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エンド・オブ・ホワイトハウス

先日、オバマ大統領と習近平国家主席による米中首脳会談がありましたね。
2日間に及ぶ異例の長期開催で、2回の夕食会やらお散歩やら、
アメリカ政府の中国に対する厚遇が見て取れますが、日本としては気が気じゃないです。
もちろん尖閣問題なんかが俎上に上げられたりしたこともあるけど、
単純に世界一(?)の親米国として嫉妬心を感じてしまいます。
でも所詮中国なんてアメリカの同盟国ではありません。
カリフォルニアの別荘で米中首脳会談が行われたのも、別に親密な間柄なのではなくて、
中国を首都及びホワイトハウスに招きたくないと考えたからじゃないかな?
その点では、先月にあった朴槿恵大統領との米韓首脳会談の方がヤキモキしました。
韓国は同じ同盟国なのに、日本の安倍首相よりも若干厚遇だったみたいなので…。
まぁ北朝鮮問題やらがあって、アメリカとしても特定アジアとの関係が大切な時期だし、
反日である彼らを懐柔するために日本が冷遇されるのは戦略上仕方がないかな。
多少つれなくしても日本の親米は揺るがないと思っているのでしょう。
日米首脳会談だけで言えば、コロコロ変わる日本の首相なんて厚遇するだけ損だし。

ということで、今日は米韓首脳会談中に北朝鮮が襲撃してくる物語の感想です。

エンド・オブ・ホワイトハウス
Olympus Has Fallen

2013年6月8日日本公開。
ジェラルド・バトラー製作・主演のアクションサスペンス。

シークレット・サービスとして大統領の護衛にあたるも、大統領夫人の命を守ることができなかったマイケル(ジェラルド・バトラー)。それから2年後、彼はホワイトハウス周辺を担当する警備員となっていた。そんな中、独立記念日を迎えたホワイトハウスをアジア人のテロリスト・グループが占拠し、大統領の解放と引き換えに日本海域からの米海軍撤収と核爆弾作動コード開示を要求する。特殊部隊による救出作戦が失敗に終わるのを目の当たりにしたマイケルは、一人でホワイトハウスに飛び込んでいくが……。(シネマトゥデイより)



本作の原題は「Olympus Has Fallen」で、直訳すると「オリンポスは落ちた」。
オリンポスとはギリシャ神話の神々の住処ですが、ここではホワイトハウスを指す隠語。
つまり意訳すれば「ホワイトハウス陥落」というタイトルなわけですが、
全く同じ訳になるハリウッド映画が今年もう一本公開になります。
ローランド・エメリッヒ監督の『ホワイトハウス・ダウン』です。
何の因果かネタが被っちゃったみたいですが、一種のブームなのかもね。
考えてみれば先週公開の『G.I.ジョー バック2リベンジ』も
ホワイトハウスがテロリストに陥落させられた話だったし、
9.11からもうずいぶん経って、ワン・ワールドトレードセンターの建設も進む中、
(不謹慎な言い方ですが)ハリウッドは新たなテロの脅威を渇望しているのかも。
そうなればアメリカの象徴ホワイトハウスの陥落ほど、最悪なテロはないです。

正直なところ、ボクは『ホワイトハウス・ダウン』の方に期待していました。
キャストも監督もそちらの方が好きだし、単純に製作費もほぼ倍の超大作です。
もし公開順が逆だったら、規模が劣る本作は観なかったかもしれないと思います。
それになにより、どちらもホワイトハウスと大統領がテロリストに襲撃される物語ですが、
本作のテロリストは北朝鮮のやつらなんですよね。
アルカイダやタリバンなど9.11もやってのけた中東のテロリストの行動力なら、
もしかするとハワイトハウス陥落も出来そうな気がするけど、
バカのひとつ覚えみたいに弾道ミサイルで脅すことしかできないテロ国家の北朝鮮では、
そんな途方もないことを成功できるはずもなく、どうにもリアリティが…。
…なんて観る前は思っていたのですが、いざ観てみると、
北朝鮮をテロリストに選んだことは逆に本作を面白くしていたと思いました。

