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プロジェクトX

サッカーW杯アジア最終予選で、日本代表はオーストラリアと引き分け、
5大会連続W杯出場を見事に決めてくれました。
ホームだったし、どうせなら勝って決めてほしかったですが、
完全に負け試合だと思った中でのロスタイムでの同点ゴールは値千金で、
決勝点ゴールと同等以上の価値のあるゴールだったと思います。
…といっても、これは全部受け売りで、ボクは昨日の試合を見てません。
どんな競技でも日本代表が勝てば嬉しいというだけで、別にサッカーに興味ないし、
例えW杯に出られなかったとしても、それほど悔しくもなかったかも。
ミーハーなのでブラジルでの本戦は何試合か見ると思いますが…。

そんな予選の結果よりも、むしろ気になった報道は、
渋谷駅前のスクランブル交差点の規制についてです。
この場所で過去に大勢のサポーターが騒いでトラブルが相次いだことから、
今回は警察によって厳戒態勢が敷かれることになったわけですが、
そんな状況になることに、日本人として恥ずかしく思います。
日本のサッカー選手がプレーも品行方正なことが世界でも評価されますが、
日本人サポーターも品行方正に応援してほしいものです。
厳戒態勢での規制のお陰か今回は大きな混乱はなかったようですが、
それでもスクランブル交差点には多くのサポーターが集まったみたいで…。
騒がなくても大勢集まるだけで、また今度も規制しなきゃいけなくなるし、
近隣の商店の迷惑や警察に面倒かけているということがわからないのかな。
世の中、サッカーファンばかりじゃないですよ。

ということで、今日は若者が集まり大騒ぎし、警察沙汰の大騒動になる物語の感想です。

プロジェクトX
Project X

2013年6月5日リリース。
『ハングオーバー!』のトッド・フィリップス製作によるR指定コメディ 。

有名になりたいと願う名もなき3人の高校生が主人公。彼らのアイデアは、誰もが忘れられないようなパーティーを開くこと。ある日、トーマス(トーマス・マン)に、とうとう絶好のチャンスが訪れた。彼の両親が小旅行に出かけるというのだ。彼らはパーティーを開くことを計画。その噂は瞬く間に広がっていく。次から次に集まってくる学生たち。ドンちゃん騒ぎはエスカレートし、ハイになった若者たちの手であらゆるものが破壊され、燃やされていく…。(公式サイトより)



タイトルだけなら「風の中の昴~♪砂の中の銀河~♪」と聞こえてきそうな
とてもためになる高尚なドキュメンタリー番組のようですが、
本作はそれとは真逆の、かなり低俗で下劣なドキュメンタリー映画です。
3人(カメラマン含めると4人)の負け組高校生が、可愛い女子とヤリたい一心で、
見境なく人を呼んで盛大なホームパーティを開いたものの、
パーティが盛り上がりすぎてとんでもないことになってしまう様子を、
一部始終ホームビデオで撮影した映像が本作です。
冒頭で「パサデナ市(撮影場所)の住民と警察の方々には、
多大な迷惑をおかけして、本当にすみませんでした。」という内容の
謝罪テロップが流されることからも、とんでもないことを仕出かしたのが窺えます。

…なんて、本作はドキュメンタリーではありません。
あくまでドキュメンタリー風に撮ったフィクションのコメディ映画です。
パッケージ版のみかもしれませんが、件の謝罪テロップの前には、
「この物語はフィクションです。絶対真似しないでください。」という旨の
注意を喚起するナレーションが流されています。
本作をドキュメンタリーだなんて信じる人はまずいないし、
ボクも端からフェイクドキュメンターだとわかってはいましたが、
始まる前にわざわざ「フィクションです。」なんて断られると興が覚めますね…。
フィクションとわかっていてもドキュメンタリーとして楽しむ、
それが客と制作サイドとの暗黙の了解なのに、ちょっと無粋だと思います。

…とはいえ、フィクションとバラされたのは興醒めだった反面、
「絶対に真似しないでください。」とまで言われたら、
どんな真似してはいけない危険な展開のある映画なのか気になりますね。
ただ本作の内容は、こうはなりたくないと思う展開ばかりで、
真似したくなるどころか、軽蔑の感情しか湧いてきませんでした。
R指定コメディなので、そんな低俗な下劣さも笑いをとるためのネタだし、
それが売りでもあると思いますが、本作は本当にそれしかないのです。

本作は『ハングオーバー!』の製作者が手掛けた作品なので、それを例にすると、
『ハングオーバー!』の回想シーンで、酔っぱらった主人公たちが
無茶苦茶な行動をしまくり、いろいろ性質の悪いことを仕出かしてしまいますが、
本作はその回想シーンだけでできているような物語なんですよね。
『ハングオーバー!』は、たしかに低俗だけどちゃんと面白いR指定コメディだけど、
酔いが覚めた後で自分たちの過ちを顧みる展開が面白いのであって、
もし回想シーンだけの映画だったら絶対面白くなかったはずです。
しかし本作の主人公たちは過ちを顧みることもないのでロクに反省もしません。
『ハングオーバー!』の回想シーンのような、無茶苦茶なドンチャン騒ぎで終始します。
若者がただただ騒ぐだけの話で、こんな映画が面白いはずはないです。

