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ラストスタンド

俳優の嶋大輔が芸能界引退を発表しましたね。
「急に何でだろう?」と思いましたが、どうやら夏の参院選出馬を目指しているようで、
「あー、仕事が減ってきたから、政治家に転身したいだけか」と呆れました。
万一にも当選すれば参議院議員なので6年は食いっ逸れず、芸能界よりも安泰かも。
それに「俳優引退」ならわかるけど、「芸能界引退」って意味不明です。
芸能界って別に仕事じゃないですからね。
政治家でも文化人でもスポーツ選手でも、芸能界で働く機会もあるけど、
彼は今後一切かかわりを持たないということなのでしょうか?
引退表明したからには、安易に芸能界に戻ってきてほしくはないです。
そう簡単に政治家になれるはずないし、今後は一般人として頑張ってほしいです。

ということで、今日は俳優を引退して政治家になった男の俳優復帰作の感想です。

ラストスタンド
The Last Stand

2013年4月27日日本公開。
アーノルド・シュワルツェネッガー、俳優復帰後初となる主演作。

極悪犯コルテスを極秘で護送する車が、彼の仲間たちに襲撃される事件が発生。時速400キロメートルという圧倒的スピードとパワーを誇る車を駆り、コルテスらはメキシコ国境へ向けて爆走する。FBIはパトカーやヘリコプターを駆使し総力を挙げてコルテスを足止めしようとするが、最新鋭の銃火器を備えた彼らに太刀打ちできず、追跡隊は壊滅状態。コルテスたちの進路となっている小さな田舎町で保安官を務めるオーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、町にある武器をかき集め、住人らと共に迎撃の準備を整える。(シネマトゥデイより)



ボクはハリウッド映画は大好きですが、韓流映画は大嫌いなので、
韓国人監督キム・ジウンのハリウッド・デビュー作である本作には、
鑑賞前から不安というか不満を感じていました。
せっかくのシュワちゃんの主演復帰作で、注目作になるはずなのに、
なぜそんなハリウッドでの実績ゼロの輩にメガホンを任せるのかと…。
そのせいだけとは言わないが、全米での注目度もかなり低く、
全米初登場10位で、製作費の1/4も回収できないという、
ちょっと考えられないような大コケを記録しています。
これだけお膳立てされておきながら、こんな結果を出してしまったら、
キム・ジウン監督のハリウッドでのキャリアは、本作が最初で最後になるでしょう。
それはいい気味ですが、子どもの頃から大好きだったシュワちゃんには、
もっと華々しく再デビューを飾ってほしかったです。
主役ではないけど出演した『エクスペンダブルズ』シリーズの盛り上がりを鑑みれば、
シュワちゃんの映画復帰は待望されていたはずだと思うし、
ジェームズ・キャメロン監督で、とまでは言わないまでも、
もっと強力な製作陣で復帰作を撮ってほしかったです。

とはいえ、監督が嫌いで成績が悲惨だったからと言って、
作品が面白くないかどうかはまた別問題です。
あまり期待していなかったボクですが、いざ観てみたら、
それなりに面白いと思える作品に仕上がっていました。
脇役に韓国系アメリカ人のダニエル・ヘニーが捻じ込まれている程度で、
あまり韓国色も出していなかったのは好印象だったし、
ド派手なカーアクションがメインで、ハリウッド映画らしいアクション大作でした。
でも往年のアクションスターであるシュワちゃんの復帰作を、
自動車が主役とも言うべきカーアクション映画にするなんて、
ちょっと感性がずれすぎていると思います。
当然、本作を観にくるお客さんの多くは、シュワちゃんの勇姿を期待しています。
「車ばかりド派手に活躍して、シュワちゃんはほとんど活躍しないじゃん…。」
なんて思われたら、どんな素晴らしいカーアクションを撮っているとしても、
全然意味がないどころか、逆に邪魔しているも同然ですよ。

