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ジャッキー・コーガン

ブラッド・ピット主演作『ジャッキー・コーガン』の公開を記念して、
著名人36人による「ブラッド・ピット主演作ベスト3」が選ばれたそうです。
1位は『ファイト・クラブ』、そのあとに『リバー・ランズ・スルー・イット』、
『セブン』が続く結果となりました。
ボクもブラピは大好きな俳優ですが、映画にハマったのが比較的最近なので、
その3本は鑑賞したことがないんですよね…。(特に2位の作品はタイトルも初耳。)
ボクが「ブラピ主演作ベスト3」を選ぶなら、1位『マネーボール』、
2位は『イングロリアス・バスターズ』、3位は『トロイ』になるかな。
逆に「ブラピ主演作ワースト3」だと、1位は『ツリー・オブ・ライフ』ですね。
ワースト2位は『バーン・アフター・リーディング』かなぁ。
そしてワースト3位は…。

ということで、今日はワースト3位のブラピ主演作の感想です。

ジャッキー・コーガン
Killing Them Softly

2013年4月26日日本公開。
ブラッド・ピット主演のサスペンスドラマ。

「優しく殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)は、ドライバーと呼ばれるエージェント(リチャード・ジェンキンス)から賭博場強盗の黒幕を捜す依頼を受ける。彼は前科のあるマーキー(レイ・リオッタ)を捜し出したものの、強盗を仕組んだのは別の悪党3人組であることが判明。さまざまな思惑が複雑に絡み合う中、ジャッキーは事件に関わった者を皆殺しにすることを決める。(シネマトゥデイより)



全米初登場7位と、ちょっと物足りない成績だった本作。
その結果を知り、ブラピの人気も随分落ち着いちゃったなと思ったのですが、
俳優の人気以前に、この内容であればこの低調な成績も当然と思えるものでした。
決して全く面白くないわけではないのですが、イマイチ掴みどころがないというか、
どう楽しめばいいのかわかりにくい作品という印象です。
ブラピ演じる殺し屋が主人公のハードボイルドなクライム映画だと思ったのですが、
実際は登場人物の会話で話が進行する会話劇で、画的に動きも少なく地味です。
しかもその会話のほとんどが、ストーリーに関係があるとは思えない雑談や猥談で、
そんな無駄な会話を排除すれば、たぶん30分で描けるであろう薄い物語です。

もちろん別に薄い物語をセリフの量で水増ししようなんて、
ライトノベル的な発想で演出されているのではないでしょう。
むしろ物語の方がオマケみたいなもので、登場人物の何気ない会話の中の、
ユーモアを楽しんでももらおうという意図のはずです。
しかしそれが通じるのは、作中の無駄話を面白いと思える人だけ。
ボクはアメリカンジョークを面白いと思える感性がなく、
ただ単に「どうでもいい話」としか受け取れません。
特に服役中の性処理の話やデリヘル嬢の話など、作中の猥談は度が過ぎており、
面白さよりも不快感が先に立ってしまいます。
薬物で朦朧としながらの全く成立してない会話もイライラしましたし、
「そんなどうでもいい話とっとと切り上げて、早く本題に入ってくれ」と思いました。
まぁ本作の会話が楽しめないひとつの理由としては、
字幕スーパーで観ているからというのもあるかもしれません。
会話劇だけに、もしかしたらとても面白い言い回しがあったりするかもしれないけど、
如何せん英語があまりわからないので、簡潔に翻訳された字幕に頼るほかなく、
会話劇としてのセリフの面白さを味わうことはできません。
主人公が強盗の実行犯の男を「おしゃべりクソ野郎」と言ったのは笑いましたが…。

まず戸惑ったのが、ブラピ演じる主人公の殺し屋ジャッキー・コーガンが、
なかなかスクリーンに登場しないということです。
間違って違う作品を上映するシアターに入ったのかと思うほどで、
結局登場したのは、本編上映開始から約30分経った頃でした。
それまではある2人の若者、ラッセルとフランキーが、
知り合いの男である通称リスに賭場強盗の話を持ちかけられ、
それを実行し成功する様子が延々と描かれます。
(その間にも無駄な長い会話がいくつか挿入されます。)
強盗シーンはそれなりに緊張感もあって、クライム映画としては楽しめますが、
本作をブラピの主演作と思って期待して観に来たボクとしては、
全く彼が登場しない状況はやっぱり不満に感じます。

上映開始から30分後、漸く主人公ジャックが登場したかと思ったら、
初登場シーンで少し会話したら、また15分ほど登場しない展開になり…。
その後はほぼ出突っ張りになりますが、主人公なのに上映時間の半分も不在状態です。
せっかく出突っ張りになっても、暫らくはNYの殺し屋ミッキーの無駄話を聞き役に徹し、
活躍らしい活躍は作品の終盤になるまでありません。
そのミッキーの話がマジで面白くなくてイライラしながらも我慢して聞きましたが、
ミッキー自身どうしようもない役立たずで、物語上全く必要ない存在で…。
トータル10分にもなろうかという彼の無駄話を我慢して聞いたのに、
全く活躍することもなくフェードアウトするなんて、時間を返してほしい気分です。
端からそんな無駄な展開で、観客を戸惑わせる趣向なんでしょうが、
ボクは本当に戸惑っただけで、それを興味深いとは思えませんでした。

本作の時代背景は2008年の秋らしく、それを強調するように、
リーマンショックによる金融危機や大統領選挙の報道が、
劇中のラジオやテレビなどで随所に流されますが、
それが物語とどう関係があるのかもわかりにくいです。
ラストでジャッキーがオバマ大統領の就任演説(?)を揶揄しますが、
結局作品として何が言いたかったのかはわかりかねました。
たぶん風刺したりするつもりはないと思われますが…。

ブラピ演じる殺し屋のハードボイルドなノワール映画が観たかったな…。
最近はワイルドでセクシーなかっこいいブラピの姿を観てない気がします。
8月公開の次回作『ワールド・ウォー Z』は娯楽超大作なので期待できるかな?
あと、本作の上映前の予告編で流された『The Counselor』も面白そうでした。

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