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聖☆おにいさん

明日は「母の日」ですね。
ボクも毎年贈り物をしてますが、今年はよく大型スーパーなどでやっている、
「母の日ギフト」ってやつを利用してみようかなと考えました。
注文した花やらお菓子やらを宅配便で届けてくれるやつです。
でもそのカタルグをよく読んでみると、どうやら母の日に届くとは限らないようで…。
5月9日(木)から5月12日(日・母の日)の間に配達されるみたいです。
ボクは、母の日に贈り物をするから意味がある行事だと思っているので、
前日以前に届いてしまったら、何の意味もない気がしてしまいます。
もし満開のカーネーションの花束を贈っても、それが3日前に届いたら、
母の日当日にはいくらか傷んじゃってる気がするし…。
なので母の日ギフトの利用はやめることにして、当日自分で何か届けます。

なんでも母の日って教会の行事が発祥らしいですね。
つまりキリスト教関係のイベントなわけです。
そう考えるとクリスチャンでもないボクは関係ないような気もします。
まぁ母親に感謝する気持ちに宗教は関係ないですし、
せっかくの機会なので、それに乗っからない手はないです。

ということで、今日はキリスト教など宗教と関係ある映画の感想です。

聖☆おにいさん
聖おにいさん

2013年5月10日公開。
中村光の人気ギャグ漫画をアニメーション映画化。

ブッダとイエスは世紀末を何事もなく越え、バカンスを下界で過ごすことに。東京の立川にあるアパートで二人暮らしをスタートさせたものの、無意識のうちについ奇跡を起こしてしまい、近隣の人に怪しまれることもしばしば。それでも、ブッダはTシャツ作りを楽しみ、イエスはインターネットのドラマ感想ブログで人気者になるなど、下界での生活をエンジョイするようになり……。(シネマトゥデイより)



原作漫画がかなり話題になった時にボクも読んでみたのですが、
2巻くらい読んだら、なんだか飽きちゃいました。
三大宗教の祖、ブッダとイエスが東京の下町でアパート生活を満喫するという内容は、
奇抜で面白いとは思ったのですが、やっぱりワンアイディアでしかなく、
初見のインパクトはあるものの、徐々にそれも薄れてしまいます。
それにボクは宗教に詳しいわけではないので、ブッダやイエス、
または仏教やキリスト教を揶揄するネタは、元ネタがわからないことも…。
はじめは誰でもわかるようなキャッチーなネタばかりでしたが、
連載が進むにつれてディープなネタになってくるので、退屈になっちゃいました。

日本人は宗教に宗教に寛容なため、こんな宗教を揶揄するような、
ある意味挑戦的な作品でも、すんなり受け入れることができるんでしょうね。
仏教国はそうでもないだろうけど、キリスト教国だったら、
イエスをちょっとでも揶揄するような作品は、キリスト教団体が黙ってないだろうし、
ボイコット運動なんかも起こるかもしれませんね。
三大宗教だとムハンマドも登場させてもいいと思うけど、
敬虔なクリスチャン以上にムスリムは冗談が通じないので、例え日本の漫画とは言え、
ムハンマドやイスラム教をネタにすることには抵抗があるのでしょう。
ボクは大学でイスラム教の講義を受講していたので、
仏教やキリスト教よりもイスラム教が題材の方が楽しめるのですが…。

日本人が宗教に寛容なのはいいのだけど、寛容なのは宗教に関心が薄いからです。
ボクみたいでネタがディープになった原作漫画に飽きちゃうかどうかは別にしても、
仏教やキリスト教を題材にした作品を一般向けに成立させるのは困難でしょう。
本作は娯楽映画として、原作漫画よりも更に一般向けになっていますが、
それにより誰でもわかるキャッチーなネタしか使ってない感じです。
大天使たちやブッダの弟子たちのエピソードなど、知識が必要なネタは控えめです。
宗教に疎いボクとしても、その配慮はとてもありがたいと思うのですが、
ある意味そのことが、宗教や聖人をネタにしたコメディという、
作品最大の特徴を弱めてしまっている気もします。

