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イノセント・ガーデン

ボクはニュース番組を見る時間がない(勿体ない)ので、
ニュースはネットでチェックすることが多いです。
主にyahoo!などのポータルサイトでニュースを読んでいますが、全部は読めないので、
映画など趣味関連の記事以外は、みんなが関心があることを知りたいと思って、
ニュース記事アクセスランキングを参考に記事を選んで読んでいます。
しかしアクセスランキングの上位って、なんであんなに韓国ネタばかりなんでしょうね。
(今は矢口真理ネタが圧倒的ですけど…。)
読む人が韓国に対してネガティブな感情を抱いてしまうニュースがホントに多いです。
ボクも親米反中韓の右傾向が強いので、あまり気持ちのいい言葉ではないけど、
ネット上はホントに(自分も含め)ネトウヨだらけになっていると感じます。
ボクは韓国は嫌いですが、貶めたいというよりは無視したい派なので、
その手の記事はいいニュースでも悪いニュースでも不愉快になるので、
あまり読まないようにしているのですが、そんな記事を除外すると、
アクセスランキングに読める記事がほとんどなくなっちゃうんですよね。

ということで、今日は韓国絡みの映画の感想です。

イノセント・ガーデン
Stoker.jpg

2013年5月31日日本公開。
パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作となるサスペンス・スリラー。

外の世界を遮断するように建てられた、大きな屋敷に暮らしている少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)。自身の誕生日に、愛していた父親が交通事故で帰らぬ人となってしまう。彼女は、母(ニコール・キッドマン)と葬儀に参列すると、そこへ行方がわからなくなっていた叔父のチャーリー(マシュー・グード)が突如として姿を現わす。彼と屋敷で暮らすことになるが、それを発端にしてインディアの周囲で不可解な現象が頻発するようになる。(シネマトゥデイより)



先月開催された第66回カンヌ国際映画祭では、
是枝裕和監督『そして父になる』が審査員賞を受賞しましたが、
4年前に審査員賞を受賞した作品が韓国映画『渇き』です。
その『渇き』を撮ったパク・チャヌク監督が初めてハリウッドで撮った映画が本作です。
過去に何度も書いてますがボクは嫌韓なので、韓国とは極力関わりたくないため、
韓国映画もほとんど観たことがありません。
なので『渇き』も観てないし、パク監督の代表作『オールド・ボーイ』も観てません。
韓国人監督ってだけでかなり観る気が失せるのですが、本作はあくまでハリウッド映画。
ボクの場合は韓国映画の嫌いさよりもハリウッド映画の好きさが若干強いようで、
けっこう悩んだ挙句、観に行くことにしました。

同じく韓国人監督のハリウッド映画としては、
キム・ジウン監督の『ラストスタンド』が今年公開されたばかりです。
その作品もかなり悩みながらも結局観に行ったのですが、とても残念な出来で…。
シュワちゃんの主演復帰作で、かなりのアクション大作だったのに興行的にも大コケ。
「やはり韓国人監督風情では…」と内心ほくそ笑んでいました。
それに対して本作は、全米興行成績は『ラストスタンド』以下で振るわなかったものの、
スリラーなので予算もそれほど高くなく、損害はそれほど多くないです。
特に本作の韓国での興行は全米での興行成績を超えるほどで、
韓国での大ヒットが予算回収にかなり貢献していると思われます。
キム・ジウン監督はもう二度とハリウッド映画を撮らせてもらえないでしょうが、
全米でコケても韓国でこれだけ挽回できるなら、パク監督にはまたチャンスがあるかも。
出来栄え的にも、ただハリウッド大作を模倣して大失敗したキム監督に対し、
パク監督の本作は彼の個性がちゃんと活かされた映像だったと思います。
もちろん彼の過去の作品を一本も観ていないボクにそんなことわかるはずないけど、
「この監督はこういう画を撮るタイプなんだな」というのが明確に伝わりましたから。
下手に韓国人俳優を起用しなかったのもよかったと思います。

本作は物語も期待していたよりもよかったと思いますが、
先行した『ラストスタンド』が駄作だったので、相対的にマシだったと思っただけで、
普通にハリウッドのスリラー映画としては、まぁ「並」かなって感じです。
…いや、「中の下」ですね。
たぶんパク監督の持ち味であろう緊張感のある映像はかなり見応えがありましたが、
ストーリーが読み易いのと、理解し難い演出が、スリラーとしては致命的。
正確には理解し難い演出のためにストーリーが読み易くなっているのですが、
その致命的な演出が何かと言えば、ヒロインの少女インディアを演じる
ミア・ワシコウスカに対する演技面の演出です。
以下、ネタバレになります。

