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G.I.ジョー バック2リベンジ

中国の映画市場が前年比36%増で、日本の映画市場を抜き、
アメリカに次ぐ世界2位の映画消費国になったそうです。
いずれそうなることはわかってましたが、ついにきたかって感じです。
当然ハリウッドも中国市場を重視するようになります。
その顕著な例が『アイアンマン3』で、中国人俳優の出演場面など約3分間追加した
「中国版」を特別に用意して上映したそうです。
別にそんなシーンを観たいとは思いませんが、検閲が厳しい中国で上映するために、
中国を贔屓したり媚を売ったりするハリウッド映画が増えるのは必然です。
中国人を喜ばせるには日本を叩くのも有効な方法なので、反日的な作品も増えるかも…。
そこまで行かなくても、日本を軽視した「ジャパンパッシング」はすでに起きています。
中国だけでなく韓国の映画市場拡大も著しいようで、
昨今は韓国絡みのハリウッド映画もかなり多くなっています。
これまで日本は逆にかなり贔屓してもらってた立場だったこともあるし、
ハリウッド映画ファンの日本人であるボクとしては戦々恐々な状況です。
これを打開するためには日本の映画市場を魅力的なものにすればいいのです。
中国に負けたといっても、まだ世界3位の映画消費国です。
みんなでもっと映画を観て、ハリウッドが無視できないようにしましょう。
もちろん日本映画ばかり観てたんじゃ意味ないですよ。
あと日本人の俳優や監督も、どんどんハリウッド進出するべきです。

ということで、今日は少々「ジャパンパッシング」なハリウッド映画の感想です。

G.I.ジョー バック2リベンジ
GI Joe Retaliation

2013年6月8日日本公開。
ハズブロ社のアクションフィギュアをもとに映画化した『G.I.ジョー』シリーズ第2作。

国際テロ組織コブラの一員ザルタン(アーノルド・ヴォスルー)がアメリカの大統領(ジョナサン・プライス)に成り済まし、宿敵である機密部隊G.I.ジョーの抹殺命令を下す。パキスタンで任務に就いていたG.I.ジョーの面々は壮絶な襲撃を受け、ロードブロック(ドウェイン・ジョンソン)をはじめとする数名を残して壊滅。彼らが絶体絶命に陥っている中、コブラは世界の主要都市を侵略し、ついには核爆弾をロンドンへと落下させる。コブラと戦いたくとも為すすべのないロードブロックたちは、G.I.ジョー初代長官のジョー(ブルース・ウィリス)の助けを得ることにする。(シネマトゥデイより)



本作の第一印象は「こんな続編ありなのか!?」ってことでした。
たしかにストーリーは前作と繋がっているのですが、
それ以外はほとんど前作無視、或いは前作を蔑ろにした展開や設定で、
こんな続編の在り方は、前作のファンを裏切るものだと思います。
まぁボクは前作にもそれほど思い入れがあったわけでもないので、
これはこれで楽しめたのですが…。

まず驚いたのが、前作にはいなかったドウェイン・ジョンソンが出演していたこと。
本作にブルース・ウィリスが出るということは大きく報じられていたので、
そちらばかりに意識が向いてましたが、まさかドウェイン・ジョンソンまで出てたとは。
主演級のアクションスターの彼を追加するのであれば、
今回はブルース・ウィリスまで投入する必要はなかったように思うほど、
キャスティングのテコ入れが過剰気味です。
しかもドウェイン・ジョンソン演じるロードブロックは、本作の実質的な主人公です。
前作の主人公だったチャニング・テイタム演じるデュークはといえば、
ほんの序盤でまさかの戦死してしまうんだからビックリです。
続編なのに前作の主人公を捨て駒にして、新しい主人公にバトンタッチするとは…。
チャニング・テイタムって『ステップ・アップ』でも2作目から主人公を降ろされたし、
立ち上げ役とでもいうのか、そんな役まわりの俳優なのかもしれませんね。

チャニング・テイタム演じるデュークは序盤で死ぬわけですが、出番があるだけマシ。
前作で彼の仲間だったリップコードや恋人のスカーレットは出番一切なしです。
というか特殊部隊「G.I.ジョー」のメンバーは、
すぐ死ぬデュークを除けば、続投しているのはスネークアイズだけという状態で…。
スネークアイズを演じるのはレイパークですが、彼はずっと覆面をしているので、
キャストまで続投させる意味があまりないキャラだし…。
結局主人公サイドのメンバーが総入れ替えなのに、それでも続編と言い張るかと。
まぁこのシリーズは固定の主人公がいるわけではなくて、
「G.I.ジョー」という部隊そのものが主人公だとも考えられますけど。

