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ビトレイヤー

ロバート・ダウニー・Jr.の『アベンジャーズ』での出演料が、
なんと5000万ドル(約50億円)だったそうで…。
彼が演じたアイアンマンことトニー・スタークは、
『アベンジャーズ』では単独主演でもないのに、すごい額ですね。
なんでも彼は収益の何%貰うという契約を結んでいるみたいなので、
大ヒットすればそれだけ彼の懐に入るということのようです。
つまり『アベンジャーズ』ほどはヒットする見込みのない『アイアンマン3』は、
単独主演だけど『アベンジャーズ』ほどの出演料は得られないってことかな?

更に興味深いのは、マーベルは徹底した倹約主義、つまりケチなので、
他のヒーローを演じる俳優の出演料は低いらしいとのこと。
Wクリスとか「ロバートだけずるい!」って思ってるかもしれませんね。
でもたしかスカーレット・ヨハンソンには、『アベンジャーズ2』の出演料として、
女優として史上最高額となる2000万ドルの契約を結んだという噂も…。
ボクとしては出演料で製作費が逼迫して、出演者降板なんてことにならないように、
過度な出演料のインフレは避けてもらいたいところです。

ということで、今日はマーベル映画で主演シリーズも持っている俳優
ジェームズ・マカボイの主演作の感想です。
彼はまだそれほど出演料も高くなさそうかな?

ビトレイヤー
Welcome to the Punch

2013年5月4日日本公開。
ジェームズ・マカボイ主演のクライムサスペンス。

大物犯罪者ジェイコブ(マーク・ストロング)を追い掛けてきたものの、深手を負わされた上に逃げられてしまった捜査官のマックス(ジェームズ・マカヴォイ)。そんな中、あるトラブルに巻き込まれた息子の身を案じたジェイコブが潜伏先から姿を現す。逮捕する絶好のチャンスだとしてすさまじい執念で彼を追うマックスと、その追撃を巧みにかわしていくジェイコブ。やがて、自分たちが政府と強大な謎の組織が関与する陰謀に巻き込まれているのを知った彼らは、一時的に手を結んで戦いに臨んでいく。(シネマトゥデイより)



本作はイギリス映画なんですね。
「影の内閣」という言葉が出るまでは気付きませんでしたが、
ハリウッド映画と遜色ないアクションクライム映画になっています。
それでいてイギリス映画らしいハードボイルさもあり、なかなかかっこいい作品です。
主演のジェームズ・マカボイくらいしか馴染みのある俳優は出ていないので、
よく日本公開に踏み切ったものだと思いますが、
やはり(製作総指揮の)リドリー・スコット印のお陰かな?
でもヒロインのアンドレア・ライズボローは今月末公開のハリウッド超大作
『オブリビオン』にも出演するみたいなので、今後大ブレイクするかもしれません。
(イギリスではすでに人気女優だとは思います。)

たしかにかっこいいアクションクライム映画だとは思うけど、
登場人物も多めだし、ちょっと物語が込み入りすぎていて、
下手をすると途中でわけがわからなくなってしまう惧れも…。
本作はマカボイ演じるマックスたち警察が、ある銃殺事件を捜査する物語。
何者かにより銃の密売人ブレイクとルアンが銃撃され、
ブレイクは死亡、ルアンは負傷し倒れているところを警察に保護されます。
ルアンの父親である大物犯罪者スターンウッドは、事件の知らせを聞き、
息子の救出と息子を撃った犯人を探しにやってきます。
マックスは3年前の強盗事件で、強盗犯から足を撃たれ心身共に深い後遺症を負いますが、
その強盗犯がスターウッドだったという彼にとって因縁の相手です。
というように、警察、銃殺事件の犯人、大物犯罪者スターンウッドの三つ巴の話で、
その関係性はちょっとややこしいと思います。
さらにそこに政治家や民間軍事会社の陰謀が絡んできて、
その三つ巴の構造が一変してしまうので、状況把握が大変です。
でも敵と共闘することになったり、味方が敵になってしまったりする、
状況の変化が本作の面白さでもあります。

以下、徐々にネタバレになります。

本作の原題は『Welcome to the Punch』。
直訳すると「パンチへようこそ」ですが、「パンチ」とは何ぞや?
って感じの何とも抽象的で意味深なタイトルですよね。
(パンチの意味がわかったらそうでもなかったけど。)
それが邦題では『ビトレイヤー(betrayer)』なんて直球なタイトルに…。
邦題を直訳すると「裏切り者」あるいは「内通者」ですが、
これはちょっとネタバレが過ぎる邦題だと思います。
前述のように、本作は人間関係の状況の変化の意外性が面白いのに、
はじめから「警察内に内通者がいるんだな」なんて察しが付いてしまうと、
意外性による面白さが若干目減りしてしまうような…。
まぁそれでも、あそこまでビトレイヤーだらけだとは思いませんでしたが…。
あれほど組織ぐるみの裏切りだと、逆にマックスがビトレイヤーですね。

警察は銃殺事件の犯人である元軍人ウォーンズと内通していることが判明し、
それを知らずに真相に迫ってくるマックスと相棒のサラを始末しようとします。
マックスはそれに対抗するため因縁の相手である大物犯罪者スターンウッドと共闘し、
警察による政治的陰謀と戦うことになります。
敵の敵は味方ってわけだけど、まさかマックスがスターンウッドと手を組むとは、
全然予想してなかったので、けっこう驚きましたし、
ライバルとの共闘ってのは、なんとも熱い展開で盛り上がりますね。
まぁ因縁と言っても、マックスから一方的な感情のような気もしますが…。

もうひとつ、興味深いと思ったのは、警察が犯人ウォーンズと組んでいる理由です。
警察というか、実際はガイガー警視長の陰謀で、部下数名が加担しているだけですが、
ガイガー警視長は意図的に銃犯罪を起こそうと考え、
警察への武器供給の大型契約を使い、民間軍事企業キンケード社に、
元軍人の殺し屋ウォーズンを借り、彼に銃犯罪を起こさせるのです。
ガイガー警視長の陰謀の目的は、意外にも悪いことではありません。
彼は銃犯罪で殉職する警官を減らしたいと真剣に考えており、
銃規制を訴える影の内閣の内務大臣ワイズマン議員を当選させるため、
銃犯罪を起こして、世論を銃規制強化に動かそうと考えたのです。
なんとも現場の部下想いのいい警察官僚じゃないですか。
それに銃による凶悪事件が相次ぎ、銃規制が話題になる昨今、
それを逆手に取ったなかなかタイムリーで興味深い動機だったと思います。
まぁ銃規制が話題になっているのはアメリカで、
もともとイギリスは日本以上に銃規制が厳しい国だから、
イギリス国内ではこんな陰謀は考えにくい気もするけどね。
考えてみればガイガー警視長が銃殺事件の被害者に選んだのも、
ルアンたち銃の密売人で、殺されても仕方がない銃犯罪者です。
その後、スターンウッドが首を突っ込んできて、
部下の警官が何人も殉職することになったのは予想外だったみたいですが…。

あ、ちなみに「パンチ」とは、港湾のコンテナヤードの区画の名称でした。
そんなのわかるわけがないですね。

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