インディアは18歳の誕生日に良き理解者だった父親を事故で失います。
母とともに葬儀に参列していたインディアでしたが、
そこへ父の弟だというチャーリー叔父さんが突然現れ、一緒に屋敷で暮らすことに。
しかしそれ以降、彼女の周囲で不可解な失踪事件が起きはじめ…、という話。
叔父さんは姪であるインディアを気に掛ける優しい男ではあるものの、
彼女も母も葬儀の日まで父に兄弟がいたなんてことは全く知りませんでした。
なんでも彼は今までヨーロッパで遺跡の調査をしていて、音信不通だったとか。
インディアは親戚とはいえ見知らぬ男と一緒に暮らすことに警戒感を隠しません。
そんなある日、大叔母さん(父方の祖母の妹)が屋敷を訪ねてきます。
彼女の甥になるチャーリーがヨーロッパの遺跡調査をしていたと聞き、
「え、ヨーロッパ?」と少し困惑した態度を示す大叔母さん。
こうなるとチャーリー叔父さんの経歴がどうも嘘臭いと誰でも思いますよね。
そんな長い間音信不通ということは、どこかの施設に入っていた可能性が高いと。
それが刑務所なのか病院なのかはまだわかりませんでしたが、
叔父さんがかなり怪しい人物であることは間違いなさそうだと思わされます。
なにしろ原題が『ストーカー』ですから、危ないストーカーに決まってます。
…て、「ストーカー」ってのは「不審者」ではなく、単に彼女たちの名字でしたが。

そうしてチャーリー叔父さんの過去が嘘だらけだとわかって以降、
彼のとんでもない本性も描かれるようになります。
彼はインディアに真相を教えようとした大叔母さんをベルトで絞殺し埋めますが、
その前にも祖母や家政婦さんも同様に殺したようで、
彼はインディアたちと暮らすのに邪魔な人物を次々と始末しているわけです。
それどころか、事故で亡くなったはずのインディアの父親、
つまり彼の実の兄までも、彼が手に掛けていたようで…。
やはり彼はサイコパスだったみたいで、これまでは精神病の施設にいましたが、
なぜか偏愛するインディアの18歳の誕生日に、施設を自首退院して会いに来たのです。
しかし本作は、サイコパスである叔父さんの恐怖を描き、その正体に迫る展開ではなく、
実はインディアも彼と同類だったというオチのサイコスリラーなのです。

インディアが異常者である叔父さんと同等かそれ以上の異常者だったというのが、
いわば本作のどんでん返し的なオチなわけですが、
そこで問題なのが、インディアを演じるミア・ワシコウスカの演技演出です。
初めから明らかに普通じゃない雰囲気の演技をしているんですよね。
もともとワシコウスカはサイコな雰囲気の女優なので、その印象に拍車がかかります。
展開的にも、序盤から傍目には優しい叔父さんに対し敵愾心を顕わにするところでも、
「この子は普通の女の子ではない」と思わされますが、
土砂降りでも傘を差さないが同級生のいじめっ子を鉛筆で刺す、
母と叔父さんのキスシーンを見て発情し、同級生を誘惑するも相手の唇を噛み切るなど、
序盤から叔父さんにも負けず劣らずの奇行が目立ちます。
これではインディアの本性も予想できてしまうため、
彼女が叔父さんと同類のサイコだったというオチは活きません。
オチが明かされた時に「そういえばあの時の彼女の行動は…」て気付くくらいの、
自然な演技や展開を演出した方がよかったのではないかと思います。
彼女のサイコっぷりはよかったので、彼女の演技が下手なわけではないです。

本作はとても面白かったとは言えないものの、期待以上ではあったのでよかったかな。
どんなに評価が高い韓国映画でも、嫌いな韓国ってだけで観るのに抵抗を感じますが、
こうしてハリウッド映画というフィルターを通してくれれば、
韓国映画の片鱗に触れることもできるので、映画ファンとしても助かります。
パク監督の『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』が、
それぞれハリウッド・リメイクされるそうですね。
これも韓国を避けつつも韓国映画に触れる機会としては有難いことだと思います。

関連リンク
ラストスタンド

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