その部隊の名前にもなった伝説の司令官ジョーを演じるのがブルース・ウィリスです。
目玉のキャスティングだけに、てっきり主演級の大活躍があるのかと思いましたが、
ジョーが登場するのはかなり中盤になってからで、満を持して登場してからも、
やっぱり主役はロードブロックで、ジョーは部隊の補佐って感じでした。
正直、カメオ出演に毛が生えたほどの出番だったと思います。
これでまるでウィリスの主演作のような宣伝は詐偽でしょ。
とはいえ、今となってはアクションはドウェイン・ジョンソンの方が上だし、
下手にジョーを主人公にしなかったのは正解だと思いますけどね。

一方の敵組織「コブラ」ですが、「G.I.ジョー」とは違いキャラは続投します。
しかしコブラの司令官であるコブラコマンダーはキャスト変更があったようです。
まぁデュークも死んで、姉のアナも登場しない本作だと、
前作の設定なんて引き継ぐだけ邪魔かもしれないし、一新したと思っていいでしょう。
前作でコブラコマンダーと共に「G.I.ジョー」を苦しめたデストロですが、
前作の最後に2人仲良く逮捕され、一緒にアインザルゲン地下刑務所に拘留されてます。
しかし新登場の部下ファイヤーフライが刑務所を襲撃し、
コブラコマンダーは脱獄するも、「デストロは用済み」だとして置いて行かれるのです。
前作は敵役2人とも生き残っていたため、尻切れトンボの印象が強かっただけに、
そんな展開になるなら、デストロは前作で殺しておいてほしかったです。

その前作で主要な敵キャラの中で唯一死んだと思われたストームシャドーですが、
本作ではなぜかピンピンしており、冒頭では行方不明ということになっています。
前作で彼は宿敵スネークアイズに敗れ、北極の基地の滝に落ちて死んだはず。
いや、転落したキャラは実は死んでないというのは漫画のお約束ですが、
続編としては、せめて彼がなぜ生き残れたかの説明くらいあるべきです。
もちろん前作の時点では彼が続編に出るかどうかは決まってなかったみたいです。
でもアジア市場へのアピールとして、イ・ビョンホン演じるストームシャドーを
再登板させることになったみたいです。
未だに「アジアは韓流ブーム」と思い込んでいるハリウッドには困ったものです。

ストームシャドーの生存も、イ・ビョンホンを続投させるのも別にかまいませんが、
原作では日本人(嵐影富三郎)であるの設定を韓国人に改変したのは抵抗があります。
更に本作にはストームシャドーの従妹ジンクスも登場しますが、
韓国人の従妹ということは彼女も韓国人キャラの可能性が高いですね。
スネークアイズも含めて主要な忍者キャラが3人も登場するのに、
1人も日本人じゃないのは残念なことです。(スネークアイズは白人です。)
ジンクスは本名「キム・アラシカゲ」という設定みたいですが、
彼女を韓国人とするならどちらも名字ですね。
ハリウッドのアジア人の認識なんて、その程度だということです。
東京の忍者道場のシーンもありますが、お師匠様まで黒人になってるし…。
ちなみにジンクスを演じたのは韓国人ではなく、
フランスとカンボジアのハーフの女優エロディ・ユンです。
ジンクスは「G.I.ジョー」のメンバーになるのですが、
バランス的にはメンバー内で忍者はスネークアイズだけでいいのに…。

随分長くなりましたが、ここまでがキャラ設定やキャスト面での続編としての問題点。
しかしそれ以上に違和感を覚えたのは、作品の方向性の転換です。
前作はもっとSF的なアクション映画だったと思うんですよね。
パワードスーツとか光学迷彩服とか、オーバーテクノロジーな装備品が沢山登場したし、
海底でのドッグファイトとか、かなりSFしてました。
しかし本作は装備品も普通の軍用品だし、乗り物も戦車とかだし、
SFアクションというよりもミリタリーアクションになっています。
より戦闘がリアルになったとも言えるけど、ある意味地味にもなりましたよね。
原作がオモチャだと考えると、もっとあり得ないような秘密兵器が登場する方が、
本来の対象である男児たちのハートを鷲掴みに出来たはずです。
まぁ全くSF色がなくなったわけでもなく、ザルタンが大統領に変装する時の技術とか、
前作から引き継がざるを得ないところは残ってましたが…。

