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めめめのくらげ

本日、5月1日をもちまして、このブログの正式開設日とします。
余所(Auto Page)から引っ越してきて、先月14日から旧ブログからの移行作業や、
試験的な投稿をしていましたが、漸くこのブログにも慣れてきました。
この半月間は旧ブログと並行して更新していたのですが、
本日からはこちらの更新だけに専念します。
まだ訪問者もほとんどいなくて寂しい状況ですが、
なるべく早く旧ブログのアクセス数に追いつけるように頑張りたいです。

それはそうと、ブログの引っ越し作業がこんなに大変だとは思いませんでした。
システム的に互換性の高いブログサービス同士ならそんなこともないのかもしれないけど、
Auto Pageからエクスポートしたファイル形式には、FC2が対応してないようで、
過去ログ約1000記事を、ほとんど手作業で移し換えたようなものです。
(Auto Pageが囲い込み作戦で、他のブログに移行し難い形式を採用したとか?)
数時間かけて機械的な作業で移しましたが、画像まで移しきることはできませんでした。
別に過去ログまで移し換える必要はなかったのかもしれませんが、
ボクの見込みだとAuto Pageはあと2~3年のうちにサービス終了し、
旧ブログは完全に消えてしまい、過去ログが読めなくなると思ったからです。
旧ブログのテンプレートに近づけるために、慣れないHTMLの編集もしたし、
とにかく大変な引っ越し作業でした。

ということで、今日は引っ越し先で大変なことに巻き込まれる物語の感想です。

めめめのめのくらげ
めめめのくらげ

2013年4月26日公開。
村上隆が映画初監督を務めたファンタジードラマ。

小学生の正志(末岡拓人)は、新しく引っ越した家でこれまで見たことのない段ボール箱を発見する。その中にはくらげのような奇妙な外見の、どこか憎めない愛くるしさを持つ生き物が入っていた。正志はくらげ坊と名付けたそのえたいの知れない生物と少しずつ仲良くなっていき、結局転校先の学校まで連れていってしまうのだった。(シネマトゥデイより)



世界的に活躍する現代アーティストの村上隆の初監督作品である本作。
って、世界的なアーティストかもしれないけど、村上隆って人をボクは知らず…。
はじめ「村上隆の初監督作品」と聞いて、「え?村上龍が映画監督するの?」と、
(漢字を読み間違えて)誤認してしまったくらいです。
一体何者なのかとちょっと調べてみると、サブカル界では名の知れた人のようですね。
ボクは映画以外のサブカルは全く詳しくないので知りませんでしたが、
アニメやガレキ業界では何かと話題の人物だったようです。
名の知れた話題の人物ではあるものの、人気があるとは言い難く、むしろ嫌われ者かな?
ボクもWikipediaで彼の経歴や評価を調べましたが、
一読しただけでもかなり如何わしい人物であると思いました。
(外見の如何わしさがその印象に拍車をかけています。)
もし鑑賞前に調べたら、本作もまず観に行かなかったと思います。

本作の内容は、簡単に言えばボーイ・ミーツ・ガールなジュブナイル映画です。
面白いかどうかで言えば、ビックリするほど至って普通…。
面白くないとまでは言わないが、既視感が半端ではなく、
要するに『ポケットモンスター』や『デジタルモンスター』のような
ホビー系アニメ(ゲーム)を、オリジナルで実写化したような内容で、
子どもたちが手持ちのモンスターをバトルさせるというストーリーです。
FRIENDと呼ばれる登場するモンスターたちもオリジナリティが皆無のデザインで、
作品全体に借りもの感がかなり強く漂っています。
それも村上隆監督の評価を聞けば納得、彼は「体系化」と称して他人の作品、
特にオタク向けサブカル作品をパクッて自分の作品を作って、
オリジナルよりも先に海外で発表し、高評価を受ける手口を得意とする人物だそうで、
彼自身には何の独創性を生み出す能力がないらしいですね。
他人のふんどしで相撲を取って海外で不当に高い評価を受けているんだから、
国内のサブカル界の人たちから嫌われるのも無理からぬことです。
ただ彼にとっては残念なことに、『ポケモン』はすでに世界的な存在であるため、
外国人から見ても本作は『ポケモン』のパクリ以外の何物でもなく、
もし海外に発表したとしても評価されるどころか、自分の底の浅さを露呈させるだけです。
日本公開に先駆けてロスで上映したみたいですが、どんな評価を受けたのかな?

とはいえ、この監督の非常識さが功を奏しているところもあります。
ひとつはとにかくいろんなところからキャラをパクッているため、
FRIENDのデザインに統一感がなく、カオスで画的に面白いことです。
主人公の少年のFRIENDである「くらげ坊」ですら、全く独創性のないデザインです。
在り来たりすぎて、何からパクッたとは断定できませんが、
強いて挙げるなら『崖の上のポニョ』のポニョ第二形態ですかね。
本人にデザイン能力がないため、せっかく魅力的なキャラをパクッても、
微妙なデザインに改変してしまっているのも笑えます。
ポケモンやデジモンのようなクリーチャー然としたFRIENDもいるかと思えば、
ウエイトレスの格好をしたヴァーチャルアイドルのようなFRIENDもいます。
(ヴァーチャルアイドルと言えば、本作の主題歌は初音みくでした。)
このキャラは借りものではなく、過去に監督が作ったガレキの流用みたいです。
まぁガレキの製作当時に何かからパクッたのは間違いないですけど。
そんな美少女アニメキャラを等身大3DCGで実体化させているのですが、
普通に俳優が演じる実写の人間型FRIENDもいて、
実写とアニメで戦ったりするんだから、もうカオスすぎて笑えます。
その実写FRIEND以外は、ほぼCGIで描かれているのですが、
ゴン太くんかモリゾーのパクリのような大きなFRIENDは着グルミですね。
デザインだけでなく表現方法まで統一感が全くなく、
それが逆に作品のオリジナリティになっているとも言えなくもないような感じです。
まぁ普通だと統一感の無さは褒められることではないのですが…。