北朝鮮に実行可能なテロかといえば、まず無理だという考えは変わりませんが、
我々日本人としては、あまり馴染みのない中東のテロリストよりも、
日本国内で拉致などテロ行為をしている北朝鮮の方が敵として認識しやすいです。
中東がアメリカを憎む理由は宗教上の問題など理解できちゃったりもするんだけど、
ボクは北朝鮮に対して微塵の理解も持ち合わせていないので、
結果的に主人公が朝鮮人をぶち殺す展開となる本作は痛快です。
『ホワイトハウス・ダウン』は全米公開が今月末でまだ内容がわからず、
テロリストも「謎の武装組織」としかアナウンスされていないので比較はできないけど、
もしベタに中東のテロリストとかだったら本作の方が面白いかも。

ある時、北朝鮮が韓国との軍事境界線付近で大規模な軍事演習を始めます。
それにビビった韓国政府は、軍事演習をやめさせてほしいとアメリカに泣き付きます。
アッシャー大統領はイ首相をホワイトハウスに招き共同声明のための会談をするが、
その最中、ホワイトハウス上空に未確認機が現れ、機関銃を乱射し周辺は大混乱に…。
緊急事態に大統領は地下のPEOC(大統領危機管理センター)にイ首相らと避難するが、
一緒に避難した韓国政府の関係者らが北朝鮮のテロリストで、PEOCは彼らに制圧され、
大統領、副大統領、国防長官は人質に…。
外からも未確認機による銃乱射混乱に乗じて、北朝鮮のゲリラ部隊が館内に侵入、
警備員や職員は皆殺しにされ、ホワイトハウスはたった13分で陥落させられます。

普通に考えたら、バージニア州上空に未確認機が出現した時点で撃墜ですよね。
もちろん作中でも米軍戦闘機がスクランブル発進してますけど、逆に撃墜され…。
でも未確認機が大量のフレアをばら撒きながら攻撃回避するシーンは面白かったです。
上空から歩行者に機関銃で無差別攻撃するシーンも迫力がありました。
それにしても、マヌケなのは韓国政府とイ首相です。
会談に同行させた政府関係者のほとんどが北朝鮮テロリストなんて身体検査甘すぎ。
ここまで愚かだとこのテロはもはや韓国政府の責任ですよ。
イ首相は見せしめとしてテロリストに真っ先に殺されますが、いい気味です。
韓国大統領ではなく首相の設定にしたのは、本作の韓国に対する配慮かな?
さすがに一国の国家元帥をコケにするのは気が引けたのでしょう。
北朝鮮テロリストを演じるのも、韓国人俳優ではないみたいです。
リーダーであるカンも韓国系アメリカ人俳優リック・ユンが演じます。
『G.I.ジョー』の日本人キャラであるストームシャドーにキャスティングされても、
わざわざ韓国人の設定に改変を求めるイ・ビョンホンよろしく、
無駄にプライドが高い生粋の韓国人は北朝鮮人役にも抵抗があるのかもね。
ちなみにアホのイ首相ももちろん韓国系アメリカ人俳優です。

とはいえ、ホワイトハウスの対応もかなり悪いです。
どんな緊急事態でも身内以外をPEOCに入れちゃダメでしょ。
劇中でも規定外と言っていたので、本来は韓国首相でも入れないはずです。
それにもしもの時は大統領の代役をするべき副大統領を同じ場所に非難させるなんて…。
結局、大統領、副大統領、国防長官の3人がテロリストの手中に落ちたことが、
最悪の脅威を招くことになったわけだしね。
大統領も副大統領も危機的状況だと、下院議長が大統領代行になるんですね。
ちょっと下院議長が黒幕かと思っちゃいましたよ。

