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HK 変態仮面

TOHOシネマズは来月1日から高校生の映画鑑賞料が1000円均一になるらしいです。
正直、社会人としては羨ましいし、ちょっと悔しい気もします。
ボクが大学生の時に、高校生3人以上なら1人1000円の「高校生友情プライス」という
割引キャンペーンが始まって、その時も悔しい思いをしましたが、
今回は高校生ひとりでも1000円なので、前のキャンペーンよりも手厚いです。
でもこれだけ若者の映画離れが進むと、映画ファンとしては危機感を覚えるので、
悔しい反面、とてもいいキャンペーンだとも思います。
実際は若者の洋画離れなので、洋画の割引はもっと手厚くしてもいいかも。
高校生とは言わず大学生も1000円でいいと思います。
というか、映画なんて全世界的に1000円くらいが適正価格なんだから、
老若男女全員終日1000円でいいんじゃないかな?

ということで、今日は高校生が主人公の高校を舞台にした映画の感想です。

HK 変態仮面
変態仮面

2013年4月13日公開。
『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画『究極!!変態仮面』を実写映画化。

紅游高校に通い拳法部に所属している色丞狂介(鈴木亮平)は、同じクラスに転校してきた姫野愛子(清水富美加)に、一瞬にして心を奪われてしまう。ある日、姫野が銀行強盗事件に巻き込まれてしまい、人質となってしまう。彼女を助けるために覆面をかぶって強盗に挑もうとするも、何とかぶったものは女性用のパンティーだった。ところがその瞬間、これまでに感じたことのない感覚が体中をよぎり……。(シネマトゥデイより)



ティ・ジョイ配給作品である本作は4月6日に新宿バルト9で先行公開され、
4月13日には全国のティ・ジョイ系シネコンで一般公開されました。
関西在住のボクは全国公開時に梅田ブルク7で観ようかと思っていたのですが、
本作は前売券も作っておらず、梅田ブルク7には会員サービス等の割引もないので、
本作を観るためには満額の1800円を払う必要があり…。
正直こんな(意図的な)B級映画に、1800円も出す気にはなれず、
「もう観れなくてもいいや」と思っていました。
ところが何故か4月20からTOHOシネマズでも上映が開始され、
TOHOシネマズなら会員サービスで安く(無料で)観れるので、一転観に行くことに。
2週間限定での上映なので、ほとんどのTOHOシネマズは今日が最終日かな。

そんなわけで、観れないなら観れないでも構わないと思っていたし、
もともとそれほど期待していた作品でもないです。
1992年から約1年間「週刊少年ジャンプ」で連載された漫画が原作ですが、
当時小学生だったボクは、まだ「週刊少年ジャンプ」を購読しておらず、
原作漫画を読んだことはありませんでしたので。
しかし少年誌に掲載されるにはあまりに異色すぎるためか、
伝説的な漫画としてたまに耳にするので気になる存在ではありました。
そんな伝説的な人気漫画であれば、あのジャンプが1年で終了させるはずはないのに、
やっぱり読者はアンケートに「変態仮面」を支持するとは書きづらかったのかな?
本作の題名が「HK 変態仮面」なのも、チケット購入時に「変態仮面」と言えない人も、
「HK」でも注文できるようにという配慮のようです。(半分ネタですが。)
その配慮が利いたのか、劇場のお客さんの半数近くが女性だったのには驚きました。
まぁ今やチケットはネットや券売機で買える時代なので、その配慮は関係ないかな?

で、ちょっと気になる程度で、あまり期待することなく観に行ったわけですが、
これがなかなか面白く、思わぬ拾いものをしたような気分になりました。
オープニングがマーベル作品のサウンドロゴのような漫画のフラッシュになっており、
完全に狙ってやっているのは間違いないと思われますが、
どことなくボクも大好きなアメコミ映画を意識して作られています。
主人公は覆面をして自警活動するなりきりヒーローですが、
正体を隠して戦うことに苦悩するという、まさにアメコミヒーロー的な設定です。
まぁその覆面がパンティなわけですが、変身後の顔なんかはスパイダーマン、
いや、デッドプール(※)にソックリじゃないですか。
原作漫画が描かれた当時にそれを意識していたとは思いませんが、
本作は確実にアメコミ映画のパロディという側面もあるはずです。

