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バレット

今日感想を書く映画で、今年映画館で鑑賞した作品100本目になります。
例年(過去三年間)だと、6月上旬はまだ70本代だったので、
かなりのハイペースで、年間鑑賞本数の最多記録(200本)を更新しそうな勢いです。
自分としてはちょっと飛ばしすぎな気がするし、このままだと燃え尽きそうな気も…。
今後は観る映画を絞って、年間200本以下に抑えるように調整したいと思います。
今年こんなにハイペースになった要因は、日本映画をよく観るようになったからなので、
絞るとしたらやっぱり邦画を削ることになりそうかな。
とりあえず近々観るつもりだった『リアル~完全なる首長竜の日~』はスルーかな。
あまり評判もよくないみたいだし…。

でも、評判の悪い日本映画は簡単にスルーできるけど、
ハリウッド映画はいくら評判が悪くてもなかなかスルーできません。
「面白くないだろうな」と思いながらも観てしまうのは不思議ですが、
評判の悪い日本映画はまず間違いなく面白くないのに対し、
ハリウッド映画は評判は悪くても個人的に面白いと思えることも間々あるんですよね。
もちろん、評判通りのことの方が多いんですけど…。

ということで、今日は評判があまりよくないハリウッド映画の感想です。
果たして、評判を覆し記念すべき100本目を飾ってくれたのか!?

バレット
Bullet to the Head

2013年6月1日日本公開。
シルベスター・スタローン主演で、バンドデシネを映画化したアクションスリラー。

逮捕歴26回、有罪2回と、修羅場をくぐり抜けてきた殺し屋ジミー(シルヴェスター・スタローン)。相棒の復讐(ふくしゅう)を遂げようと奔走していた彼は、やむを得ない状況から敵対するべき相手である刑事テイラー(サン・カン)と手を組むことになる。言葉よりも弾丸で全てを解決しようとするジミーと法と刑事の職務を順守するテイラーは、衝突を繰り返しながらも奇妙な絆を育んでいく。やがて、そんな彼らの前にマフィアや警察、冷酷非道な殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)が立ちはだかる。(シネマトゥデイより)



シリーズもの以外では本作がかなり久々の主演作となるスタローン。
健在さをアピールした『エクスペンダブルズ』シリーズは大ヒットしたので、
単独主演作の本作に対してもヒットの期待は高かったと思いますが、
蓋を開けてみれば、全米初登場6位とかなり低調な結果に…。
総国内興収も1000万ドルを下回り、製作費の1割強しか回収していません。
スタローンだけでは客を呼ぶことができなくなっているのがよくわかる結果です。

プロデューサーもそれは薄々感づいていたようで、あるテコ入れをしています。
それがスタローン演じるジミーの相棒役として、
韓国系アメリカ人俳優サン・カンを起用したことです。
彼曰く「幅広い客にアピールするため、民族的な俳優が必要」とのことで、
アジア人俳優を起用すれば、アジア市場でヒットできると考えたのでしょう。
しかし本作の世界興収は約1400万ドル、つまり海外興収はたったの400万ドルで、
当然ですがアジアでも全くヒットできていません。
最も公開が遅い日本でも、かなり規模の小さい公開体制で、ヒットする見込みゼロです。
アジア人を起用すればアジア人が喜ぶだろうと考えているのが大間違いで、
他の人種がそうであるようにアジア人だって一枚岩ではありません。
むしろ日中韓の関係は悪く、韓国系を起用することで、
巨大市場である日本や中国ではネガティブな効果も考えられます。

主人公ジミーも「アジア人は全て一緒」と思っているみたいで、
サン・カン演じるクォンのことを「サムライ」とか「孔子」とか呼んだりします。
クォンは「サムライは日本人だ。タコスをイタリアンというのと同じだ」と怒るけど、
ボクも韓国人なんかと日本人を一緒にされたくないと思うけど、
韓国人にこんなに強烈に否定されると、なんかムカつきますね。
でもなぜか孔子の方は別に否定するでもなく…。
これが世に言う「孔子の韓国起源説」ですか。
まぁそれは冗談としても、本当にアジアにアピールしたいのであれば、
日本人や中国人を不愉快にさせるセリフを使ってどうすると思います。
本気で「アジア人は全て一緒」と思ってるから、そこに気が回らないのかな?

