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釣りキチ三平

先日、国民的松竹映画『釣りバカ日誌』シリーズが、
次作20作目を最後に終了することが発表されました。
キャストの高齢化が原因で、まだ元気なうちに止めとこうってことらしいですが、
それも英断だと思う反面、やっぱりちょっと寂しいかな。
その後釜を狙って、同じく魚介を題材にした漫画『築地魚河岸三代目』が
松竹から去年公開されましたが、興行的にパッとせずシリーズ化は微妙…。
と、そこに登場したのが、同じく釣り漫画原作の東映映画『釣りキチ三平』です。
シリーズ化の構想もあるらしいけど、正直ヒットする見込みなんてなかったけど、
なにしろ、今や時代の寵児オスカー監督・滝田洋二郎の最新作という箔がついてます。
もしかすると、もしかするかも??

釣りキチ三平

2009年3月20日公開。
週刊少年マガジン、往年の人気看板漫画『釣りキチ三平』を実写映画化。

生まれながらの素質と釣り名人として評判の一平じいさん(渡瀬恒彦)の指導で、天才的な釣り名人として成長している三平(須賀健太)は、ある日、アメリカで釣りのプロとして活躍中の鮎川魚紳(塚本高史)から夜泣谷の巨大魚の伝説を聞かされる。伝説の巨大魚を釣り上げることに燃える三平たちは、夜泣谷に行く決意をする。(シネマトゥデイより)

釣りキチ三平ぇ?読んだことないよそんな漫画…。
え?70年代の漫画?釣りキチの"キチ"ってキチガイの"キチ"でしょ?
よく映倫が通してくれたな、時代錯誤も甚だしい…、と思っていました。
川釣りに興味があるわけでもなし、絶対観に行くことはないだろうなと。
でも『おくりびと』のオスカー受賞した滝田監督の受賞後初作品、
海外からの配給権争奪オファーが殺到してるらしいと聞いては
ミーハー心を抑えてはおけません。
きっと面白くないとは思いつつも観に行きました。

…う~ん、意外や意外、かなり面白かったかも…。
少年マガジンの漫画だって聞いてたから、よくあるスポ根系の、
非現実的な釣り漫画なんじゃないかって想像してたけど、
近代的で論理的なスポーツとしての釣り技術と、
魚の習性を生かした伝統的な釣り技法がバランスよく取り入れられていて、
川釣りのHowToモノとしても楽しめる内容です。
まぁもともと詳しい人にはなんてことない情報なんだろうけど、
鮎の友釣り、源流行、魚止め、マタギのイワナ放流などなど、
興味深い川釣りトリビア満載で、釣りをしないボクでも感心しました。
でもさすがにラストの巨大魚との格闘は…リアリティに欠けますね。
あの作戦も実際にある釣りの手法らしいけど、イルカじゃないんだから…。

リアリティでいえば、DRAGONBALLでも思ったけど、漫画のキャラの名前って
奇抜なのが多いから、実写ドラマ化するとちょっと違和感がありますよね。
三平三平(みひらさんぺい)って…。

舞台となる秋田の渓流、森林も爽やかに美しく撮れていて癒されます。
物語でも東京から帰省してきた都会派姉ちゃん(香椎由宇)との対立がありますが、
なんか都会に住んでる自分が哀れに感じてしまうというか、
田舎に憧れを感じてしまうというか、田舎って幸せそうでいいですね。
(まぁ映画館もCD屋もないところではボクは生きられませんが…)

それにしてもさすがはオスカー監督、ストーリーの構成がうまいです。
細かいシーンにもさりげなく伏線を張り巡らして、感動的に回収していく、
無駄だと思うシーン、セリフは一切なくて、最後まで一時も飽きずに観れます。

主要キャスト4人もかなりいい感じで、今回だけで終わらすのは勿体無いです。
シリーズ化の噂もあるけど、子供が主演の映画の宿命というか、
子役はすぐに成長しちゃいますから今のキャストで続けるのは難しいですね。
三平役の須賀健太くんは、もはや小学生の設定は無理があるし…。
それ以前に、ボクが観た劇場ではボク以外に3組くらいしか客が入ってなかったんで、
興行的に次回作すら難しいかも?
ボクが言うのも何ですが、なかなか面白い映画なのに、
原作漫画から受ける古臭いイメージが先行しちゃってるんですかね?
でも、同じく古臭い『ヤッターマン』は絶好調らしいし関係ないかな?
もっと"オスカー監督の最新作"ってことを押していけばいいのになぁ。

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