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アイアンマン3

Auto PageからFC2に引っ越してきて、まだプレ開設段階ですが、
初めてコチラで映画の感想記事を書いてみました。
映画の感想なんていつも書いてることだけど、新しいシステムで書くと、
ちょっと戸惑うところもけっこうあります。
コチラのシステムの方が出来ることは多いのですが、ある意味では複雑で、
執筆時間もかかりますが、これは徐々に慣れていくしかないですね。

FC2に引っ越して記念すべき一発目の感想記事なので、何を作品を書こうか迷いました。
(これ以前の感想記事はインポートによるものです。)
鑑賞順だと『HK 変態仮面』になるのですが、一発目が変態映画というのも抵抗が…。
やっぱりここは幸先よく、大好きな映画で始めたいと思ったので、
ボクが特に好きなジャンルであるアメコミ映画の感想を書くことにします。
引っ越しの挨拶や『HK 変態仮面』の感想もいずれ書きます。

ということで、今日は大好きなアメコミ映画の感想です。

アイアンマン3
Iron Man 3

2013年4月26日日本先行公開。
大人気アメコミ映画シリーズ第3弾。

スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。そんな中、正体不明の敵によってスターク邸が破壊され、これまでのアイアンマンが全て爆破されてしまう。何もかも失ったスタークだが、人並み外れた頭脳を武器に孤独な戦いに挑む。(シネマトゥデイより)



ボクはアメコミ映画、その中でも特に「アベンジャーズ」シリーズが大好きなので、
その最新作である本作にも、もちろん大きな期待を掛けていたのですが、
その反面、シリーズの集大成だった前作『アベンジャーズ』が、
内容的にも興行的にも尋常ではなく盛り上がりすぎてしまったため、
シリーズとしてのピークは越えたのでは?という懸念もありました。
ボク自身、前作を観終えた時に燃え尽きた感があって、
その後観たアメコミ映画『ゴーストライダー2』なんかも、
面白かったけど「ちょっと盛り上がりに欠けるなぁ…」って印象でした。
とはいえ、『アベンジャーズ』自体がアメコミ映画のクロスオーバー作品で、
アイアンマンの他、主人公格のヒーローが沢山出てくる内容なので、
その後にアイアンマンの単体シリーズを観れば物足りなく感じるのは仕方ないこと。
本作は単体の『アイアンマン』シリーズの第3弾ということになりますが、
単体シリーズの前作よりもかなり出来がいいとの前評判だったので、
『アベンジャーズ』には劣るとしても、やっぱり期待はしてしまいます。
で、公開当日いざ鑑賞したのですが、期待よりも懸念が当たってしまった印象で…。

まずシリーズの構成がおかしいと思います。
本作は『アイアンマン』シリーズの三部作の最終作という位置付けですが、
それと同時に前作でひとつの山を越えた『アベンジャーズ』シリーズの、
第二期(フェーズ2)の最初を飾る作品となっています。
単体シリーズを締め括る最終作であり、新シリーズのオープニング作品という、
両立不可能な微妙な立ち位置になってしまい、
結局は三部作の最終作という立ち位置を色濃く出した作品に仕上げていますが、
そうしたことで、『アベンジャーズ』シリーズのファンとしては物足りない内容に…。
単体シリーズの前作『アイアンマン2』は、ストーリーとしてはイマイチだったものの、
集大成『アベンジャーズ』に向けての伏線が随所に散りばめられ、
ファンとしてはとても気持ちが昂ぶる作品でした。
それに続く『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』も同様ですが、
そうして煽られたことで、『アベンジャーズ』を迎えた時に興奮が絶頂に達したのです。

しかし本作は、単体シリーズの一応の完結だけに重きが置かれているので、
次の集大成である2015年公開『アベンジャーズ2』への伏線はたぶんありません。
他のアベンジャーズのメンバーもストーリーには絡んでこないし、
(ハルクことブルース・バーナーがネタ的に登場するのですが活躍はしません。)
ほぼ前作に登場するあのニック・フューリーやシールドすらも全く登場しません。
なので『アベンジャーズ2』に向けた高揚感は全く湧かないのです。
そもそも三部作にするなら、第一期(フェーズ1)の間に三部作完結させるべきです。
本作ではアイアンマンことトニー・スタークは、
『アベンジャーズ』での宇宙人チタウリとの壮絶な戦いで不安障害を患い、
「宇宙人怖い、ワームホール怖い」と時折パニックに陥る状態です。
つまりは『アベンジャーズ』シリーズを全く無視した単体シリーズではないんだけど、
前作『アベンジャーズ』での後遺症が残る後日談的なストーリーであるため、
第二期のオープニングというよりも、第一期のオマケ的な内容なんですよね。
(以下、ネタバレ注意です。)

