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人生はノー・リターン 僕とオカン、涙の3000マイル

「AKB48第5回選抜総選挙」がフジテレビで生放送されてますね。
ボクはAKB48に関心はないものの、「公共の電波の無駄遣い」とまでは思いませんが、
映画ファンとしては、地上波映画枠「土曜プレミアム」での放送に少々憤りを感じます。
まぁ「土曜プレミアム」はずいぶん前からバラエティ枠に成り下がっていましたが…。
ボクは映画好きの拡大を願っているので、地上波でもっと映画を放映すべきと思うが、
ボク自身は地上波で映画を鑑賞することは滅多にないです。
観たい映画はだいたい劇場公開時に観ちゃうし、劇場で見逃したらDVDレンタルします。
なので地上波で未鑑賞の観たい映画が放映されるなんてことは滅多にありません。

しかし昨今は、劇場公開を見逃すこともほとんどなくなったので、
DVDレンタルでも観たい未鑑賞の映画は少なくなってしまいました。
なのでレンタルするものといえば、地元では公開されなかった小規模公開作や、
いろんな理由でビデオスルーになったハリウッドのヒット作ばかりです。
でもそんな作品は、月に何本もありません。
ネットレンタルで月8本借りれる定額プランに入ってるのですが、
8本も消化しきれず、権利を無駄にしてしまう機会も増えて勿体ないです。
今日の「土曜プレミアム」のように、テレビが面白くない番組ばかりの時のためにも、
レンタル用にわざと劇場公開をスルーするべきか、…なんてことも考えます。

ということで、今日はDVDレンタルで鑑賞したハリウッド映画の感想です。

人生はノー・リターン 僕とオカン、涙の3000マイル
The Guilt Trip

2013年6月7日リリース。
セス・ローゲンとバーブラ・ストライサンド共演のハートフル・コメディ。

発明家のアンディは、人生を賭けたビジネス旅行に母親のジョイスを連れて行くことに。夫に先立たれて寂しく暮らす彼女を、昔の恋人に引きあわせようとするが、実はそこには“厄介払い"したいという思惑が……。でも、アメリカ大陸横断の道中、ジョイスの行動はトラブルばかり! すっかり嫌気が差したアンディだったが、やがて母親との思いがけない“共通点"に気づく。(公式サイトより)



全米初登場6位だった本作ですが、日本では劇場公開されずビデオスルーになりました。
『素敵な人生の終り方』『エイリアン バスターズ』など、
人気コメディ俳優セス・ローゲンの出演作はビデオスルーになりやすいので、
主演作である本作もやはりビデオスルー直行になったみたいですね。
共演のオスカー女優バーブラ・ストライサンドも、往年の大女優ですが、
日本ではそれほど馴染みがない気がしますし。(ボクも初めて見たかも。)
70年代の映画『スター誕生』のヒロインだから、もうかなりのお歳のはずですが、
本作ではずいぶん若々しく見えますね。
ローゲンの母親役ですけど、作中でも間違われているように、
恋人同士の設定だったとしてもあまり違和感がないくらいです。
というか、ローゲンがボクと同世代(アラサー)って、老け過ぎでしょ。
おっと話が逸れましたが、その大女優ストライサンドは、オスカー女優にも関わらず、
本作で第33回ゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞にノミネートされました。
受賞は下馬評通りクリステン・スチュワートに阻まれました(?)が、
ラジー賞候補になんて、本作の評価がよくなかった証拠です。
これではビデオスルー直行も致し方なしでしょうね。

でもボクは本作をなかなか面白い作品だと思いました。
少なくともラジー賞に目を付けられるような作品ではないはずです。
本作を評価した映画評論家たちは、大女優ストライサンドの久々の新作だったので、
彼女に対する期待が高すぎたのかもしれませんね。
ボクは端から彼女に対して思い入れがないので、フラットな気持ちで観れましたが、
彼女の演技はとても素晴らしかったと思いました。
お節介でお喋りで、ちょっと空気が読めない息子想いの母親役ですが、
彼女の演技を見て、自分の母親のことを思い出してしまいました。
外見はストライサンドの方がもちろん綺麗ですけど、その言動がウチの母親と似ています。
でもそれはたぶんウチの母親に限ったことではなく、どこの家庭の母親も、
息子に対して何かとお節介に口を出したがるものだと思うし、典型的な母親像なのかも。
なので本作を観て、彼女が母親とダブって心が温かくなった気がします。
あ、一応書いときますが、ウチの母親はまだ元気ですよ。
本当に有難いことに、劇中の親子と違って両親ともに健在です。

カリフォルニアで独身生活をしている息子アンディは、自称化学者の発明家です。
彼は全財産と5年を費やし、マイクロエマルジョン液体洗剤「サイオクリーン」を開発。
それを全国の大手小売チューンに、取り扱ってもらえないかプレゼンして回るのです。
Kマート、オーチャード、コストコなど、実在の企業に持ち込むのが面白いですね。
まず飛行機で東海岸に飛び、バージニア、テキサス、サンタフェ、ラスベガスと、
アメリカを東から西へ横断しながら、各都市の企業でプレゼンするのですが、
そのプレゼン行脚のついでに、ニュージャージーにある実家に寄ることになっています。
実家には母親ジョイスがひとりで住んでいますが、東海岸と西海岸では滅多に会えず、
久々に息子が帰ってくるとあって、嬉しい母親は彼にやたらとお節介を焼きます。
しかしアンディはそのお節介をウザく感じており、もし母親に新しい恋人ができれば、
自分に干渉しなくなるのではないかと考え、母親の結婚前の元カレだった
サンフランシスコ(西海岸)の広告会社役員の男と引き合わせる計画を立て、
プレゼン行脚に一緒に行かないかと彼女を誘います。
彼女は愛する息子と旅が出来ることに大喜びし、2人のアメリカ横断の旅が始まるのです。

