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死霊のはらわた

日が高くなって、早朝から働くボクの出勤時間でも少し明るくなりました。
朝の陽射しの気持ちよくて元気になるので嬉しいのですが、
なんだか最近、街中がカラスだらけになったような気がします。
ゴミを漁るカラスの群れで、歩道が塞がれてしまうほどで、
デカいし黒いし騒がしいしで、そこを通り抜けるのがめちゃめちゃ怖いです。
ボクの住む街はもともとハトが多くで、カラスなんてあまりいなかったのに、
ここ1カ月ほどで急に増えたように思います。
何か原因があるはずで、近隣の街でカラス駆除が成功して逃げて来たのか、
或いは鳥社会でハトの勢力が縮小してしまう何かがあったのか…。
ボクが原因として怪しいと思うのは、本年度から始まった新しいゴミの分別方法です。
今まで一般ゴミと一緒に出していた「その他プラ」を分別することになりました。
リサイクルの観点からすると、メリットのあることかもしれませんが、
カラスにとっても生ゴミと食べられない「その他プラ」を分別する手間が省け、
メリットがあったのかもしれません。
もちろん普通に考えれば、そんなことが原因だとは考えにくいですが、
とにかくカラスが急に増えたのが不気味で、気持ち悪くて、原因究明してほしいです。
せっかくの朝の陽射しの気持ちよさも、カラスで帳消しになってしまいます。

ということで、今日は不気味で気持ち悪い映画の感想です。
カラスと違ってそこが魅力的なのですが…。

死霊のはらわた
Evil Dead

2013年5月3日日本公開。
サム・ライミ監督のスプッラタ映画『死霊のはらわた』(1981)をリメイク。

うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミア(ジェーン・レヴィ)をはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。(シネマトゥデイより)



ゼロ年代は70~80年代の名作ホラー映画のリメイク・ブームで、
『ハロウィン』『悪魔のいけにえ』『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』など、
往年の超有名ホラー映画が次々とリメイクされました。
そこそこヒットもしたはずなのですが、何故かそのブームは終息し、
ここ3年ほどは目立ったリメイク・ホラーはありませんでした。
そこに久々に登場したリメイク・ホラーの本作。
1981年のサム・ライミ監督のデビュー作『死霊のはらわた』のリメイクですが、
全米初登場1位を記録し、リメイク・ホラーの健在さを見せつけました。
内容もかなりよく、オリジナルにも負けてないと大好評です。
リメイクがオリジナルと比較されても好評を得るなんてかなり珍しい状況です。
(日本の批評家に多いですが「オリジナルよりかなり劣る」という意見もあります。)
またホラー映画のリメイク・ブームが到来しそうな予感ですが、
先んじて全米公開された『悪魔のいけにえ』の続編が、
ヒット(全米2位)はしたものの、かなり評判が悪かったみたいで…。
まぁ『キャリー』とかもリメイクされるし、ブームはすでに再燃してるのかも。

で、オリジナルより面白いと評判の本作ですが、ボクはオリジナルをうろ覚えで、
実際に鑑賞したのかどうかも定かではありません。
オリジナルは、いわゆる山小屋ものホラーの先駆け的作品だったので、
その後似たようなホラーが量産されたこともあり、記憶がゴッチャになってます。
なので本作を観に行く前に、オリジナルをおさらいすべきかとも思いましたが、
せっかく忘れてるなら、そのままの方が新鮮な気持ちで楽しめると思い、やめました。
その結果、おさらいした時と比較は出来ないけど、とても楽しめたと思います。
途中までのプロットは山小屋ものホラーのお決まりの展開でしたが、
終盤は意外な展開の連続で、「あ、やっぱりオリジナル未鑑賞かも」と思いましたが、
鑑賞後に調べてみると、終盤は本作独自の展開になっているみたいで、
単なるリメイクでは終わっていないみたいです。
まぁそうじゃないと「オリジナルに迫る」なんて評価は受けませんよね。
オリジナル版のサム・ライミ監督は、本作でも製作を務めているので、
安易なリメイク作品で終わるわけはないですね。