北朝鮮はこのテロの関与を否定しますが、テロリストの目的は、
日本海に展開する第七艦隊の撤退なので、軍事演習と関係ないはずないです。
第七艦隊を撤退させて、そのままソウルに攻め込むつもりだったでしょう。
でもテロリストのリーダーであるカンは、それだけが動機ではなく、
アメリカが内戦(朝鮮戦争)に干渉したことで、北による朝鮮統一が阻害され、
同胞が飢え苦しむことになったのを恨んでいます。
一見筋が通っていそうな理屈ですが、同胞が飢えているのは北朝鮮の責任です。
アメリカを恨むのは筋違いで、やっぱり同情の余地なしです。
他にも彼の母親がアメリカ軍の地雷で死んだそうなので、実は単なる私怨かも?
まぁ朝鮮人が理不尽なのは今に始まったことではないですが、
本作にはもうひとりカンを越えるかもしれない理不尽な男が…。
それが元シークレットサービス(SS)だったイ首相の護衛フォーブスです。
彼はアメリカ人ですが、彼が大統領を恨む理由は政府の経済政策への反発です。
グローバリゼーションがどうだとか、ウォール街がどうだとか言ってたので、
株で大損でもしたのかもしれませんが、そんなことで国家転覆を謀るとは…。
いや、政治的に転覆するだけならまだしも、下手すれば核で国土が焦土と化すのに…。

実はカン個人の目的は第七艦隊の撤退でも南北統一でもなく、アメリカへの核攻撃です。
彼はパキスタンの核技術を北朝鮮に輸入するのにも加担していたそうですが、
北朝鮮がポーズばかりで全く大陸間弾道ミサイルを撃たないことにしびれを切らして、
自分で核攻撃してやろうと考えたのかもしれませんね。
発射してしまった核弾頭を自爆させるための安全装置「ケルベロス・コード」を使い、
アメリカ中の核弾頭を発射せずにサイロ内で自爆させようという計画です。
『G.I.ジョー2』でも偽大統領がそんなコードを使っていたのは記憶に新しいです。
その偽大統領はボタンひとつでコードを送信していましたが、
本作では大統領、副大統領、国防長官の3人のコードを入力しなければ自爆しません。
それを聞き出すために3人を監禁するのが、このテロの最大の目的です。
大統領は他の2人が口を割らずに拷問されるのを見ていられず、
「自分は絶対に教えないから、君はコードを教えていい」と命令します。
一見優しい大統領のようですが、多くの国民の命より側近2人を選ぶなんて…。
もしこんな状況なら、3人とも自殺でもしてコードを墓場まで持っていくべきです。
結局、大統領は宣言通り自分のコードを教えることはありませんでしたが、
1つのコードは単なるアルファベット3桁と数字4桁なので、
残りひとつはパソコンで簡単に解析されちゃいます。
韓国の首相ほどではないが、コチラもなかなか愚かな大統領ですね。

で、そんな大統領を救出し、テロリストの計画を阻止すべく立ち上がったのが、
元特殊部隊隊員で元シークレットサービスだけど、
今は財務省で内勤させられている主人公バニングです。
彼は18ヶ月前にキャンプ・デービッドで大統領一家の護衛をしていましたが、
そこでのある事故から大統領を救ったものの、ファーストレディを見殺しにしてしまい、
それ以来、現場から外されていたのです。
その事故ですが、雪の日に大統領のリムジンカーの前に木が落ちてきて、
ハンドルを切って咄嗟に避けるも車がスリップし、谷底に転落するというもの。
てっきり大統領を狙ったテロリストが車に木をぶつけようとしたのかと思ったけど、
ただ単に大木が倒れてきただけみたいで、本当に単なる事故です。
なんだかちゃんと雪道対策しとけば済んだだけのような…。

バニングは単身で迫りくる北朝鮮のゲリラをバッタバッタとぶち殺し大統領を救出。
最後はテロリストのリーダーであるカンとタイマンで戦いますが、
アジア人の悪者は武術の達人なのはお約束で苦戦するも、最後は腕挫十字固でKO。
ふつうそのまま確保するところですが、彼はカンの頭にナイフをぶっ刺します。
悪い朝鮮人が殺されるのは痛快だが、そこは逮捕して北朝鮮との繋がりを調べないと。
まぁもしそんなことをすれば、米朝戦争は避けられず、本当に核戦争になるけどね。

大統領を救出するというありがちなプロットですが、
反朝鮮感情が刺激されて、なかなか面白い作品でした。

関連作の感想
G.I.ジョー バック2リベンジ

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