根裏部屋で映写機と8ミリフィルムを見つける。フィルムには楽しそうな家族が、一転して首をつられていく様子が記録されていた。(シネマトゥデイより)



先日観たホラー映画『ポゼッション』はかなり面白かったけど、
それを上回る本作はここ2~3年で最も面白かったかもしれないホラー映画です。
ちょっと惜しいところもあるので、完璧な作品とまでは言えないけど、
ホラー史に残ってほしい名作のひとつだと思います。
どちらかと言えば不気味な作品で、それほどショッキングな怖さはないので、
ホラー映画が苦手な人にも是非観て内容の面白さを堪能してほしいです。

もう公開から1カ月経ってるので、ネタバレ気にせず書きます。

主人公は著書『流血のケンタッキー』が大ヒットした作家のエリソン。
その著書はケンタッキー州の未解決事件を題材にしたもので、
彼は未解決事件を調べて推理して、それを本にしているノンフィクション作家です。
ところがその後書いた『凍れるデンバー』『血の晩餐』は大失敗。
ローンが払えず家を手放すことになった彼は、家族4人で新しい家に引っ越します。
しかしタダでは転ばない彼は、引っ越し先に未解決事件があった事故物件を選び、
その事件をネタに新しい本を執筆するつもりです。
その事件というのが前の住人である一家が、庭の木で首吊りをしたというもの。
5人家族でしたが4人が首吊りをし、残った末娘ステファニーは失踪中です。

引っ越した当日、エリソンは屋根裏で5本の8mmフィルムを発見します。
当然興味を持った彼は、映写機を使って再生。
その中の一本、「家族でアウトドア」と題されたフィルムには、
前住人が何者かによって木に吊るされる映像が…。
他のフィルムには、また別の家族が何者かに殺される映像が収められています。
「BBQ」には車内で焼死する家族、「プール・パーティ」にはプールで溺死する家族、
「おやすみの時間」には就寝中に喉を切られる家族、
「芝刈り」には芝刈り機に巻き込まれる家族の映像と、全て所謂スナッフフィルムです。
どのフィルムにも恐ろしい形相の男(?)の陰が映っており、
彼はその人物が一連の連続殺人の犯人ではないかと調べ始めます。
しかし、そのフィルムを見てからというもの、彼の周りで不可解な現象が起き始め…。

このフィルムの出来が、なんとも不気味で堪らなくいいです。
例えるなら『リング』の呪いのビデオみたいな感じで、
「うわぁ…嫌なもの見ちゃった」的な生理的不快感を覚えるんですよね。
『リング』の時には、劇中の呪いのビデオを見た人は呪われるなんて噂になって、
そのシーンで目を逸らしていた人が多かったなんて話もありましたが、
本作もなんだか今日から自分の周りでも不吉なことが起きそうな気になります。
それもそのはず、本作は『リング』にインスパイアされた作品なんだそうです。
本作の脚本家が『リング』を観た夜に見た悪夢を基に書いた物語なんだとか。
まぁその『リング』はどうやらハリウッド版だったみたいなので、
ボクとしては本家『リング』の呪いのビデオに比べて全然温い印象だったけど…。
何にしても『リング』に着想を得たという事実だけでも親しみが沸くし、
内容的にも日本人向きなのかもしれません。
いわゆるフェイクドキュメンタリーのような作られたファウンドフッテージと違い、
本当にありそうな雰囲気のファウンドフッテージなのが不気味ですよね。
もちろん本作自体はファウンドフッテージでもないし、フィクションなので、
劇中でそのフィルムを見たからといって本当に呪われたりしません。
当たり前ですが、『リング』当時みたいに本当に怖がる人もいるので念のため。