スプラッタ映画なので、グロいシーンはたっぷり用意されています。
切り株シーンなど、目を背けたくなるようなエグいシーンも多いけど、
スクリーンから目が離せないほど展開が面白いです。
オリジナルでは単に山小屋に遊びに来た5人の友人グループの話ですが、
本作ではその設定もアップグレードされており、本作の主人公たち5人は、
薬物中毒の少女ミアの治療のために、人里離れた山小屋にやってきます。
禁断症状が起こっても、絶対に薬物が手に入らない場所で、
コールドターキーしちゃおうという荒療治のためです。
メンバーは薬物中毒のミアの他に、彼女の兄デビッドとその恋人ナタリー、
友人で看護師のオリビアと、エリックの5人です。
エリックは友人ではあるものの、何の関係でついてきたのかはわかりませんが、
おそらくオリビアの彼氏って設定だったんでしょうね。
デビッドが遠くのシカゴの会社に就職して街を離れたので、
兄妹関係や友人関係に微妙な亀裂が入っており、そんな人間ドラマも描かれます。

またミアが薬物中毒であるという設定で面白いのは、
彼女がはじめに山小屋周辺で不気味な存在に気付くのですが、
他の人はそれを「禁断症状による幻覚だ」と決めつけることです。
冒頭の悪魔祓いのシーンさえなければ、観客も悪魔の存在が幻覚かどうか判断付かず、
サイコスリラーだとミスリードできたかもしれません。
まぁリメイクなので、観客の多くは真相がわかっているとは思いますが…。

以下、ネタバレしています。

禁断症状のミアが「なんか死体臭い」と言いだし、部屋を調べてみると地下室を発見。
地下室に降りてみると、無数に猫の死体が吊られており、魔女の儀式らしき痕跡が…。
そこでエリックが継ぎ接ぎだらけの不気味な本「ナチュロン・デモント」を発見し、
「この本に関わるな」と書かれているにも関わらず、好奇心から読んでしまい、
それにより悪魔を呼び出してしまったみたいで、ミアが悪魔に憑かれてしまいます。
悪魔は黒い触手…というか蔦を口から出し、ミアの膣から侵入しますが、
なんともエロい…、じゃなかったエグい憑依方法ですね。
憑依後のミアの豹変ぶりは半端ではなく、特に表情の不気味さが堪りません。
でもナタリーが自分の腕を切り落とすのを嬉しそうに見ていた彼女は
悪戯っ子みたいでちょっと可愛かったかも…。

ナタリーが自分の腕を切り落としたのは、ミアに手を噛まれ悪魔が感染しそうだから。
というように、悪魔はミアを襲わせることで他の人にも血液感染で憑依できます。
噛まれる前に口移しで感染していたので、腕を切り落としても無意味でしたが…。
悪魔はナタリーの前に看護師ビアンカにも憑依しています。
憑依されたビアンカは、自分で自分の顔面の皮を剥ぐという自傷行為をしたので、
ナタリーが自分の腕を切り落としたのも、すでに悪魔の仕業かもしれませんね。

「ナチュロン・デモント」を解読したエリックによると、
悪魔を倒すには憑依された者を殺すしかないのですが、
その方法は「生き埋め」「人体切断」「火あぶり」のどれかに限られます。
まぁだいたい人の殺し方なんて、そのどれかだけどね。
こんな大惨事になっても、ミアは心の病気か未知の感染病だと思い込む兄デビッドですが、
ついに決心して、山小屋に火を付けてミアを火あぶりにすることに…。
しかしガソリンを捲いて火を付ける瞬間、その決意がまた揺らいでしまいます。
彼はエリックの協力でミアを気絶させ、庭に運び出し生き埋めにするのです。
「火あぶり躊躇ったくせに結局殺すのかよ」と思いましたが、その後の行動がかなり意外。
なんと生き埋めで一度殺したミアを、手作りの徐細動器で蘇生させてしまうのです。
これはAEDが普及している現在だから可能な発想で、
もちろんオリジナルにはない本作独自の展開でしょうね。
それ自体も興味深いのですが、本作はここから意外な展開の連発になります。