主人公の高校生・色丞狂介は警察官だった父譲りの正義感の持ち主。
ある日、彼の所属する拳法部のマネージャー愛子が、
サラ金を襲った強盗の立てこもり事件で人質になってしまいます。
(普通の女子高生の彼女がなぜサラ金にいたのかは謎ですね。)
狂介は彼女を救出するため、強盗の仲間のフリをして潜入しようと
目だし帽を被ったつもりが、うっかり女性用のパンティを被ってしまい…。
するとどうしたことか、SM嬢である母譲りの変態パワーが開花し、
普段は30%しか使えない潜在能力を100%引き出せるようになり、
強盗を倒し、見事に愛子を救出してしまいます。
その後、彼は正義の味方「変態仮面」として自警活動に勤しむことになります。

それにしてもパンティを被って、ビキニパンツを肩までかけて履き、
網タイツを装着している変態仮面の姿はインパクトがありますね。
変態的な格好なのは間違いないけど、あまり気持ち悪さがないのは、
まるでボディビルダーのような狂介の肉体美のお陰でしょうか。
変態仮面こと狂介を演じる鈴木亮平は、この役のために一年かけ体を作ってきたとか。
どうせ顔が隠れてるんだから、ボディダブルを使っても問題なさそうなのに、
なかなか見上げたプロ根性の若手俳優ですね。
しかもこんな役のためというのが、逆にスゴイと思います。
年齢的にナンチャッテ高校生に見えるのがちょっと残念ですが…。

その顔が隠れることについてですが、パンティから露出している目の部分も、
パンティと一体化させ、マスクの一部となっています。
原作の造形に近づける意図でしょうが、これはやっぱりチープに感じるし、
はじめはちょっとどうなんだろうと思いましたが、後々これで正解だと思いました。
物語の終盤は偽物の変態仮面と戦う展開になるのですが、
安田顕演じるニセ変態仮面は、本当にパンティを被っているだけで、
目の周りの露出部分も自前のままなのですが、この人相はマジで変質的で…。
彼は体も貧相なので、正直その風貌は鑑賞に堪えがたいほどキモく…。
憎むべき敵キャラだったからその不快感もポジティブに機能しましたが、
もし主人公である変態仮面にも不快感があれば、本作は出来は致命的だったでしょう。

とはいえそんな奇抜な格好も、結局は出オチみたいなもので、
被るパンツを縞パンやアンスコに変えてみたりもするけど、
初登場時のインパクトには及ぶべくもなく、どんどん慣れてしまいます。
変態仮面が繰り出す技も「ゴールドパワーボム」や「地獄のスピニングファイヤー」など
いろいろ種類はあるが、結局は敵に股間を押し付けるだけで変わり映えしません。
(「変態ブレインウォッシュ(洗脳)」なんて変わり種もあるにはあるけど…。)
なので中盤に差しかかる前にすでに飽きが出てきてしまいます。
しかしそのインパクトの逓減を補ってあまりあるのが、次々登場するヴィランの存在です。
ムロツヨシ演じるキモいが強い転校生・大金玉男はセリフがいちいち面白いし、
彼が変態仮面打倒に送り込む第一の刺客、佐藤二朗演じる真面目仮面も笑わせてくれます。
まぁ最後の刺客である件のニセ変態仮面は面白さよりも不快感が先行してしまいましたが、
何にしても変態仮面に優るとも劣らないインパクトの強い変態たちばかりです。
それにしても第三の刺客である男気仮面…、もといモーホー仮面とのバトルですが、
なんだか変態仮面の逆境のままシーンチェンジされちゃったけど、
彼はあんなある意味最強の変態にどうやって勝ったんでしょうね?
まぁ「変態であればあるほど強いなんて事実はどこにも存在しない」と、
劇中で変態仮面自身が言ってますけど…。

今、公式サイトを見たら、なにやらカウントダウン・タイマーが表示されていて、
明朝に何か発表があるみたいですね。
もしかしたら続編の製作発表でもあるのでしょうか?
単なるDVDリリースの告知かもしれませんが、ちょっと気になります。

(※)デッドプール
Deadpool.jpg

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