トーマスが17歳の誕生日、その日は彼の両親が外泊するので、
親友のコスタが彼の家でパーティを企画し、そこに友達JBも加わります。
学校でも負け組で女子からも全く相手にされていない彼らは、
酒やドラッグを用意した盛大なパーティを開いて、可愛い女子も沢山呼んで、
あわよくば彼女たちとヤレたらいいなと考え、誰彼かまわず手当たり次第に誘います。
参加者が(男女問わず)50人も集まれば十分だと思ってたのですが、
コスタが宣伝しすぎたために、参加者は1000人以上に膨れ上がり収拾がつかない状態に。
酒に溺れ、薬物でラリった参加者は騒ぎまくり、近所から騒音の苦情が出て、
ついには通報され、警察まで出動する事態に…。
警察に包囲されても盛り上がりは留まることを知らず、暴徒と化す参加者たち。
さらに火炎放射器を装備したドラッグの売人がパーティに乱入し、辺りは火の海に…。
特殊機動隊や消化ヘリも出動し、テレビ局も中継にやってくる大騒動となります。
…というような様子が延々と撮影されます。

友達コスタがネットやラジオでもパーティの宣伝をしたので、
トーマスの誕生日パーティなのにほとんどの参加者は「トーマスって誰?」状態です。
彼らは自分の通う学校ですら陰が薄い方なのに、思い切ったことをしますよね。
それよりも解せないのは参加する方です。
誰の誕生日パーティかもわからないのに参加するなんてね。
まぁ参加者のほとんどはタダ酒やドラッグ、セックス目当てなんだけどね。
しかし1000人以上もの参加者を収容できるトーマスの家ってすごいですね。
裏庭にプールもあって、かなり金持ちっぽい気がするんだけど、
彼が母親から貰った誕生日プレゼントのミニバンのカギは皆にバカにされてたし、
家以外の家族設定は中流家庭って気がするんですが、どうなんだろ?
アメリカ郊外の家って中流家庭でもあんな立派なのかな?

1000人以上の参加者の中には、彼らの狙い通り可愛い女子高生も沢山います。
盛り上がってくると女子たちはトップレスでプールで遊んだり、
一発やったりと、彼らも念願のオイシイ思いをします。
でも可愛い女子も集まるけど、イケてる男子も沢山集まっているので、
普通ならトーマスたちは学校と同じく埋没しそうなものですけどね。
トーマスやコスタは外見はそれほど悪いわけでもないのでまだわかるけど、
デブメガネのJBなんて完全にキモ男ですよ。
後にパーティが警察沙汰になると、JBは知的障害者のふりをして裁判を回避しますが、
本当に軽い障害がありそうな気がするほど、普段の行動も気持ち悪いです。
例え酒やエクスタシーでベロベロの女子でもコイツは拒否るでしょ。
それにそんなに人を呼べるほど人脈があって、ウザいほど社交的なコスタが、
普段は負け組という設定もちょっと違和感がありますね。
トーマス、コスタ、JBの3人はタイプが違いすぎて普通は友達になりませんよ。
てか、カメラマンのダックスも友達のはずなのに、完全に空気扱いで気の毒…。
POVなので撮影担当は必要だけど、中盤から彼のハンディ以外の映像も増えるけど、
フェイクドキュメンタリーとしてはカメラはひとつの方が面白いよね。

コスタが勝手に立てたパーティ企画に振り回され、
自分の誕生日なのに家を無茶苦茶にされてしまうトーマスのことは、
序盤は迷惑男コスタの被害者として気の毒に思っていました。
しかし最終的にはコイツ(トーマス)が一番嫌いになりました。
彼はパーティの主役扱いにご満悦なので、家がどうなろうが自業自得だし、
なにより幼馴染みの女子カービーに対する彼の仕打ちが酷すぎます。
パーティの最中、トーマスはカービーに告白し、彼女も満更でもなく両想いになりますが、
その直後、彼は他のセクシー女子とセックスしようとするのです。
さっき好きな子に告白したばかりなのに、とんでもない男ですよね。
結局コイツもコスタと同じで女子とヤルためにパーティを利用してるんですよ。
なのにあたかもパーティの混乱がコスタのせいのような態度を取るなんて、
女性に対しても友達に対しても最低な男です。

というか本作は全体的に、ミソジニーとでも言うのか女性蔑視が酷いです。
女子をセックス対象としてしか見ていないのがよくわかります。
それが女性のキャラ設定にも表れており、
他の女とベットインしているトーマスを目撃したカービーは、一度彼をふりますが、
後日彼に「次の誕生日は2人で過ごしたい」と言われただけで、あっさり許すのです。
傷つけられた女心がそんな簡単に治るなんて、どんな薄っぺらいキャラ設定ですか?
女性キャラなんてセクシー要因としか思ってない証拠です。

とにかく、どんなに人様に迷惑をかけても、罪を犯しても、
最後に過ちを悔い反省が見えたら、まだ笑って流せたところもあったかもしれません。
たしかにトーマスは家の修理日で大学進学の積立金がパーになったし、
6件で起訴され、未成年の非行を煽った罪で有罪にもなり、人生は大きく狂ったけど、
それでも伝説のパーティの主役として学校でチヤホヤされるようになったのが、
満更でもないようで、全く反省の色が見えません。
せめてカービーにふられたままだったら少しは留飲も下がっただろうに…。
あと犬好きとしては、本作の犬の扱い方にもモノ申したくなります。
酔っ払いのガキどもにオモチャにされる飼犬マイロが可哀想でした。

なんだか全く笑えずイマイチ楽しめないコメディでしたが、
若者がバカ騒ぎしているシーンを見るとイライラしてくるのは、
ボクが歳をとったからなのかもしれません…。

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