蘇生が成功したとしても、蘇ったミアが元のミアかなんて疑わしいですよね。
「蘇えらせたら中身は別人(悪魔)だった」なんてホラーのお約束だし。
ところが本作は、そんなお約束通りにはなりません。
ミアが蘇って喜んだデビッドは、家に帰るために車のキーを取りに山小屋に入ります。
しかしそこで待っていたのは、悪魔に憑かれたエリックで…。
これはまさかの展開でした。
なぜなら悪魔は女の子にしか憑かないものだと勝手に思い込んでいたからです。
というのも冒頭の悪魔祓いの少女を含め、今まで被害者は全員女性だったし、
ことあるごとに「魔女の儀式」と言及されているため、
「悪魔は女性にしか憑かない」という偏見が刷り込まれていたためです。
まったく巧い演出で、まんまとやられました。
更にデビッドは、憑かれたエリックを道連れに自爆してしまいます。
主人公だと思っていた彼がこんな形で死ぬのも意外でしたが、
きっとまだ悪魔だと思っていたミアに主人公がバトンタッチするのも意外でした。
ずっと恐れるべき悪魔だった彼女が主人公になり悪魔と戦う展開になるんだから、
なんだかちょっと複雑な心境になりましたね。

ミアと戦うのは、これまでミアに憑いていた悪魔とは違うみたいで、
これまでの悪魔が5人の魂を喰らうことで蘇る、「彼」と称される悪魔です。
デビッドが死んだことで、たしかに数の上では5人死んだことになるけど、
ミアは蘇ってるんだから、魂は喰われてないと思うんだけど…。
まさか蘇ったミアは魂のないゾンビ状態とか?
自分の腕も引き千切っちゃうくらいなので、それもあり得るかもね。
またはデビッドの愛犬グランパの魂も数のうちに入ったのかも…。
ミアは襲ってくる悪魔をチェーンソーで真っ二つにして地獄に送り返します。
結局「生き埋め」「人体切断」「火あぶり」の悪魔退治方法を全て使い切りましたね。
斬れば死ぬような悪魔なら、悪魔としてはまだ優しい方かな?

腕を失いながらも生き残り、去っていくミアの後ろ姿で物語は終了します。
クレジット後にある男が「ナチュロン・デモント」について、
「古代シュメール人の『死の書』である」とか「人間の皮膚で作られた」とか、
蘊蓄を語るのですが、「なんだこのオッサンは?」と思ったら、
オリジナルの主人公アッシュがカメオ出演しているようです。
ファンサービスですが、オリジナルの記憶が定かではないボクにとっては何の感動も…。
ただ、アッシュはただ単に登場しただけではないようです。
どうやらサム・ライミはアッシュが主人公のオリジナルの正当な続編(4作目)となる
『キャプテン・スーパーマーケット2(仮題)』を撮る計画があるらしく、
それとは別に、リメイクである本作の続編『死霊のはらわた2』も製作するようです。
で、最終的にはミアとアッシュが共演するクロスオーバー作品を計画しているとか。
まぁ本作が好評で大ヒットしたから気が大きくなっているだけで、
そんなことが実際に実現するとは思えませんが、もし実現したら面白いでしょうね。

関連リンク
13日の金曜日
スペル
エルム街の悪夢

コメント

初めまして

オリジナルは見ましたが、リメイクはまだです。
オリジナルはコメディ感を感じる作りだったので、微妙に馴染めなかったのですが、トレイラーを見たところリメイクは結構ホラーな作りみたいなので期待しています(゚Д゚)ノ
・・・見たい(゚Д゚)ノ

  • 2013/05/18(土) 17:49:55 |
  • URL |
  • ユウ #-
  • [ 編集 ]

Re: 初めまして

初めましてー。
本作の予告編の怖さは公開前から話題になりました。
でも予告編は怖いところを集めて作られているので、
本編は怖いシーンばかりというほどでもないです。
怖さよりもむしろストーリーの面白さに感心しました。
ボクはオリジナルの方を見たいですが、
近所のレンタル店ではずっと貸し出し中で…。

  • 2013/05/18(土) 20:16:34 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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