クライマックスでしかアクションの見せ場のないシュワちゃんに対して、
とても寂しい気持ちを感じましたが、それは彼があまり活躍しないことだけではなく、
むしろ活躍できなくなったのではないかという懸念からの寂しさです。
主演作としては『ターミネーター3』以来となり、実に10年ぶりのことです。
その間8年ほどはカリフォルニア州知事として映画と無縁の生活だったわけですが、
やはりアクションスターとして、そのブランクは大きかったのでしょう。
ゲスト出演でちょこっと暴れる分にはボロも出ないが、こと主演作となると話は別で、
本作は意識的に彼のアクションシーンを減らしたようにも感じられるのです。
でもその減らした分を、他のアクション俳優に振ってしまうと、
それこそ彼の活躍が陰に隠れてしまうので、俳優ではなく車に振ったのでしょうね。

正直、「こんなシュワちゃん、見たくなかった」とすら思うことも。
引きの画だとガッチリした体格なのでそうでもないけど、
アップになると完全にお爺ちゃんで、かなりショックでした。
『ターミネーター2』観ていた時、小学生だったボクももうアラサーなんだし、
時間の経過による加齢は避けられないことではあるのですが、
彼の場合はやはりブランク期間があるので、それが顕著に感じられます。
ブランクのないシルヴェスタ・スタローンやブルース・ウィリスは、
コンスタントに観る機会があったため、それほど急激な老いは感じないけど、
10年近くポンと空いてしまうと、時間が止まっているためショックが大きいです。
その間にもテレビなどで若い頃の彼の出演作を観る機会もあったし、
2009年の『ターミネーター4』では、若い頃の彼をCG合成で登場させているので、
本当に急激に老いさらばえてしまったという印象を受けました。
彼の実年齢は65歳だそうですが、アップは70代にすら見えます。
政治家って老けやすいイメージがあるけど、彼も例外ではなかったようです。
劇中でアクション中に倒れ込んで「もう歳かな」と言う自虐的なネタがありますが、
本当にその通りなので笑えもせず、ただただ痛々しかったです。

そんなシュワちゃんの劣化にはとてもガッカリさせられましたが、
ボクは実のところ、シュワちゃんよりもカーアクション映画の方が好きだったりします。
なので実質カーアクション映画である本作は、なかなか楽しめましたし、
むしろシュワちゃんの残念なアクションは邪魔だとさえ感じられました。
本作のカーアクションのみどころは、何といっても特別仕様のコルベットZR1でしょう。
FBI捜査官から「バットモービルみたい」と称されますが、まさにそうです。
夜の闇の中、無灯火で時速197マイルで走る黒い車体は、目にも止まりません。
追跡してくるヘリさえも撒いてしまうんだから凄すぎます。
それに搭乗するのはプロのドライバー並の腕を持つ麻薬王で、
彼がメキシコへ逃走するのを阻止すると言うストーリーなので、
いわばコルベットZR1は本作の敵キャラなわけですが、まるで主役のような大活躍です。
でも本当にバットモービルじゃないんだから、
追跡してくるSWATのバンの下の隙間に潜り込み転覆させるのは、
ちょっと無理があるんじゃないかと思いましたが…。
(かっこいい車体に傷が付いてしまうのも、なんだか残念です。)

ラストはシュワちゃん演じる保安官が乗った赤いカマロZL1と、
麻薬王の黒いコルベットZR1との一騎打ちとなります。
…が、保安官のカマロZL1は、町長からの借りものなので、
特別仕様のデモカーであるコルベットZR1と対抗できるは不自然かも…。
まぁ町長が車マニアで、実はすごいカスタムカーだったのかもしれませんが…。

シュワちゃんの次回作はスタローンとの共演となる『Escape Plan』です。
今回のことで彼の単独主演は難しいということがわかったので、
暫らくは現役アクションスターにフックアップしてもらうのがいいかもしれません。
ただスタローン主演作『バレット』も本作よりも酷い成績ですからね。
『エクスペンダブルズ』シリーズがあんなに人気があるのに、本当に不思議ですが、
やっぱりウィリスとのトロイカ体制じゃないと、あまり注目されないのかな?

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