コブラの大量破壊兵器も、前作では鉄を食う細菌兵器「ナノマイト」だったのに対し、
本作はデカいタングステンの棒を人工衛星「ゼウス」から落とすというもので、
ある意味原始的でしたが、それはなかなか面白い設定だったと思います。
コブラコマンダーは偽大統領を使い、核保有国に核ゼロを訴えかけ、
地球上から核弾頭がなくなったところで、そのタングステンの棒で各国を脅すのですが、
その核弾頭がなくなるまでの展開も、ちょっと風刺が利いてて興味深かったです。
核保有国が全て参加するサミットを開き、その場で偽大統領が核ミサイルのボタンを押し、
核保有国に向けて核ミサイルを飛ばします。
すると核保有国の首脳も報復として核ミサイルを発射し、核ミサイル合戦に。
その直後、偽大統領は発射した核ミサイルを上空で自爆させ、
それを受けて各国首脳も同じように自爆させ、地球上から核弾頭がなくなるのです。
なかなか画期的な核ゼロ計画ですね。
実際はロシアだけでも1万発持っている核弾頭を全部飛ばすなんてあり得ないし、
例え上空で自爆させたとしても、あれだけの量だと地球への影響は甚大でしょうから、
まずあり得ない話ですけどね。
それ以上にあり得ないと思ったのが、その核サミットに北朝鮮が参加していたことです。
北朝鮮がかなりコケにされていたのが面白かったですが、冒頭も脱北者の救出でしたね。
イラク戦争も収束し、ハリウッドは新たなスケープゴートとして北朝鮮を選んだみたい。

ストームシャドーと共闘し、コブラが潜むサミット会場を強襲した「G.I.ジョー」。
タングステンの棒を落下させる「ゼウス計画」を阻止し、
偽大統領であるザルタンの始末に成功しますが、コブラコマンダーには逃げられ…。
またしても完全決着とはいきませんでしたが、前作の尻切れ感よりはマシかな。
コブラコマンダーを生存させたのは当然続編の製作も念頭に入れてのことでしょうが、
正直、もう続かなくてもいいかな。
本作自体もはや続編とは呼びたくない内容だし、一貫性のないフランチャイズなんて…。
キャスティングも飽和状態で、これ以上豪華にしたらバランス崩れそうだしね。
バロネスことアナの再登場も噂されていますが、デュークいないのに彼女だけ出ても…。
でもデュークも明確に死んだシーンはなかったように思うので、
ストームシャドーよろしく復活もあるのかも?
もう沢山と思いながらも、公開されたらまた観に行っちゃうかな。

関連作の感想
G.I.ジョー

コメント

全く同感です。韓国人を主役にすると日本人は喜ぶと韓国に洗脳されていますね欧米人は。

イビョンポンやピなどの韓国人俳優の日本批判を日本のマスコミや配給会社、レポーター、TV局は無視して持ちあげでだけです。金に目がくらみ、日本人としてのプライドはないのでしょうか。

韓国人が日本人役をやったらその映画がヒットしないという実績を欧米人に植え込まないと大変なことになりますよ。

  • 2013/06/30(日) 15:51:46 |
  • URL |
  • 名無しさん@ニュース2ch #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

『中学生円山』『黄金を抱いて翔べ』『人類資金』など、日本映画も韓国人を起用するので、
ハリウッド関係者が「日本は韓国に興味がある」と勘違いするのも仕方ないのかも…。
『アウトレイジ・ビヨンド』のような、国際的にも注目される作品でも韓国を絡めるし、
アカデミー賞外国語映画賞の日本代表までヤン・ヨンヒ監督の『かぞくのくに』では、
単純なアメリカ人に誤解しないでくれという方が無理があります。
起用どころか『クソすばらしきこの世界』や『GOGO・イケメン5』など、
韓国人を主役にまでする日本映画もけっこうありますしね。
日本映画の関係者には本当に日本人としてのプライドを持ってほしいと思います。
まぁそんな日本映画に関わっている奴らが、本当に日本人なのかは疑わしいですけど。

とりあえず日本で韓国人俳優を起用したハリウッド映画をヒットさせないのも大事ですが、
『ウルヴァリン:SAMURAI』のような日本絡みの作品を大ヒットさせることも大事です。
ハリウッドに日本市場の重要性を再認識させてやりましょう。

  • 2013/06/30(日) 22:36:42 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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