その距離3000マイル、車で8日間もかかる旅だなんて、アメリカってホントに広いですね。
目論みがあるとはいえ、ウザいと思っている母親と8日間もドライブだなんて…。
しかも息子はSUVをレンタルするつもりだったのに、母親の意向でコンパクトカーに…。
かなり狭い車内で母親と四六時中一緒というのも辛そうです。
しかもBGM代わりに、母親の趣味であるオーディオ・ブックを流されるのですが、
その内容がちょっとエロい恋愛小説の朗読なんだから、息子にとっては拷問です。
いや、普通なら母親の方も気まずくなりそうなものだけど、ジョイスはヘッチャラです。
でも運転も交替してもらえるし、同乗者がいるのはかなり助かりますよね。
ひとりで運転したら8日間で横断はなかなか厳しいかもしれないです。
本作は所謂ロードムービーなわけですが、父親と息子または娘のパターンは多いけど、
母親と息子という組み合わせのロードムービーってけっこう珍しい気がします。

母親を元カレと引き合わせるのも、息子アンディにとっては「ついで」です。
本来の目的はあくまで自分の発明品のプレゼンですが、どこの企業からも相手にされず…。
彼の発明品「サイオクリーン」は100%天然成分由来の液体洗剤で、
主な原材料はヤシ油、パーム核油、大豆油などのオーガニック洗剤です。
ph7の完全な中性で、FDA(食品医薬局)の認可も得ています。
…なんてプレゼンされても、いまいちピンときませんよね。
植物由来のオーガニック洗剤なんて別に珍しくもないし、
ボクもそんなものを大手小売チェーンが興味を持つとは思えません。
しかし、食品や医薬品の取締りを行う食品医薬局が、
洗剤を認可するなんてことはかなり画期的なことなはずです。
つまりその洗剤を飲んでも人体に無害ということで、それってかなりすごい発明です。
実際に売られている100%植物由来の洗剤は、実は植物成分を化学合成したもので、
たぶん直接飲んだりしたら体に悪いはずですからね。
母親は「FDAの認可なんて難しい言い方よりも、プレゼンの場で飲めば?」と提案します。
しかし息子は「プレゼンはショーじゃない。自分は化学者だ。」と聞く耳を持ちません。
結局最後のホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN社)での通販番組形式プレゼンで、
実際に洗剤を飲むパフォーマンスをしたのがウケて、プレゼン成功しました。
やっぱり親の助言は聞いておくべきですね。
でも飲んでも人体には無害だけど不味いようで…。
なんか胃の中で界面活性剤が起泡して気持ち悪くなりそうですよね。
というか、飲めるほど優しい洗剤に本当に洗浄力があるのかは疑問です。

あと「サイオクリーン」という名称にも母親はダメ出し。
息子がサイエンスとクリーンを合わせて考えた造語ですが、
下手すると「サイコクリーン(精神異常洗剤)」と間違えられると…。
しかし息子は名称変更を断固拒否します。
コストコでのプレゼンでは、名称変更さえしていれば契約してもらえそうだったのに、
なぜそこまでこの名称に拘るのか不可解で、もう少し明確な理由があるとよかったです。
そのプレゼン失敗が原因で母子は大ゲンカすることになりますが、雨降って地固まり、
これを機にお互いの理解が深まり、母子の絆が強くなることになります。

息子アンディにとってはプレゼン行脚がメインですが、本作にとってはサブプロットで、
本作のメインプロットはやっぱり元カレに会いに行く旅でしょう。
ベガスで息子の目論みを知り、息子が自分と旅をしたいわけじゃないわかり、
母親はショックを受けますが、HSN社でのプレゼンが成功し、また仲直りします。
シスコの元カレの家に到着した2人ですが、彼らを迎えてくれたのは元カレの息子で…。
なんと母親の元カレは5年前に他界していたのでした。
しかしある事柄から、元カレが本当に彼女を愛していたと知り…。
この一連の展開は、予想外だったし、けっこう感動してしまいました。
それになにより、息子アンディは独身で恋人もいない設定だったにもかかわらず、
元カノのジェシカやストリップバーのムーンライトさんなど、ヒロイン候補はいたのに、
母親のロマンスだけで、彼のロマンスが描かれなかったのがよかったと思います。
異性に対する恋愛を描かないことで、母親に対する愛情がダイレクトに伝わります。

ぶっちゃけマザコン映画ですけど、男なんて多かれ少なかれマザコンがほとんどだし、
男だったら何かしら共感を覚える作品なんじゃないでしょうか。
ボクも母親が元気なうちに、一度くらい2人旅行しておくべきかななんて思いました。

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