ハリウッドはいい加減に「アジアが韓流ブーム」なんて認識は改めるべきです。
韓国系を起用したことでアピールできるのは市場の小さな韓国だけですが、
その頼みの綱である韓国では、本作は未公開(或いは小規模公開)みたいです。
それもそのはずで、在日韓国人すら差別する韓国人は、
韓国系アメリカ人のことも同胞だとは思っていません。
せめてイ・ビョンホンとか生粋の韓国人俳優を起用するべきでした。
また本作はバンドシネ(フランスの漫画)が原作ですが、
当然その原作ではキャラに韓国人の設定はなかったと思われます。
そんな改変は巨大市場フランスにもネガティブな効果を及ぼしたんじゃないかな?
それでも海外興収の1/4はフランスでの興収だったみたいですけど。
結局、この韓国系俳優のキャスティングは、劇中のクォン同様、
ジミー(スタローン)の足を引っ張っているだけでしょう。

ただそのキャスティングが完全に間違いだったかと言われると、
そうとも言い切れないのは、本作にはそれしか特徴がないためです。
白人とアジア人のバディ・ムービーということ以外は、
本当に凡庸なストーリーのクライムアクション映画です。
悪い奴しか殺さない殺し屋が、仕事の過程で政治的陰謀に巻き込まれ、
仲間を殺された復讐をするという、ありきたりで退屈な内容で、
これではよほどの豪華なキャストじゃないと、ヒットできるはずありません。
クォンのポジションの役はもともとトーマス・ジェーンが演じる予定でしたが、
トーマス・ジェーンだって集客力がある俳優でもないし、
もしそうなっていたら辛うじてあった唯一の特徴すらなくなっちゃうことになります。
サン・カンは来月公開の『ワイルド・スピード EURO MISSION』にも出演しているので、
その関連作として本作も日本公開に漕ぎつけただけかもしれません。
もしトーマス・ジェーンだったら、日本ではビデオスルーだったかもね。

敵役である快楽殺人者キーガンを演じるのはジェイソン・モモアです。
マッチョなアクション俳優で、新『コナン・ザ・バーバリアン』にも主演し、
ポスト・シュワちゃんかとも期待していましたが、
新『コナン~』がコケて脇役俳優に逆戻りしちゃいましたね。
ロクなアクションシーンがない本作ですけど、クライマックスである
キーガンとジミーの消防斧での格闘シーンだけが唯一の見せ場かな。
消防斧を手斧のように軽々と振り回すキーガンはなかなかよかったです。
でもその新旧アクション俳優のタイマンも、最後はクォンが水を差し…。

シュワちゃんといえば、彼の主演作『ラストスタンド』も大コケしましたね。
『エクスペンダブル2』の大ヒットは何だったのかと思ってしまいますが、
トロイカ体制の最後の一人、ブルース・ウィリスだけは好調のようです。
そういえば、ウィリスは『G.I.ジョー2』『RED2』でイ・ビョンホンと共演するし、
シュワちゃんの主演作はキム・ジウン監督、スタローンはサン・カンと共演と、
『エクスペンダブルズ』のトロイカ3人はやたら韓国づいてる気がします。
3人のことは好きだけど、嫌韓のボクとしては応援し難いような…。
単独主演では弱いことがわかったスタローンとシュワちゃんですが、
次は2人のダブル主演作となる『エスケープ・プラン(原題)』が予定されています。
『エクスペンダブルズ』シリーズほどのヒットは難しいでしょうが、
ちょっとはマシな成績は残せるかもしれませんね。
ただ、そんな大御所アクション俳優同士の共演を頻繁にされると、
アクション俳優の祭典『エクスペンダブルズ』のプレミア感が薄れてしまう気がして…。
やっぱりまずは単独主演作で健在をアピールしてほしいです。

関連作の感想
エクスペンダブルズ
エクスペンダブルズ2
ラストスタンド
コナン・ザ・バーバリアン

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