呪いのビデオの貞子(或いはサマラ)に当たる存在が、フィルムに映る陰の人物です。
しかしそれが、貞子に比べていまいちインパクトに欠けるんですよね…。
オカルトに詳しい教授の見解では、その陰はシュメールの邪神「ブグール」で、
子供を食うために攫う悪魔、つまりブギーマンです。
悪魔という存在が概念的すぎて怖さを感じられないのもあるけど、なにより外見が、
白塗りの肌に目の周りだけを黒くした、あまりに悪魔然とした姿で少しシラケます。
だって悪魔系パンクバンドか悪役レスラーみたいなんですもん。
同じブギーマンなら断然マイケル・マイヤーズの方が怖いです。

こんな微妙な悪魔なら、たとえテレビから這い出して来ても失笑するだけですが、
名作ホラーである本作はそんな下手を打ったりしません。
一連の家族殺害の犯人はこの悪魔だと思わせておいて、実は違うのです。
いや、黒幕はこの悪魔だけど実行犯が違います。
殺害されたどの家族も、一家全員死んだわけではなく子供がひとり失踪しています。
その子はこの悪魔に攫われたわけですが、攫われる前にその子らが家族を殺すのです。
子供による殺人というだけでも強烈なインパクトがありますが、
悪魔に攫われて死んだ(?)5人の子供の怨霊が、なんとも生っぽいんですよね。
特に何するでもなく、エリソンの周りをうろついているのが不気味です。

子供の怨霊に周りをうろつかれているエリソンですが、
彼自身何か気配は感じるものの、なかなか怨霊の姿を捉えることができません。
まるで「達磨さんが転んだ」みたいに、子供たちはエリソンに見つかりそうになると
サッと隠れてしまうからなのですが、そのために彼はかなり終盤まで、
この事件の犯人は人間で、カルトな宗教的儀式だと考えています。
しかし我々観客は、彼の周りで子供がうろついているのも確認できるので、
そこそこ序盤からこの事件は超自然的なものであることがわかってしまいます。
これについても、ちょっと如何なものかと思いました。
ボクとしてはエリソンと一緒に、もう少し人為的な事件の可能性も感じたかったのに、
すぐ悪魔の仕業だとわかっちゃったら、エリソンの行動に同調し難くなります。
「志村!後ろ後ろ!」的な楽しさはあるけどね。

結局最後はエリソンの一家も、他の一家と同じ運命を辿りますが、
うーん、バッドエンドも趣があっていいけど、ちょっと残念でもあるかな。
完全に悪魔の思惑通りになったので、せめて一矢報いてほしかったです。
でも悪魔に攫われる子が、妹の方だったのは意外だったかも。
睡眠障害で挙動がおかしい兄の方が、悪魔に魅入られてそうな気がしたので…。
まぁ兄が妹を殺す展開よりも、逆の方が救いがあるかもしれませんね。
…てか、アメリカ版ポスター(上の画像)って、おそろしくネタバレですね。

関連作(?)の感想
貞子3D

コメント

首吊りにステファニーぶらさがって、こえぇ~

失礼します

はじめまして

フッテージをレンタルして観ました

(劇場で観た方が怖そう)

協力すると言って来た警官が

❝ひっこし❞が怪しいみたいな助言を電話で

してくれたけど全然的外れだったようで、

失踪した子供達が犯人

  よく考えたら、それっぽいのに

  自分は、気づきませんでしたよ

ところで、あのバケモノみたいなのは、

その罪深い子供を地獄へ落とす為にさらう

って意味?

犯罪後に?

ジョナス教授がアップロードしてくれた絵は、

そんな昔から、こんな事件が起こるで~って助言?

『怖い子供達』って事が最初から解らなかったので

エリソンが想っていたように

老人とかが犯人じゃない?って想ってたよ~

  • 2013/10/09(水) 01:05:59 |
  • URL |
  • クリーニング #-
  • [ 編集 ]

はじめまして。

本作は家庭用ビデオテープが題材なので、
劇場よりもむしろビデオで見た方が臨場感がありそうかも。
観客に真相をミスリードさせることができるのは、
よくできたホラー映画という証拠ですね。

  • 2013/10/10(木) 21:42:17 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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