まぁそれはあくまで『アベンジャーズ』シリーズの中での本作の位置付けの話。
本作はそれを重視していないので、物足りないのは当然と言えます。
では、単体シリーズとしての本作はどうだったかといえば、
たしかにストーリー自体は前作『アイアンマン2』よりもよく出来ていたかもしれません。
しかし前作はかなり出来が悪いと評判の作品ですからね。
そんなものとの比較はあまり意味がないかもしれません。
そこで、かなりの傑作と評判だった第一作目と比較すると本作は完敗です。
そう感じる理由はいろいろありますが、最も大きな要因はヴィランでしょう。
本作のヴィランであるマンダリンは、アメコミでもアイアンマンの主要な敵として有名で、
スパイダーマンにとってのグリーンゴブリンのような存在です。
実はマンダリン率いるテンリングスは、一作目・二作目のヴィランの裏でも暗躍しており、
そんなヴィランが三部作のトリを飾るのは当然とも思える流れですが、
はっきり言って宇宙人や神(または異次元人)と戦った後に単なるテロリストなんて…。
まぁ宇宙人にはアイアンマンを含むヒーロー7人で立ち向かったので、
ひとりで戦うのに相応しい、宇宙人の1/7程度の敵としてはこんなものでしょうが、
やっぱり地味すぎるように思います。
それに単体シリーズの前作の敵ウィップラッシュも、武装したただ人間ではありましたが、
それを演じているのがミッキー・ロークでしたから、かなり華がありました。
ところが本作のヴィラン役はガイ・ピアーズやベン・キングズレーで、
悪くはないものの、ミッキー・ロークに比べたら小物感は否めません。
ちょうど『ダークナイト』で故ヒース・レジャーによるジョーカーの怪演を観た後に、
『ダークナイト ライジング』でトム・ハーディの微妙なベインを観たような感じです。
(…いや、それほどの差はないかな?)
要は外見的にも印象的にも、三部作のラスボスとしてのインパクトがないのです。

というか、本作でのマンダリンはラスボスですらないんですよね…。
実は彼は傀儡で、キリアンという悪い科学者に裏から操られているのです。
マンダリンはテロリストのリーダーというよりも、悪の組織の指導者という感じですが、
そんな人物を裏で操るというストーリーはどこかで聞いたことがありませんか?
そう、『バットマン ビギンズ』のラーズ・アル・グールとそっくりです。
マンダリンは原作では中国人のはずですが、本作ではイスラムの指導者です。
それは単体シリーズの流れを考慮しての設定の変更でもあるでしょうが、
傀儡が東洋人(演:渡辺謙)だったアル・グールと被らないように配慮したのかも。
何にしても「実は傀儡」というネタは被っているのは否めず、
同じアメコミ映画だけに、後発の本作への評価は下がります。
アンアンマンの最後の敵として、マンダリンなら文句ないとも思っていただけに、
マンダリンが傀儡の小物だったのは意外だったけど、ガッカリもしました。

で、そのマンダリンを裏から操っていたキリアンですが、
原作でも初期のヴィランのようだけど、ボクは全く知らないキャラで、
たぶんそれほど重要でも有名でもないキャラなのでしょう。
彼は女性植物学者ハンセンと組んで「エクストリミス」なる薬品を作りだします。
この薬品はあらゆる障害に効く治療薬で、投与すれば人体の欠損すらも治すことができ、
その後も斬られようが焼かれようが死なない驚異的な回復力を身に付けられます。
更には体から3000度もの高熱を発することができ、(火を吹くことも可能、)
アイアンマンのスーツですら瞬時に溶かすことができる能力まで手に入ります。
(でも薬品が体に適合しないと大爆発してしまいます。)
その薬品をキリアンも使用しており、彼の部下にも投与していますが、
なんか体が赤く光ってるし、もうミュータントみたいなもので人間とは言えません。
アイアンマンのヴィランは科学者と決まっていますが、
今までのように機械工学によるパワードスーツを装着したヴィランではなく、
キリアンたちは化学による強化人間ですよね。
そんな化学的なヴィランを相手にするのは、機械工学から生まれたアイアンマンよりも、
スーパーソルジャー(強化人間)であるキャプテン・アメリカやハルクが相応しいです。
アイアンマンには第一作目のように、技術力で敵に勝ってほしいです。

このキリアンは「アドヴァンスト・アイディア・メカニクス」、
略称「A.I.M.」という科学者組織のリーダーです。
A.I.M.といえば、コミックでも有名なヴィラン、モードックの組織であることから、
「今度のヴィランはモードックなのでは?」という噂がありました。
ボクもキリアンはモードックなのだろうと思っていましたが、どうも関係ないようで…。
他にも早々にアイアン・パトリオットのビジュアルが公開され、
「まさか今度のヴィランはオズボーンなのか!?」なんて噂も盛り上がりました。
オズボーンは言わずと知れたスパイダーマンの宿敵グリーンゴブリンの正体ですが、
『アメイジング・スパイダーマン』は『アベンジャーズ』シリーズではないので、
もしそうならとんでもないサプライズだと興奮を覚えたものです。
ところが本作のアイアン・パトリオットの正体はオズボーンではなく、
前作から続投するウォーマシーンを単に星条旗カラーに着色しただけのもので、
その正体もトニーの親友であるローディ空軍大佐です。
つまりアイアンマンはアイアン・パトリオットと戦わず、彼はヴィランではありません。