本作のブッダは、見た目はこれ以上なくブッダであるものの、
内面(設定)的なブッダらしさといえば、動物に好かれているとか、
徳の高いことを言うと後光が差すとか…。(これもちょっと違うかな。)
あとは異常なまでの倹約家とか、水泳が上手いとか、白毫押されると痛いとか、
実際のブッダとはあまり関係ないオリジナルの設定ばかりです。
ネタになるのはそんなオリジナルな設定ばかりで、
実際のブッダのエピソードがネタになっているところはかなり少ないです。
イエスの方も、見た目はオーソドックスなイエスそのものですが、
喜べば奇跡が起き、悲しいとなぜか頭にある聖痕が開き流血するという、
実際のイエスとは違う、オリジナル設定のキャラになっています。
日本人にとってはキリスト教より仏教の方が馴染みがあるためか、
イエスのネタはブッダのネタよりも更に少なく、終盤のクリスマスの話とか、
サウナでの復活の勘違いネタくらいしかありませんでした。
プールの水が割れる元ネタは、イエスではなくモーゼだしね。

結局、仏教やキリスト教のネタをあまり使わなかったために、
主人公が別にブッダやイエスではなく、他の聖人や神様でも成立するネタが多いです。
(例えばネット掲示板の「ネ申降臨」ネタとかね。)
それが何とも勿体ない気がして、沐浴の説明のような注釈シーンを挟みながらでも、
もっとディープなネタを扱うべきだったと思います。
ディープなネタを避け続けたことで、後光ネタとか聖痕ネタとか、
同じネタの使い回しも多く、ネタ切れ感すら覚えます。
中盤の縁日のエピソードなんて、外国人と近所の悪ガキとの攻防が描かれているだけで、
ほとんど聖人ネタはなくて、正直かなり退屈でした。
あまりディープなネタを使うと観客を置いてけぼりにしそうだけど、
こうもキャッチーなネタばかりだと薄っぺらさを感じてしまうので、
バランス的になかなか難しい題材だと思いますが…。

あと、映画としては構成も安易すぎると思います。
2人の聖人が、下界で一年を過ごすという日常系アニメ的な内容ですが、
単に15分程度のエピソードをいくつか繋いだだけのオムニバスのような構成で、
一本の作品としての物語が描けていないんですよね。
これならそれこそ15分ほどのテレビアニメで数回に分けて放送すればいいです。
わざわざ90分の長編アニメ映画にするならば、一話完結のエピソードの連続ではなく、
大筋となる物語の中にエピソードを落とし込むべきです。
これだと物語の起伏が乏しく、盛り上がりもないし何の感動も生じません。

とはいえ、笑えるところも少しはあったし、全く面白くないわけでもないです。
ほのぼのとした内容なので癒されるような気もしました。
なにしろブッダとイエスが仲良く暮らす物語ですからね。
宗教なんて普通は相容れないものなのに、本作ではお互い理解し合っていて、
これ以上に平和な状況ってなかなかないし、とても温かい気持ちになります。
また原作を踏襲した手描き風の優しい絵柄もいいですね。
何気にモブキャラの女の子がかなり可愛いです。
オススメはしませんが、暇つぶしくらいにはなる作品でした。
以下、余談です。

劇中でブッダが漫画『手塚治虫のブッダ』のファンだという描写がありますが、
それを劇場アニメ化したものが来年公開されます。
一昨年に公開された『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の続編ですが、
前作の成績が芳しくなかったので、三部作構想は頓挫したかと思いましたが、
ちゃんと製作は続いていたみたいでよかったです。
でも、もともと『手塚治虫のブッダ2 目覚め』って仮題だったのに、
いつの間にか『BUDDH2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅』に変更されていて、
なんだか完結編みたいなタイトルなので、三部作ではなくなったのかも…。
まぁ第二部もコケて中途半端に終わるよりは、前後編で完結した方がいいかな。

関連リンク
手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく

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