監督の非常識さが功を奏したと思う、もうひとつの現象は、
本作が日本映画ではかなり珍しい、子ども向け実写映画であるということです。
特撮ヒーローを除けば、子ども向けの実写日本映画は年に1本あるかないかで、
昨年はおそらく1本もなかったように思われます。
特に近年では子役を主演に据えた日本映画は皆無と言ってもよく、
ボクは子どもがアニメ映画か特撮映画しか観に行けない現状が、
日本映画の振興にとってかなりよくないことだと懸念していました。
なぜ子ども向け実写映画が製作されないかと言えば、理由は簡単で客が入らないからです。
客が入らないから製作されない、すると子どもが実写映画を見る土壌が育たない、
だから客が入らないという負のスパイラルですね。
おかげで『グレッグのダメ日記』などのハリウッドの大人気子ども向け実写映画まで、
劇場公開が見送られる状況になり、ハリウッド映画ファンのボクとしては悔しいです。
本作だってこんな企画はどこの映画会社に持って行っても普通は通りませんよ。
ただ(ボクは知らなかったが)村上隆のネームバリュー頼みでGAGAが配給に踏み切り、
こうして奇跡的に全国一般公開されただけです。
でも劇場に子どもはひとりもおらず、大人の客もかなり疎(まば)らで、
興行的にはやっぱり大失敗だったと思います。
CGIや特撮をふんだんに使っているので、かなり製作費もかかったと思われますが、
こんな無謀なことが出来たのも、監督の常識の無さが故でしょう。
もちろんそれを非難しているのではなく、現状に懸念を覚えるボクとしては、
監督が意識していたかは別としても、ナイスなチャレンジだと思います。
惜しむらくは、どうせだったらちゃんと面白い作品だったよかったのですが、
これでは「やっぱり子ども向け実写映画は…」という風潮が強まるだけですね。
監督自身、本作が大ヒットするとでも勘違いしていたのか、
無謀にも続編『めめめのくらげ2 マハーシャンク』も製作しているみたいですが、
さすがのGAGAも次は配給から手を引くんじゃないかな…?

本作は基本的に子ども向けな内容ですが、それに相応しくない内容も含まれます。
主人公の小学生・正志は、母親と2人で舞台となる町に引っ越して来るのですが、
彼の父親は東日本大震災で津波に飲み込まれて亡くなったという重い設定です。
FRIENDもある研究室が地震の発生システムを解明する過程で偶然生まれた謎の生物。
天災は生命エネルギーにより発生すると判明し、研究所はそれを収集するために、
FRIENDを操作できるデバイスを開発して、近所の小学生に配って実験するのですが、
まるで子どもたちが震災を起こしたかのようなフザケたトンデモ設定です。
そもそもオチャラケた娯楽作品で東日本大震災の悲劇を扱うのは時期尚早です。
監督は「リトルボーイ展」なる日本のサブカル紹介イベントをアメリカで開催し、
批判された過去があるようですが、日本の悲劇で飯を食うなんて頭大丈夫でしょうか?
また、ヒロインの女の子・咲は、母親が「天地救世教会」なる宗教に嵌っているなど、
子ども向けとは到底思えない設定が盛り込まれています。
しかもそれらの設定は、単なるポケモン系バトルを描いた本作には展開上全く必要のなく、
監督が社会派を気取りたいがために取って付けたような印象です。
主人公の叔父さんの飛び降り自殺シーンや、イジメの苛烈なシーンもあり、
また小学生女子のスク水が撮りたかっただけと思えるような無意味なプールシーンなど、
オタク向けサブカルの名残もあり、これを子どもたちに見せたいとは思いません。

もしかすると大人向け作品なのかとも考えられるのですが、
研究所員の「黒いマントの四人衆」なんて、ベタすぎる悪の秘密結社丸出しだし、
ジュブナイルな物語も、大人の鑑賞に堪えれるレベルではありません。
これは子ども向け作品ではなく、子ども騙し作品とでも言うべきですね。
お金持ちが趣味で作った自主映画に毛が生えた程度のものです。

うーん、村上隆監督のことを調べる前に感想を執筆していたら、
「普通のジュブナイル映画」程度の評価になったと思いますが、
調べてしまった後だと、本作や監督自身の底の浅さが露呈して、
格段に評価を下げた感想しか書けませんでした。
今となっては、本作の感想を一言で表せば「気持ち悪い作品」になります。
某宗教団体が作ったカルトなアニメ映画を誤って観てしまった時の気持ちに似ています。

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