A.I.M.にしてもアイアン・パトリオットにしても、原作の設定を大きく歪曲してまで、
本作に登場させる必要なんてないものだと思います。
なのになぜそんなことをしたのかと言えば、ファンにヴィランを予想させるためです。
マンダリンのラスボス説もそうですが、ネタを小出しにして噂を煽っているのです。
ボクもその策略に見事に踊らされ、あれこれ予想しましたし、
本作が公開されるのを待ち遠しく思ったのは確かなので、広報としては巧いですが、
正直それだけのために、アイアン・パトリオットやモードックなどの、
次回作以降のために温存しておくべき魅力的なヴィランを使ってしまうのは…。
一作目でオバディア、二作目でジャスティン・ハマーも使っちゃったし、
2015年以降になる新シリーズのヴィランはもうカスしか残ってない気が…?

本シリーズの魅力のひとつである新しいパワードスーツですが、
本作で主要なスーツとなるのはMARK XLII(マーク42)です。
『アベンジャーズ』で最後に装着していたのがMARK VII(マーク7)だったから、
トニーはこの1年の間に30体以上の新しいスーツを制作したことになりますね。
「また宇宙人が攻めてきたらどうしよう…」という不安からの行動でしょうか?
スーツ作りに熱中しすぎるあまり、恋人ペッパー・ポッツがスーツに嫉妬したりして、
そんなロマンスも描かれている本作ですが、まぁそれはどうでもいいです。

新型スーツのMARK XLIIですが、紅白のカラーリングでデザインは過去最高ですが、
如何せん新機能に特に魅力を感じるものがなく…。
各部位のパーツが飛んできて張り付くように装着されるのですが、
第二作目のスーツケースのように持ち運べるMARK IV(マーク4)の独創性と比べると…。
飛んできて装着というだけであればMARK VIIと同じわけだし…。
他にもトニー自身、もしくは人工知能ジャービスの制御により、
誰かが装着しなくてもスーツだけで戦うこともできるようになりました。
この機能は全スーツに実装し、ラストの何十体もの歴代スーツ大集合に繋がるわけです。
アイアンマンが数十体集合するなんてちょっと見物(みもの)だとは思うのですが、
「アベンジャーズ・アッセンブル」に比べると、アイアンマンだけのアッセンブルでは、
いくら頭数が多いとは言え、あんまり盛り上がらないというか…。
特にMARK VIII(マーク8)からMARK XLI(マーク41)まではそこで初登場だし、
思い入りのないスーツばかり集まってこられても微妙ですよ。
これまでの作品に登場したスーツに似たものも集まってくるけど、
本物は敵に自宅を爆撃されたことで潰れちゃってますからね。
そういえばトニーの自宅にMARK II(マーク2)も飾られていた気がするんだけど、
MARK IIってウォーマシン(現アイアン・パトリオット)じゃなかったっけ?

ちょっと過剰に期待してしまったのか、その期待を上回るほどの内容ではなく、
物足りなさを感じてしまった本作ですが、面白いところももちろんありました。
エンドロール後のブルース・バーナーとの会話もファンには抱腹絶倒ですが、
テネシーでのトニーと10歳のハーレー少年との交流もほのぼのしてよかったです。
アメコミが原作なんだから、やっぱり子どものお客さんも意識すべきですよね。
アクションシーンの見どころは、アイアンマン・アッセンブルな港湾での決選より、
エア・フォース・ワンから転落する13人を救出するシーンがよかったです。
ヴィランと戦うのもいいけど、やっぱり人を救ってこそのヒーローです。

ひとまず完結した『アイアンマン』シリーズですが、
『アベンジャーズ』シリーズのフェーズ2はまだ始まったばかりです。
次に控えるは『マイティー・ソー/ダーク・ワールド』、
そして更に次が『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』となります。
いずれも2014年日本公開で、まだけっこう先になりますが、
ファンとして忘れてはいけないのが、シリーズのスピンオフとなる
テレビドラマ『Marvel's AGENTS OF S.H.I.L.D.』です。
『アベンジャーズ』で死んだコールソン捜査官が主人公のスピンオフなので、
時系列的にはフェーズ1ということになりそうですね。

関連リンク
インクレディブル・ハルク
アイアンマン
アイアンマン2
マイティ・ソー
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
アベンジャーズ

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